solo 東西南北@難波club saomai

daysuke2008-03-08

◆佐藤行衛(g,etc)
◆横沢道治(djembe,per)
井上智恵メロディカ,リズムボックス)
◆高岡大祐(tuba)
ゲスト:イ・ジュンオ


久々の自主企画。
韓国在住のロックスターで即興演奏家、企画者など幾つ者顔を持つマルチな
佐藤行衛さんの来阪あわせて組んだもの。
このところ事務作業に追われ心身ともに疲れているなか体引きずり向う。


駅前に佐藤さんを迎えに行くがすれ違いでなかなか会えない。
この日は佐藤さんが珍客を連れてきた。
韓国の打楽器奏者イ・ジュンオさん。
亡くなられた有名なキムデファンさんのお弟子さんだそうだ。
偶然こちらで会われたそうで、一緒にやってきた。
というわけで本日の飛び入り決定。非常に楽しみ。


全員サウンドチェックを終えて一服しに移動。
ライブ前にマイミクシィたくさんから教えていただいた会場近所の飲み屋へ。
これが猛烈大当たりで、噂どおり「異常に原価率が高そう」な居酒屋。
正直ちょっと心配になるくらい。
立ち飲みの値段で心づくしの料理と酒の盛り。
年中無休、朝までとは恐れ入った。
横沢さんが「演奏前にこんな美味いもん食ってええんか・・・」といった。


この日の演奏ったら!
基本的にソロを四つ、それにイさんのゲスト参加。


一番手はやり逃げ主催者、初めて電子メトロノームを使用したtubaソロ。
ちなみに僕は消去法で「東」
このメトロノーム、小学校の時に同じ団地の中平さんから駆りっぱなしのなんだよな。
徐々に立ち上げていく、リズム全てに対応する試み。
これが最近の思いつきでうまく出来るか含めた実験。
悪くなかったと思う。
いつも生音tubaソロでやっている際、無音の時には僕の頭の中には
別のリズムや音が鳴り響いているが、それを聞かせることは出来ない。
すこしだけ、そういうものを印象付けるためにやってみている。


2番手は横沢さん。もちろん「南」
もはやボーカル付といって良いボリュームの唸り声。
うた、なんだなあ、ジェンベソロですが、やはりソロは楽器よりも人間だ。
後半はイさんを呼んで自作カホンでデュオが始まる。

イさんは師匠キムさんの衣鉢を継ぐスタイル、両手に6本のスティック/マレットを携えた
独特のスタイルで、多種多様な音色が独特なタイム間で聞こえてきて
非常に楽しい。見た目も。
横沢さんとの相性は抜群。
個人的にはデュオパートは、最初の何が起こるかわからない感じのときのほうが楽しめた。
後半は安定感があり、聞き良いものだった。


3番手は井上さん。クールな彼女は「北」

紅一点、そしてこの日唯一の楽曲演奏。
全曲「井上○番」と名付けられた曲を淡々と演奏。
古いリズムボックスの音色、エフェクトされた鍵盤ハーモニカ。
淡々と進むようだが、なにかしら強靭さを感じさせる。
素晴らしいコントラスト。
他が全員即興演奏の中、楽曲演奏というのも良い配置だし
ほぼ全て同じテンポの楽曲というのも、彼女のこの日の音楽性を
伝えるものだったと思う。
ミュージシャンにも大好評。



そして4番手、最後は佐藤行衛さん。
韓国から来たから「西」。
僕にはおなじみの「机上ギターで怪獣大決戦」なんだが初めて見る人には
驚きのものだっただろう。
佐藤さんの即興ソロ、大阪のほうが良いですよ。
お客が突っ込みいれますから。
PAスタッフも頼んでないのに照明操作でムード作りまでしてくれて。
僕が今まで見た佐藤さんのソロの仲でも一番面白かったかな。
大受けで終了。


この後は、席を移して大宴会へ。
井上さんが帰ってしまい、野郎おっさんの荒くれ酒宴。
見に来ていたボリショイズのメンバーも勢ぞろいで気勢上がる。
酔っ払った僕はなんとかイさんとのコミュニケーションにトライ。
ああ、隣の国の言葉も喋れないとは、恥ずかしいもんだ。
10年前にはしょっちゅう、だった横沢さんとの荒い飲み会ひさびさ。
猛烈なダメだしもされた。ありがたい、いや、マジで。
ちやほやされてるだけの人って、ほんまに不幸やと思う。


しかし猛烈なダメだしで猛烈に後で落ち込んだ。
もっと、やったるねん。
ふらふらになって、なんとかチャリで無事帰宅夜中。