boogie tuba高岡大祐ソロ@入谷なってるハウス

daysuke2008-01-17

高岡大祐tuba


上京前のバタバタもキワマレリ、3時間睡眠で青春18キップ移動で上京。
時間に関してはなれているが、ハードな演奏をするソロにこの体調は怖い。
結局いつもより事故の影響とかで時間かかって10時間かかって到着することに。


移動中、熱海過ぎたあたりから体を整えてきた。
呼吸をまわして全身チェック。
数時間ほとんど身動きせずトイレにも行っていない体は冷えて固まっていたが
これでなんとかせねば。
自分のからだのことは自分が一番知らねばならん。
このときちょっと怖かったのは、心臓に違和感があったこと。
実は僕の演奏にとって一番重要なのはここでして、
大量の血液を早く深く全身に送ることなしにあのソロは出来ない。


まあこういうのは凄い簡単な整え方があって、は?と思うかもしれないけど
深呼吸。
不安や循環不全、代謝異常などは血流やそれに伴う酸素の移動、
それらがうまくいっていないときで
深呼吸というのは簡素にして偉大な体調整える方法である。
これで心臓の違和感(かすかな痛みに近い)は少しずつ取れた。


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実際の演奏はというと、どうだったか、これが自分では全然説明できない。
姿勢は立った状態、ステージには自分と楽器以外の何も無い。
何も考えていない。だから自分ではよく分からない、モノ的にいうと
1部はほとんど6つくらいしか音を使わなかった気がする。
ものすごく少ない数の鍵盤を弾いているのではなく叩いているかんじ。
意識的に音の種類を少なくした気はまったくない。
(音数はまったく少なくない、叩くところが6つしかないマリンバのようなものだ)


即興からベルギーで共演したグナワのアーメッドの印象を音にする。
最後は彼の曲を少しだけ歌う。


2部ではもう少し色彩豊かに。
しかし使われた音は非常に少なかったと思う。
ここであったイメージは、以前聴いたことのある戦前アメリカの黒人刑務所で録音された
労働歌だ。
もちろん即興演奏なのだが、イメージだけ、そうだ。
あの強く美しい歌になりたい、そんなシンプルなだけのもの。
重いものときれいなものが、一緒にならないか。
まるで他人の演奏を聴いているような気持ちだった。


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終わったあとは2,3杯、旧知の方交えて呑んだが、なんだか演奏の後で照れくさくて
しかも良いのか悪いのかさっぱり分からないので何か尻の座りどころを決めることも出来ず
退散し腹ごしらえをして、大好きなバーへ行って朝まで飲んだ。