≠@御器所なんや

daysuke2008-02-14

≠:高岡大祐tuba ワタンベds
Kプロジェクト:水野啓g 照喜名俊典euph


昼間は荷物を預けてワタンベと名古屋散歩。
高い建物に翻弄されきょろきょろする男。
おのぼりさん丸出しで楽しい。


目的地へ向っていると知っている場所へ出る。
隠れ家のような飲み屋さん、一度ライブをやらせてもらったことのある
なごやかさんだ。
戸を開けて中に入るとお店はやっていないが店主さんはいて挨拶。
あがらせて、一杯やらせてもらう。
営業時間でもないのにつまみも出してくれた。
ここの野菜料理は絶品だ。
ワタンベ、このあたりで「うまいわ〜」しか言わなくなる。
いい気分で礼を言う。次はここでライブがしたい。


大須へ向いギタリストkeiさんに挨拶に向う。
短い時間だったが良い喫茶タイム。
先日のライブの話題など、盛り上がる。


電車に乗り換えて御器所へ。
ちょっと遅れてしまった。
なんやへ入ると今日のタイバンのKプロジェクトの二人がいる。
慌てて準備。
こちらリハをやったら、その後にすぐに4人でやる合奏のリハに入る。
いい感じだ。


こちらのリハ終えたら向かいのスーパーで安売り漁りやそのへんを散歩。
買い物に失敗し何度も散策を繰り返した。


戻ってライブ、最初にKプロ。
ユーフォニウムとギターのデュオ、二人の人柄のままに温かい優しい印象。
タツに入っているかのように気持ちよくうとうとしてしまった。


そんなうららかな春を思わせる1部から一転我らはシベリア強制労働の働き頭のよう。
寒中、蒸気を発しながら突進する頭の悪い労働者たち。
効率は悪いけど、働きも悪くない、みたいな。
またしても1曲目からびしょびしょになってしまう。
ソロよりキツイ、なんでや?
しかしソロよりも楽しい。
そりゃそうだ、ぶつかれる相手がいる。
蒸気はドンドンと噴出し何故か頭の中に「スチームパンク」という言葉が浮かぶが
これは随分意味が違う。しかしそんな感じ。
産業革命の労働者のごとき酷使をモットーに意味なく突進し続ける、
アースでエコな現代の音楽の流れからまったく外れた環境破壊的演奏。
電気は使ってないけどね、そういえばキャンドルナイトとかで電気楽器やってる人、ありゃなんだ?
まあいいか。脱線。


天井が低いことも手伝って音の聴こえは良い。
そういえばこのツアー中の傾向なのだが、演奏中に実際に演奏されているだろう音のほかの
なにかが聞こえるような気がしてならないのだけど、いったいどうしたことか。
だいたい誰かが喋っているような感覚。幻聴か?
それとまったくそこに存在しない楽器の音のようなものが聞こえる。
これは何?いかれてしまったのか?しかし凄く楽しく良い時に起こる内的感覚に
いまはわくわくするのみ。


途中で照喜名君を及びたてして我がニューオリンズ風オリジナルに参加してもらう。
とてもよい感じ、彼いわく久々に100%以上で演奏し続けたとのこと。やりい。
最後には水野さんも加わってカルテットで我がオリジナル、「フラワー」を。
呪文のように繰り返されるリズムと低くはっきりしない地味なメロディーで
最後にはボレロ張りに盛り上がる。
綺麗な音の二人とリズムノイズな二人、良いバランスで最高に楽しい。


この日特筆すべきはお客さん。
ライブは音楽かと良い音楽だけで出来ているのではない、
良いお客さんと一緒につくるものだ。
ビビッドな反応、喜び、驚きなどのダイナミクス
店主ぷよさんの笑顔と大きな身振りが目に焼きついている。
最後の最後まで本当に楽しめた。


名古屋の姉御にご馳走してもらいご機嫌タイム。
楽しい時間は照喜名亭へ持ち越して朝まで音楽宴会。
ああ、良い日だ。