≠@いりなか58月

daysuke2008-02-13

≠(フトウゴウ):高岡大祐(tuba) ワタンベ(ds)
Flyline:臼井康浩(g) Kei(g)
G-fighter 松井信樹(b) 斉藤りつ(g) 青山大介(ds)
コノテーション


ツアー二日目。
いよいよ山を降りる、お世話になりました。
昼飯の時間を過ぎていて街中ではなかなか店が見つからず最後に入ったうどん屋
地方とは思えないハイプライスでメニューなかなか決めれず。
きしめん頼んだらどう見てもうどんだった。つらい。
まあ腹も朽ちて近鉄に乗り込み名古屋へ。
ホームで雪が舞い散る。
シナモンドーナツを食って寒さを凌ぐおっさん二人。


地下鉄の乗り換えに一苦労。
二人とも大荷物ごろごろ転がして、名古屋地下鉄は段差や階段が多い。
超バリア。身障者の苦労が身に染みる。
なんとか58月(ゴーヤムーン)に到着。


ライブは4タイバン、まず臼井さんとkeiさんのフライラインからはじまった。


静寂の中、音が始まる瞬間を待ち構えていると
ガーーーーーッンンンと音が鳴った瞬間。
頭の表面の細胞が、一瞬でいっせいに
猫の毛が逆立つスピードで動いた。
あんなの久しぶりで、いやはじめてかも、驚いた。
って、びっくりすることにびっくりした。
世界は広い、こんなこともあるのだ。
エレキギターちゅう楽器はこういうもんじゃい、と感じた。
ワタンベも同様に驚き感動していた、おんなじところで。
つながってなんかないわい、でもええところは未知でもどかんと伝わる。


++++++++++


我らは恐れ多くもトリ。
PAを使用してライブするのはこのデュオ初。
生音に比べて電気とか設備とか使うと、そのぶんだけ反応が遅れるのが分かった。
コンマ何秒とかの世界だと思う。
ほんと一瞬、おそらく表面上の問題なし。
しかし、それを予測した先行動作を要求されるということは、まあ運動量が大変で
PAあるからって、全然楽じゃない。
1曲目であまりの大変さに、譜面台の楽譜が全部床に落ちた。
アクションの風圧で。


あっという間に汗びしょ(これ以外ないんかい、毎日)
tuba通してほんの少しだけポエム発動。


最後にはフライラインのお二人を招いて我が自作曲で参加していただいた。
すみません、めんどくさい曲で。
なんか久々にインプロした気がします。楽しかった。
最後に臼井さんがテーマのテンポを信じがたい速度まで引き上げて
そしてそのまま行き通す有様に男を感じました。
かっこよかったです。


keiさんのネックがえぐれたギター、凄い良いですわ。ベトナムギターとか好きで。
彫刻刀一本でやった男の生き様。
「チューニングができなくて」といいますが、僕は訳の分からない国の人と
共演していると思うと、チューニングが揃っているほうがおかしいと思う口で
あのミュンミュンいってる音があの曲にマッチしてました、嬉しかった。


終演後、宿泊先までの移動終電が早く何の挨拶も出来ずに退散。
「せつないなあ」とワタンベと大荷物抱えて走りながら言い合う。
せつなすぎるせつなすぎる刹那。


走りこんだ電車、隣に偶然知人の顔。
車が動かずやむなく電車で帰るその人は
以前彼のカフェで飛び込み演奏したらいきなりご飯をくれたオーナーさんだった。
腹ペコのなか、彼の語るおいしそうなご馳走話で、甘い地獄を味あう。
ワタンベ、嬉しそうな不機嫌な顔。
泊まり先は寒いですが、布団蒸しで熟睡。