THE CRAPPY MINIBAND japan tour2008@神戸club TALISMAN

daysuke2008-04-06

the crappy miniband
LYNN CASSIERS (voice, effects) aka Ying;
NICO ROIG (toy guitar, effects, omnichord, little toys and more stuff)aka Yang;
GIOVANNI DI DOMENICO (toy drums and little percussion) aka Yung;
PAK YAN LAU (toy accordion, toy piano, effects, toys...) aka Yeng
ゲスト:高岡大祐tuba
ペドグ 口八丁

快晴の一日。
機材は今回のイベントオーガナイズチームnicheのほうで車を用意してもらい、
手ぶらで移動できるのがとても助かる。
しかし昼3時到着のためには1時過ぎには準備をせねばならず。
電車の中でバクスイする人たちも。
 
早い時間の移動ばかりが続いて申し訳ない。


三宮の駅に降り立つのは僕も久しぶり。
徒歩で異人館通りへ今日の会場はその沿いにある。


時間ちょうどに到着。
なんだか豪奢な内装に驚く。
さあて、準備に取り掛かるか、と思ったら、おかしい。
ここはラウンジのようなスペースと奥にあるスタジオのようなスペースのふたつ。
その二つをバーカウンターが繋いでいる構造。
われらが演奏するはずの奥のスペースでなにやらダンスのワークショップをまだやっていて
予定された時間になっているはずだというのに、まだやっていて
われらはセッティングが出来ない。
どういうことだろうか?
しかたがない、出来ないものは出来ない。
とりあえず散歩にでも出るか。


散歩ってって坂を下りるのは少々後がきついので坂を上るほうに行く。
この日は日曜日、風見鶏の家コース。
なんだか歩いているうちに盛り上がらないこと夥しい。
なんせフェイクヨーロッパ、ヨーロッパから来ている人に見せてもそりゃあ面白くないわな。
なんで日本でこんなのが必要なの?名物なの?ホワイ?
築100年以上とか威張ってるところ多いけどそんなの欧州いきゃあ別にぃ〜って感じ?
昨年俺が泊まったひとんちで一番古かったのは築500年だった。
極普通の若夫婦の民家だよ。
それにここら辺の洋館は欧米かぶれか征服者の関係の家でしょう、そんな屈辱的なものを
歴史的名物にして観光に使ってるの、尊敬されるわけがない。
とにかく歩くたびに力を奪われるような顔をする面々。
裏手のほうに寺があって、それをみて「これでええやんか」というジョバンニ。


散歩の途中に森本アリ君に遭遇、というか何処からか追いかけてきていたらしい。
気心の知れた友人が来てほっとする。
そのまま会場へ戻るも伝えられた時間過ぎてもワークショップは終わっていず表にへたり込み、
それでも時間が余るので中のソファーで崩れ落ちる皆。


入れるようになったらすぐに搬入セッティング。
PAのことなど、何をどうするか決まっておらずうまくいかない。
僕は面倒になってきたので生音での参加に決定、他のメンバーのセットを手伝う。
しかしなぜセッティング中にわざわざDJをする必要がある?
おそらく何らかの気遣いなんだろうが、まったく必要ない、言って止めさせる。
きょとんとされる。
メンバー一同の呆れ顔を見てDJしていたのか、見てなかったのか。
誰のために音楽をかけるのだろうか。


大きくではないが瑣末なことでいろいろと手がかかり疲れる。
階上にあるという控え室に入るなり、さすがに切れたメンバーから
「これはどういうことなのか?」と詰問される。
自分の手の内にあった情報は全て言う。
とにかくむやみに早入りにされて疲れがたまっているところに、わけの分からないことされて
不愉快だ、ということ。
俺もそうです、あとでちゃんとする、いまは仕事を順調に動かすことだけ考えたい、と伝える。


控え室にはケータリングが用意されていた。
そりゃあ、ありがたい。
でもジョバンニは食べませんでした。
宅配で時間の過ぎたスパゲティ(たらこ)をローマ人の彼は食べませんでした。
差し入れでやってきたパンはとても好評でしたが。


イベント開始はペドグから。
アリ君率いる塩屋ご近所トランペットアンサンブル。

ほとんどみんな素人同然。それがコンセプト。
ペ、はフランス語でオナラですね、ドで繋いでグはアリ君家族が管理している
グッゲンハイム邸という建物から来ている。
たしかにラッパ族の音は屁に似ている。下手だとなおさら。
個人的な趣味であるが下手なラッパの愛嬌のある音は結構好きだ。
これがサックスだとそうはいかない、なんでだろう?
結婚式の2次会なんかで演奏しているというこのバンド、下手なトランペットだけで
贈る言葉」を演奏するとパンクに聴こえる魔法を見せてくれた。
ニコが超楽しそうに聞いていた。


次は僕とアリ君の口八丁。
簡易なセットのためにアリ君は持ち込みスピーカー、サクシー(エレキカズー)、ゲームボーイとか。
僕はtubaとオモチャ各種、そして二人とも口琴
口琴デュオから始まりエレキに移行、僕は生音オモチャ中心。
なんか物凄い見かけにアホなことした気がする。楽しんだ。


そしてクラッピーミニバンドの演奏。
どうもジョバンニの様子がおかしい、演奏前からふさぎ込んでいるのを引きずっているようだ。
リズムである彼から発せられるものの影響は大きい。
こなしている、という感じがしてならない。
それよりも大きいのは会場の反応で、これが僕にもまったく分からない。
リンがMCで喋るのは勿論英語であるので分かりにくいのかもしれないが
音楽は言葉の説明が先じゃないでしょ、でもムードとか気持ちの問題も全然伝わらない。
これでは演奏は辛い。
糞真面目に足腕組んでこの音楽聞かれたら、俺らはふざけてやってる馬鹿みたい、か?
「どう?」みたいなこと聞いても反応なし、シーン。
一緒に歌う曲なんても目も当てられない。
最後までこの調子で、非常に演奏は難しかった。


終演後は急ぎ片付ける。
ライブの感想的なものも終始分からない、こなされていく。
帰りは2台の車に分乗して大阪まで帰れるという事で乗り込む。
途端にリンのマシンガートークが炸裂、メチャ怒り。
怒りすぎて早口なので少しゆっくり説明してもらう。
内容はまあメンバー内の不満とかなので割愛。
それ以外の不満は聞かせてもらって、運転中のスタッフにも説明。
彼らの情報を収集不足以上に、何かがおかしい、としか言わざるを得ない。
言うべきことは言った、それしかない。
車を降りて荷物を搬出。
くたくたに疲れてしまった全員で早めに休息を取る。