THE CRAPPY MINIBAND japan tour2008@十三宝湯

daysuke2008-04-07

the crappy miniband
LYNN CASSIERS (voice, effects) aka Ying;
NICO ROIG (toy guitar, effects, omnichord, little toys and more stuff)aka Yang;
GIOVANNI DI DOMENICO (toy drums and little percussion) aka Yung;
PAK YAN LAU (toy accordion, toy piano, effects, toys...) aka Yeng
ゲスト:高岡大祐tuba


大阪で特別な日。
もう昨日とかの早くはいって何もする時間がないことにうんざりしてたクラッピーの面々のために
自分だけ早く入り。
雨の十三、まずは徒歩3分の宝湯へ。
ここは本当に現役の銭湯で今日は定休日だ。

少し人待ちをして先に設置の準備。
今回の演奏場所は脱衣所なので中央にどでんとあるロッカーを移動、椅子やベンチも移動。
掃除機をかけて綺麗にする。
待っているとすみちゃんが現れた。
ぶっきら兄弟で一緒のトロンボーン吹き、車でもってきてくれたのはスピーカー。
実は予定されていた機材貸してくれるはずだった人が交通事故で大変なことになってしまい
数日前に大変焦ったのだが、ワンスクスタジオの犬島さんがご好意で貸してくれることに。
運び手としてすみちゃんが名乗りを上げてくれた。大大大感謝しております。


パワードスピーカー、アンプ内臓でパワーも使い勝手も申し分ない。
スタンドも立てて万全で彼らを待つ。
番台の近くで見つけた不思議なもの。
 


改札口で呼び出しに答えて待ち合わせ。
ジョバンニがぐったりしている。
今日もワタンベ特製ミニドラム使用で手運びしてきたのだが
横においてきたキャリーカートの存在が目に入らなかったらしい。
おいおい、そりゃあしんどいよ。でもしゃあない。


宝湯に入ったらすぐにセッティング。

ここがご実家の下司さんにいろいろと世話になる。
銭湯で演奏するという事で興奮する彼ら。


無事セッティングも済んでちょっと軽くビール一杯、の前に
近所の作業着屋さんに立ち寄ってショッピング。
彼らは日本に来たときから「ニッカボッカがほしい!」といいてきかない。
最近ヨーロッパでは流行っているのである、しかしなかなか手に入らない。
というわけで非常にありがちなお店で物色。
高齢の店主も丁寧に接客してくれて気持ちが良い。
英語は喋れないのだが、顧客差別しないその姿勢に感動。
無事好みのものをゲットしてほくほくのジョバンニ。


近所の沖縄居酒屋でちょっとつまんで人囲んで歓談。
いや、あんまり時間ないよ、といっても長引くのですいろいろと。
開演ギリギリの時間にようよう戻る。
お客さんは満杯。脱衣所の床に座布団引いてスーツ姿の人もいるし
12歳以下無料にしたので子供たちの姿もたくさんだ。
クラッピーの面々は子供たちの前で演奏するのは初めてだそうだ。


いつもと少しプログラムを変えて開始。
この日、お客さんのレスポンスが物凄く良い。
ライブはミュージシャンだけで作るものではない、を実感。
初めて見る音楽に興奮して自然に上がる声、拍手、身振り。
演奏中の面々の顔つきも生き生きしている。
リンに簡単な日本語による曲解説をローマjで渡しておいた。
これも効果的だったのか、爆笑の渦。
僕だって笑いが止まらない。リラックスの極地。
たまらない気分のまま1部終了。


2部の後半ではもう手持ちのオモチャ楽器を子供たちに配って大共演。
ちょっと落ち着きがなくなりかけていた子供たち、一気に最前列に陣取り演奏しまくる。
なんの指示もない、好きにやってるその音が僕らの伴奏。
最高に気分が良い。
大人たちも負けず劣らず楽器を手にする姿は年齢など関係なくぶっ飛んでいく。
たまらん楽しい。
止まらない渦のようなアンコール、もう持ち曲なんてないけどやろうぜ。
子供たちに音を鳴らし続けてもらって、僕らはほとんど歌ってるだけだった。

幸せな大団円。


こんな空気に包まれて、演奏を終えて幸せだった。
会場全員の充実感が手に取るように分かる。
片づけをして、脱衣所を元に戻して、最後に記念撮影。
ニコの静岡の家族から送られてきた掛け軸。

貴子ちゃん11歳からの贈り物、この前でずっと演奏したのでした。


帰る前にまた駅前しょんべん横丁の居酒屋で打ち上げ。
マグロが美味しい居酒屋さん、ジョバンニはここでも日本の珍味に舌鼓。
町を歩いているときに「ここにはなんだかパワーがあるね」といってくれた。
そのとおり、そういうところでやりたかったんよ。おおきに。
終電近く、ふうふう言いながら帰る。