高岡大祐x吉田肇x山本達久@渋谷Bar Isshee

daysuke2008-06-27

高岡大祐tuba 吉田肇g,vo,sampler 山本達久metal percussion

三日前に決まったライブ。
日曜日に達久君のソロを見て、これはもっと見たい、と思ったのがきっかけ。
それでいっしーさんに連絡したらOKを頂き、さらに達久君がパニックスマイルの吉田さんを誘ってくれた。
初めてなのでとても楽しみ。


1部はソロ、達久、吉田、高岡の順に。
達久君のメタルパーカッションの倍音やその反響が部屋の特性に基づく。
あちこちから奇妙な音が交錯する非常に面白い演奏。
吉田さんは打って変わってエレキギターの弾き語り。
PAギターアンプがあるものの、物凄い生々しさ。
1曲でやめようとしたのでいきなりアンコールしてそのまま数曲突入。
サンプラーのリズムボックスの上でむき出しな歌。


僕はtubaソロ、ここ最近の独興の流れ。
ちょっと意識しすぎたか、回転が始まり練れるまでにちょっと時間がかかってしまった。
他の二人よりもながめのソロになってしまった。


2部は即興セッション。
最初に高岡吉田。
エレキギターの生音tubaのギャップ激しく大丈夫か、と自分で思ったがおもったよりスムーズ。


吉田達久。
達久君のメタルはちょっと反則級にもっていかれるものだが、セッションでは飛ばされながらも
共演による変化が面白い。吉田さんはサンプラーも使用。
触って音が出る楽器たちがうらやましい。


高岡達久。
ここでたしか僕はtubaによる笛奏法に切り替える。
もうそろそろ音はコントロールできるようになってきた。
しかも予測不可能な音がたびたび出るのでそれで自分に驚き、それをもとに発展させていく
一人エラーシステム。
共演すると達久君の放つ倍音にのめりこみはせず同じ音響体になるかのように演奏。


最後に全員でセッション。
カオスになるかそれとも合奏感が出てしまうか、と思ったらいいインプロでした。
デュオでやるよりもなんかしらの余裕が出て人の音が良く聴けた。


さらにマスターいっしーさんのご要望でお客で来てくれていたウィリアムvo参加アンコールまで。
ここでの僕は意外と普通に吹いていた、ような気がする。
変な音出さなくてはいけないなんて理由はないのだ。
短く1分で区切った演奏。


非常に楽しく、新しい出会いも嬉しい。
こんな突然の機会を設けてくれたいっしーさんに感謝である。


そしてこの後はライブを見に行った、渋谷のオールナイト。
ミクシィの日記を引用することにする。


++++++++


で、この日はクリトリックリスが渋谷に来ている、それは見逃す手はないだろうといく。
出演順番は最後の3時過ぎ、ということ。
知人も多数来ているし早めに行ったら
再入場不可。
地下の凄い狭いところに押し込められて、
電話のために表に出ることも空気を吸うことも出来ない。


どうせドリンク代を自分ところで確保して客を牛馬のように囲おうとする箱の方針だろうが
こういう東京によるある箱は基本的に好きになれない。
気分悪くなろうが、腹が減りまくって気持ち悪くなっても再入場出来ない。
人間的な考え方はない。
この夜は牛馬、というよりゲージの中で育てられたブロイラーのような状態だった。
クリトリックリスのために、耐える。


押して押してやっと登場。
ステージで服を脱ぎ変身する。


なんだかテンションがおかしい・・・。
曲が最後まで行かずにトラックごと止めてしまう。
歌詞が途切れたり止まったり飛んだり。
これは・・・やばいのではないだろうか。
このままでは変なハゲかっこ悪いだけのままになる可能性が、
それはまずい。


トラックを止め突然相棒(クリトリックタイガー)に「相撲とろう!」というスギムさん。
え?と思ったら最前列にいた挙動不審なデブの人が脱いでステージに上がり
相撲開始!と思いきや組み手にならずひたすら張り手の応酬。
ああ、あれは後で来るんだけど大丈夫かなあ、と心配。
デブの人に乳首ねじりあげられたぶんアナルに指入れられて
張り手の連打で、クリトリックリス、降参。


うわっ、かっこわるい!
でもなんだか胸を打つのだ、本当に何がなんだか分からない!
猛然と気合を入れて、張り手のせいで口からだらだらと血を流しながら
切なさとシモネタが入り混じったもうなんともいえない世界を汗とともにぶちまける。
なんだこれは???!!!


そして全裸。あーやっちゃった。
客席乱入してさっきのデブの人にディープキスだよ・・・。
ああ、さらにそのまま外に飛び出して行っちゃった。
明け方の渋谷に全裸さんが疾走する。
あ、帰ってきた、そして怒涛のエンディング。
アンコールまであった。
すげえ。


+++++


かっこわるいのです。
全然かっこよくないけど、その時に嘘つかないヤケクソでも気合の入った何かに
ぐっと心つかまれる。
かっこいいってなんだろう?
かっこわるいけど、かっこよかった。
ああなったときに、ああなれるようになりたい。


あれが嫌いだって言う人とは、友達にはなれそうもない。
ふと彼が敬愛するというGGアリンを思い出した。
あんなきつくないと思うけど、感じるところ一緒なんだと思う。


ふらふらの不機嫌だった渋谷の朝方、不思議に元気が出た。
ありがとう、クリトリックリス!