ウジカヴィカジコ〜あいつらは外国人なのかな〜@難波サオマイ

daysuke2008-04-05

the crappy miniband
LYNN CASSIERS (voice, effects) aka Ying;
NICO ROIG (toy guitar, effects, omnichord, little toys and more stuff)aka Yang;
GIOVANNI DI DOMENICO (toy drums and little percussion) aka Yung;
PAK YAN LAU (toy accordion, toy piano, effects, toys...) aka Yeng
ゲスト:高岡大祐tuba


劇団子供鉅人
ウリチパン郡
ボリショイズ
ミチ ヤブリンコーネ


今日も入り時間が早くて申し訳ない。
しかし今日は出演者多数のイベントでこれもいたしかたなし。
ポコペン出発に少し手間取る。
難波駅からショッピングモールを通り過ぎる。
なんだかメンバーこういうところ好きじゃないみたい、俺もだけど。
サオマイに到着すると僕らより早く入りするはずの劇団子供鉅人は揃っていない。
4月末からはじまる会話劇の稽古が連日でその合間を縫って今日の準備をして、
ポコペンでの仕込みがまだまだ終わらない模様だ。
昨日の夜中もずっと作業してたもんなあ。


先にクラッピーのチェックとリハ。
サオマイはフロアが二つある、奥のライブスペースはウリチパン郡が
ボリショイズ、子供鉅人とクラッピーはDJブースのあるメインフロアだ。
僕はボリショイズのセッティングもあるのでベースアンプ使用で臨む。
スピーカーの位置の問題などで少し難しかったがなんとかなる。
ボリショイズのチェックとリハもその後に。
ウリチパン郡は奥の部屋なので別でリハなどが出来てスムーズだ。


子供鉅人は遅れて登場、なんとか舞台装置なども間に合ったよう。
今回もギリギリまで作りこんでいたものらしい、楽しみだ。


本番前はいろいろとバタバタと準備などに奔走。
思った以上のお客さんの入りに嬉しく。
遠来のお客さんたちの顔も見える。


最初は子供鉅人の芝居「めくら女とつんぼ男」
机の上に乗る小さな指人形シアターが中心。
ここで初めてこのイベントの主催者(?)であるウジカ氏とヴィカジコ氏が登場した。
操るのは子供鉅人主宰のマー君の右手と左手。声色の使い分けも鮮やかに。
クリスマスのシャングリラで行われた演目と同じように童話仕立て、恋物語
この日は3部に分かれ、つぎはどうなるかはらはらするまま「続く」


音楽初っ端はボリショイズ。
きゅうきゅうのメインフロアのお客を前に熱演。
今回はワタンベとデグルチーニがリハで進行を作りこんでおり
僕はそれを即興的にキャッチして演奏する。
特に柄悪くなることもなく、演奏面に集中した傑作ステージ。
対人初演奏の曲もうまくいった。


バンドとバンドの合間には芝居。
肉屋、めくらのタイピスト、つんぼのボクサー、豚男、
童話というものは幻惑的に怖いもの、それを地でいっている。
どんどん引き込まれる。


ウリチパン郡はライブルームで、ちょっとお客さん詰め込みすぎになってしまった。
ギターとシンセ二人、さわやかで作りこまれた歌の世界。
とてもいい音楽だ。
メインフロアで聞きもせず騒ぎ立てる連中(客だけではない)がうるさいので
狭いがドアを閉じて聞く、堪能。


子供鉅人の芝居大団円に。
めくら女は失った目を取り戻すことを諦めることによって
愛する人の命を手に入れる。
安易に手に入るものに、本当のものはない、と教えてくれているかのよう。
つんぼ男がめくら女の目に、めくら女がつんぼ男の耳になり二人は結ばれる。
猛烈に感動した。
マー君の才能の成長に驚嘆。
本当に素晴らしい、何処に出してもやっていけるぞ、これは。
ただただ絶賛。
なんか自分が楽曲参加したことを忘れるくらい見入ってしまった。
2部でのジョバンニのピアノ参加も白眉だった。


クラッピーの前に嬉しい飛び入り、
昨年一緒にベルギーを旅したミチさんのウクレレ演奏。
サポートは相棒ヤブリンコーネ。
懐かしい曲たちであのころを思い出させてくれた。


感動の気持ちを持ち越してクラッピーミニバンドのライブ。
気は盛り上がっているし、お客の期待具合もマックスだ。
自分の地元がこういう気合に満ちていて本当に嬉しい。
良い仲間に恵まれたものだ。
皆で歌うところも、音が自然に盛り上がるところで上がる声も、こうありたいもの。
最後の最後まで盛り上がって、やめさせてもらえないからアンコールは
僕の提案で盛り上げるだけ盛り上げちまえ、ということで怒涛のリズム即興。
僕はtubaを置きタムを借りて打楽器演奏に終始。
踊り狂う観衆たち、大盛り上がりだ。
すごいフィナーレ、燃え尽きた。


気がついてみたら凄い時間まで演奏してた。
こりゃ片づけしたら終電になんて全然間に合わない。
腹をくくって呑み始め、帰りはタクシーで。
心地よい、大きな疲労