ロマチカオーケスター ダブルヘッダー

daysuke2008-04-26

ロマチカオーケスター:瀬戸信行cl登敬三ts高岡大祐tuba永田充per


長かった一日。
まずは昼からウェディングでの演奏仕事。
会場が凄い、心斎橋の高層フレンチレストラン、日本庭園つき和室の控え室なんてのもある、
廊下では暖炉が燃えている。


なんと挙式から演奏。
ワーグナーの結婚行進曲、これサビがひどい、よく覚えてなかったけど変な曲だ。
神父入場とか、なにしようかなあ、登さんと瀬戸さんと共通で出来る曲で
目出度いメロディーは・・・。検索するとこれしかなかった。
アルバートアイラー、スピリチュアルリジョイズ。
わははは、アメリカオールドゴスペルの匂いするもんね、しかし
「破壊せよ!」とは誰も言わなかった。
あ、でも退場の時に誰か足元のガラスの花瓶蹴り割ってたなあ、まさかね。
アラブの太鼓持ち込んでチャペルで演奏、誰か怒留かと思った。


披露宴でも演奏、6,7回。
入退場、お色直し、記念品贈呈、間に短いコンサート。
有名な曲、一曲もやらない。
全部バンドのレパートリー。
タンザニアの50年代のジャズとか、トルコの民謡は複雑すぎて誰も手拍子出来ない。
戦闘的な曲ばっかりやってた。
合間には便利だからアルバートアイラーばかりやってた。
誰か笑ってよ、いや怒ってよ、冗談ですが。


某有名ジャズマンのお兄様が大興奮。
弟がいたら飛び入りしてた、と、マジですか、
あの虎な人がラッパ吹いてしまいますか、
六甲おろしですか。


新郎は酒飲みの音楽好きで、彼のたっての願いで演奏したのに
お色直しとかのときしか本格的演奏できなくて少し残念。


あと、会場のSE(音楽効果みたいなやつです)、
もうちょっとなんとかならないもんですかね・・・。
あまりといえばあまりってやつでした。


でも皆が喜んでる場所ってのは良かったです。
音楽はやっぱ人に喜んでもらうもんだと思う。
たまに置き去りにしたりしてるくせに何を言ってるんだ、ってね。

お祝いムードはとどまるところを知らず。
1時間も押して終了。


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その後慌てて近所のバーへ。
1時半から8時まで働いてそのままライブへ。
編成は同じ、ロマチカオーケスター。
29日に行うベリーダンス公演の座付きバンド。


ラブホテルの1階にある外人スポーツバー。
こういうところにいる人と、どうも友達になれない感じが横溢。


高級フレンチにいながら飯は食えなかったので近所の食堂へ。
おお、なつかしのニューライト。
セイロンライスはカレーおじやみたいなぐちょぐちょカレーでうまいんだ、450円。
ガキの頃にはお世話になりました。


店に戻って仰天、突然満員電車の中のような人人人。
おかしい、そんな馬鹿な、しかもなんか変な感じ。
なんだこいつら、ツーリストか?
てっきりそう思ってた、音楽なんてききやしないし、マイクつかんで騒ぐだけ。
団体旅行的な人間の考えることは洋の東西を問わない。
俺は絶対こいつらと仲良くなれない。
と思いながら演奏。
でも演奏は精魂込めてやりますがな。


一曲演奏終わると突然、大勢が出て行く。
7,80人か、いっせいに移動、何事だ?
後で聞いたらスタンプラリーでもしてたんだって。
おかしいひとら。


気を取り直した店内には閑散としたひとだかり。
しかも俺の頭上にはテレビが、どっかとどっかのサッカー対戦生中継中。
目の前の外人男二人はテレビに釘付け、
我らの演奏中のとんでもないところで「ファック!」とかいうので気が散る。
おかしいのはこの外人、サッカーを目で追って、耳はわれらを追っている模様。
シュートで盛り上がった勢いそのままに登さんのブロウで絶叫。
面白い人たちでした、投銭くれたし。
軽そうな乗りのパーティー軍団は必死で9拍子の特殊な手拍子にトライしていて
一緒に盛り上がって楽しかった。
酔っ払い、好きです、観衆として。


終わった、帰っていく京都組と分かれて瀬戸さんと乾杯。
とにかくこの日は瀬戸さんがいなくてはやりきれなかっただろう。
ご祝儀仕事のプロ中のプロだもんな、ほんとすごい。
日が変わる直前に飲んだこの日最初のビール一杯で撃沈寸前。


腹が減ってしょうがないのでチェーンの定食屋へ。
いつもはそういうの大嫌いなのにチェットベイカーとコルトレーン聞きながら
鯖味噌定食を食って落ち着く。


しかしスーツとネクタイ、本当に苦手だ。
中身のシャツは、ローランドカークでした。
アルバートアイラー歌いながら帰宅。