さがゆき 高岡大祐@千石空房

daysuke2007-12-30

さがゆきvo 高岡大祐tuba


実質上の今年最後の仕事になるのは千石空房でのライブ。
前回ここでは外山明さんとのデュオだった。
今回はさがゆきさんと。
前日に大風邪を引いていてその日のコンサートをキャンセルしたと聞いていたので
かなり心配していたのだが、いけます、という報に一安心。
お昼から子供無料コンサートということもあって入り時間は早め。
しかしこの日はみぞれ交じりの非常に寒い雨空。


店主川窪さんとそのご家族の用意される中でセッティングや作業など。
さがさんも無事到着、ほっと。
久々の再会を喜び近況報告など。
これまた心配していた客入りもお店やさがさんのお客さんも多数で満員御礼。
目の前の御座には子供たちが座っている。
駄菓子や手作り雑貨など面白そうなものに囲まれた長屋の中での演奏だ。
さがさんは病み上がりなどというところを微塵も見せず自在に駆け回る。
はえー、早いっスさがさん。こちらも必死でついていく局面多し。
マイクはあるけどほとんど生声で、やはりちゃんとした歌手というものは凄いもので
まず人より声がでかくてよく通るものだ。
マイクの発達で小声の歌手が増えたもののここらへんは単純にベテランの凄みだ。
子供たちが居る、というのはたいして関係がないと思うけど明るくてハッピーな即興模様。


2部ではそれぞれのソロも披露。
僕は少し今年の旅のことなんかも喋りおもむろに。
少し硬かったかもしれない。
さがさんはなんの硬さもなく解かれた感じ、合間に動揺のような節も混ざる。
何より本人が楽しげなのが印象強い。
最後はまたデュオで。
ポップな楽曲のような即興がよどみなく出てくる愉快。
終わった瞬間に入ってきたお客さんが居たので自動アンコールに。
なんにも考えずに一緒に歌ったり吹いたり。
賑やかに終了。


終わった後にこれでここ千石空房でのライブもラストになるかも、ということを聞く。
ここでしか出来ない演奏というものがあると思っていて、至極残念。
(後で再開の可能性もあり、ということを聞く、よかった)
帰る前にここ名物の昔ながらの駄菓子を吟味して買い求める。

10円から30円の値段設定に慣れると大人買い出切るものの選びに選ぶ。
お客さんたちも多数お買い求め。
重々お礼を述べて退出し、近所の文化財になっている蕎麦屋さんへ打ち上げに。
お酒はない、ということで向かいの酒屋に買いだしに行くと
樽酒の新酒を目の前でボトリングしてくれるサービスに驚喜。
さがさんやお客さん交えて楽しく乾杯、この酒がかなりウマイ。
ちょっとしたつまみのあとは蕎麦を注文。
野菜天ざる、さすが江戸前昔ながら、という感じの重いごま油のてんぷらと
たっぷりのざる蕎麦。最高のシチュエーション。
会話も弾みに弾み、一足早い年越し蕎麦宴会。


次がある僕とさがさんに合わせてお開き。
さがさんは来月から1ヶ月ブラジルに行くという。
08年はたくさん一緒に演奏しようと誓う。
この人の魂は軽やかで愛らしく(年長者なので失礼な物言いだけどほんとに)
音楽を本当に楽しんでいる姿がこちらにもひしひしと伝わる。



晦日からカウントダウンにかけてのコンサートのリハーサル。
ニューオリンズスタイルのパーティーとは気が利いている。
カウントの練習とか、なかなかうまくいかなくておかしい。


さらにもう最近虜の状態である池袋のバーへ。
最高の音楽がかかり酒も飯もうまくて入魂である。
華々しく誕生日のお祝いなんてにぎやかしくも。
ミュージシャンたるものいついかなるときでもお祝いを出来ないといけないと思う。
ああ、よかった、役に立つ。
そのままいつもの朝までコ−スにて撃沈。