南正人x高岡大祐/じゃがたらCD紙ジャケ再発イベント

daysuke2008-04-13

南正人vo,g 高岡大祐tuba
じゃがたらCD紙ジャケ再発記念イベント


壮絶に濃い日。
よくぞ生還。


朝早起きして京都へ。
大宮で毎回恒例の悶絶美味いシチリア料理いただいて少し飲んだら
なんだか知らないけど酔っ払う。
酔い覚まさなきゃ、ってところで本日初共演の南正人さんがいらっしゃる。
うわあ、申し訳ない。


準備に逃げて後でちゃんとご挨拶。
なんといっても僕の30歳位年上なのだ。
今まで共演経験のある音楽家たちから散々聞かされてきたナミさん。


しかもこの日、リハはない。
僕は実は手元に音源すらない。
この状態でいきなりの共演である。


1部はナミさんのソロ。
「3,40分くらいやります」といっていたのに
気がつくと1時間20分くらいやってはる。
ちょっと焦る。
昼はちょっとしらける、とのたまっておったが
だんだんエンジンが温まる感じ、どんどん上着を脱いでいき汗をかき息を切らせて
全力演奏。
歌に力アリ、とはこういうことか、と思う。
聞きほれていたいのだが、共演のシュミレーションもしなくてはいけない。


2部でとうとう共演。
ひたすらナミさんの曲にくらいついていく。
いままで歌うたいたちとやってきたことがここに集約される。
tubaとは初めて、というナミさんの最初の驚き、その後に回転がぶんぶんと。
「楽しかった」というナミさんの言葉を聞いて、体中の力が抜ける。
全身を耳にしての演奏、いつも敵に襲われる野生動物の精神状態。
やってよかった、ありがとうございました。


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ほっと一息を着くまもなく雨の京都から大阪へ。
最近雨中の移動が多い。


じゃがたらイベントのシャングリラへ。
最初のフィルムコンサートが始まっていた。
また気が抜けないのと全身の疲労のために緊張が高まる。
今日は特別な日だ。


突然カウンターに立ち上がる男、なんのこっちゃい。
バンジョー生声弾き語り、皆で歌う、なんのこっちゃい。
あうんさうんすうじぃ。


またフィルムコンサート、そしてトークショー


DJ挟んで我らBOILERZの出番だ。
サウンドチェックすらする時間はなかった。
一発気合で行くしかない。
しかも新しいアイデアだけが出てきてリハなし話だけで曲のメドレーを思いつき実行。
PAから音がいっぱい返ってくるけどそれでも追いつかない聴きたい音が。
生だと聴こえる、機械を通すと少し遠くなる、もどかしい、内のスピードに追いつくために
必死で吹く叩く。
メドレーのリズム変換は一緒にパーカッションで。
タンバリンをドツキすぎて8発くらいだけで右手中指内出血。
痛み出してもドツクしかない。
カウベルに持ち替えてドツク、ドツク。
もどかしさ、ドツキ倒してカウベルは床に落ち、スティックはステージから跳ね返り
客席へとぶっ飛んでいった。
そのままグナワパンクへ。


息も精魂も尽き果てて、全部20分で凝縮。
じゃがたらに対してやらなアカンのやったら
このくらい死ぬ気で生きてやらなでけへん。


袖にはける時に、何かが近寄ってくる。
もう誰か分からんくらい、くちゃくちゃの、泣き笑いの顔。
よかったわあよかったわあ言うて、巨体に抱きしめられる。
この大イベント主催のおぐっちゃん。
このときの彼の顔、一生忘れへんわ。


音楽する対価で金とか名前とか、ほんまにいらん。
全身で、全霊で、よかった、言うてくれるその一言以上のもんを
僕は知らない。
生きていくのにはいろいろ必要やけど、
こういう人と人の人生交わって変わる瞬間のためだけに
音楽やっていきたい、思う。


イベントに出てよかった、思うよりも、音楽やっててほんまに良かった、と
おぐっちゃんの顔見て思いました。


最後はホットヒップトランポリンスクールに飛び入り。
われらがシャウト番長チャンキーさんのぶち切れボーカルに感動。
結局最後までおって、全員参加状態で大合奏。
「もうがまんできない」をステージから大勢の人に向って、
しかもオリジナルのメンバーと一緒に歌う日が来るとは。
「こころの もちようさ」のリフレインはいつも独りで歌っていたというのに。


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相方ワタンベと雨の中を帰る。
京都の帰りに引き続きまたしてもなんだか凄い空の模様。
「特別な空見るとき、俺いつも野郎とばっかやわ」
とのたまう我がケダモノ相棒。


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かみしめて、おぐっちゃん、お疲れ様でした。
合間に「もうせえへんわ」っていうてた。
大阪の暖かい環境におると外部と交わらないでも居心地よくいれるけど
こうやって他と交わることで(他ではないのかもしれないけど)
おぐっちゃん自身何か大きなものを得れたのではないかと、思います。



もう別にもうやらんでもええねん。
イベントの辛さは身に染みて分かります。
でも一番大きな喜びは一番苦労した人のもんです。
誘ってくれて想いっきりやらせてくれて、ありがとう、おおきに。
感謝しています。