地中池リハ＆新年会と壮行会

明日のライブ、地中池初の全体リハ。
おお、なんという大人数か！
ちゃんと作曲されていてこの人数はなかなか凄い。
（皆ユニゾン、とかだと何人でも出来るが）
しかも全員技者曲者揃い。
（いわゆる吹奏楽みたいに、皆さん揃ってよく出来ました、とかだとほんま馬鹿みたいだ）
しかも曲は難曲揃いときた、ほとんど楽しい変拍子複合拍子、そして即興混じり。
この1年、体に叩き込むように歌えるようになるまでやってきた曲の成果が今日から発揮。

曲によって若干編成が変化する、本日早上がりで帰る人の顔が悔しそう。
リハ後にはワタンベや僕らの行きつけの居酒屋で新年会＆壮行会があるのだ。
いそいそと駆けつける我ら。

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しかしコントラバスだtubaだで9人と楽器の大荷物で25人くらいしか入らない
この字型カウンターの居酒屋、勿論ほぼ満員、ほとんど諦める。
「またくるよ〜」といってほかを探そうとすると中から女将さんが飛び出してくる。
「何人？」
「それとすごい大荷物なのよ、無理やよねえ」
「ちょっと待って」

結構なかでいろいろしたあとに、
「最初はばらけてでしたら入れますが、いかがでしょうか」
僕らのためにながっちりを諦めて帰ってくれるお客さんも、すんません。

是非呑んでいってくれ、と言わんばかりの迫力に一同吸い込まれる。
奥のほうのちいこい畳の間が楽器で埋まる。

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ここは僕の一番好きなタイプの居酒屋、
古くて２代は続いている、メニューは豊富で日替わり多し、
特に魚に力を入れていて、勿論安い。
そしてマニュアルなんてない即興による接客。
ここはそういう意味で満点である。

三人ずつに分かれて乾杯のために立ち上がったら
店の人もお客さんも一緒に乾杯することになった。
かんぱーい！
デカイ声！！

この店の楽しいのは三方のカウンターに囲まれた店の人たちを眺めることだ。
とにかく威勢良く、笑っちゃうほど通る声、小さな厨房をずっと全力で駆け回る
その姿は僕の理想の飲食店によくある「劇場」の様相。
その劇場を肴に、我々は大いに飲むわけである。

店中の人の声がデカイ、なにせ店の人の声がデカイからだ。
楽しそうに働いてるよなあ、こんなに忙しそうなのに。
でも知ってる、こういう店はすごい厳しいのだ。
働いてる人は怪我しても火傷してもずっと笑顔。

日替わりの魚が嬉しい、今日は高知からグレが入ってる刺身３９０円。
マグロの頬たたきはほんとにぶりっぶりで高級肉のよう。
広島から入れた牡蠣も最高の甘みだ。
一緒に座ったパーティーはbあずみちゃんとdsワタンベ。
食べるの大好きトリオ、であるが、参った。
酒飲むより食い物頼んでるほうが早いのである。
とんでもないスピードで矢継ぎ早に頼みまくる二人に圧倒される。
いや、ワタクシだって結構食べるほうですよ、でもノックアウト。
目の前に並んだ御ご馳走に喜びつつも、呆れる。
しかしそんなものをよそに頼み続ける二人。
自分で頼まなくても良い飲み会は久しぶりだ。

数時間をかけて寄って詰めて酔って、最後に一列に並んで乾杯。
もうこの頃にはかなりのご機嫌さんの皆。
そうだ、我らが主宰の阿部万里江嬢はこのコンサート二夜が終わったら
アメリカに帰ってしまうのだ･･･。
なんで帰るねん、あほーあほー、の合唱。

ベルギーにいた時言われたことを逆に返す。
「ぱすぽーと、ぷりーず」
いまからここでパスポート、てんぷらにしてもらって皆で食うから帰るな！

彼女とサックスの亀ちゃんの二人が核になってはじまったこのプロジェクト、
ゆるゆる、とかいいながら超ハードな楽曲、そして関西各方面で活躍しているけど
これがなかったらけして一同に介さなかっただろうこのメンバー。
みなお互いの音楽を楽しみにしていることがありあり。
俺だって勿論楽しみだ。
ほんまに感謝してるよ。
これがはじまりだと。

んな感慨に大いに浸り大いに笑い呑んでいる間も
ワタンベはえんえんに頼み続ける、ああ思い出した、この人、酔っ払ったら
満腹中枢さようならする人やった、
うわっ、他人が頼んでてうまそうなもん軒並み頼みよるがな。
横のあずみちゃんは最後にパイナップル頼んで撃沈。
カウンターは肘ついて練るためにあるのだ。

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もういい加減皆終電やねんし、ということでお開き。
大将ごっそうさん、うまかったわ、ここは最高。
これまた安いねんな、ここは。
若き大将、そして先代まで出てきて、おおきにーの大合唱。
「今度やる時はポスターとかもってきーや、わしらこの町をロックにしたいねん」
やって、めちゃうれしいがな。
「一生懸命やるしか、できませんねん」
それはうちらも一緒ですわ。

やるしかないねんね、ああ、おもろ。

しかしよう食うたよう飲んだ。
熱燗何本あけたっけ、うまかった。

今年はえべっさんには顔出せんなあ、とかおもて
でも帰ったらなんとのうさびしなって、塩こぶで湯漬けなんか食うてもうたり。
準備万端。

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というわけで、まあ、こんなバンドですわ地中池。
エエ感じ、必ずやアナタのツボをどこか刺激する。
俺じゃなくても、ここの誰かが、太鼓判。
さあ楽しむど。
いらっしゃいませ、二夜やってるよ
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