DAコンバータwithヤニックデュポン@浅草銀幕ロック

DAコンバータ:鈴木新ss 高岡大祐tuba yannick dupont(laptop)


昨日に引き続きリアルタイムで書いた日記を下部に残しつつライブレポを書きます。
話が前後していて申し訳ない、下部の記載はライブ前にSNSにかいたものです。


1月に銀幕でやったのと同じ面子で再演。
ヤニックは今回もpcのみ、僕らは生音。
ヤニックを前に配置して僕らは後ろに。
彼は前回とまったく違うソフトを使用するとのこと。


これがねえ、ちょっと難しいのはやはりpcとの演奏は難しいか。
ヤニックはもともとドラマーで生音での即興演奏に長けているのだが
それでもリアルタイムの反応にはレイテンシー、遅れというか、がある。
機械としても問題もあるが、こういうのって誰が触っても音質自体は変わらないせいか
如実に人間が出てくると思う。
たいていの人は面白くすることは出来ないのではないだろうかテクノロジー
それが面白くなるように生音ズはふんがる。
しかし音圧や印象だけはなかなか叶わないのだよなあ。
気の効かないところが如実に出てしまう、損なやっちゃ。


最後にアンコールでいつものアレを二人でやる。
ヤニックにはやったことのない曲にpcで参加してもらうことに。
でもドラムならできるんだよね、差別はしない。
いやあ、これには我らも大変だったんだが、それでも面白くないかな、
生音楽器がループをやって、pcが生音のようなものに挑戦。
うまくいったとは思えないけど、挑戦のしがいはあった。
これからpcとやるときはこういうことも心がけたいものだ。


てなわけでまた日日の乾杯。
久々の会えた旧知の人に偶然会えて嬉かった夜。


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ここからSNSのやつ


昨夜も笑ってしまうくらい面白かった。というか大笑いした。
自分がおかしすぎる、本当に馬鹿でどこまで行くのか分からない。
柏と言えばいつもお世話になっている成沢さんがジャスト退院してきた祝いでもあった。
ご本人はと言えば退院したてでこんなにはっちゃけていいのだろうかと心配するほど
はじけていらっしゃってとても嬉しかった。
そのまま再入院するんじゃないかというほど・・・。


昨夜は毎度おなじみのヤニックがドラムで後藤篤君がtb。
場所は僕が出ている中ではもっともジャズなナルディス。
マスター小峰さんの審美眼は厳しそうだし、それだけに全開のアホ馬鹿でいける勢い。

              1. +


このお店にはちょっとしたハードルがあって、常連らしい人は皆カウンターに並ぶ。
そうするとほとんどの人は我らに背を向ける。
2部で入ってこられたお客さん、後藤ヤニックのデュオに任せて様子見るとずっと背中。
ジャズの場所では普通なのかもしれないけど(よくしらない)
これは振り向かせたいではないか。
奇をてらって目を引くのはもう止めた。そんなのはどこぞのバンドに任す。


背を向けても音は聞こえる、ならば一体何が起こっているか、見たくなるような
ライブになれば良い。
で、した。
そうとしか言えないんだけど、特に何もしてないけど、マジで精一杯演奏しただけだ。
意識はあった、こっち向いてくれ、でもあざとくは何もしていない。
そうしたら大きな背中をこちらに向けて以降ずっと見てくれていた。
帰るときにこの人は親指を2本立ててこちらへ力強く差し出して帰って行った。

              1. +


後でこのことを考えていた、私たちは何がしたいのか。
やりたい、聴いて欲しい見て欲しい、届けたい。
その中で思い出した、たくさんの友人たちが居た大豆鼓ファームオーケストラの合言葉。


「目の見えない人には唄を、
 耳の聞こえない人には踊りを、
 口のきけない人には目いっぱいの笑いを」
http://www.daizu-ko-farm.ale.co.jp/


最近毎日思うのだが心を閉ざしていたりシャイであったり(これは同義だ)する人には
こちらがまず心のドアを開けて接するしかない。
将来は人殺しか野垂れ死に確定と実の親に言われていたような私でも音楽に出会って
そしてこのたびベルギーでさまざまな人にあって、ドアが開きっぱ、蓋は落ちた。
それは彼らが態度で見せてくれたからだ。


大豆鼓のこの言葉は大好きで、いろいろな意味で人を盲から解き放つ。
僕が愛するローランドカーク(いわゆる盲人であった)は
「俺をメクラと呼ぶのは止めろ、メクラとは物事を理解しようとしない者のことをいう
 もしそれがメクラなら、俺はメクラではない」
ちなみに僕は左目が良く見えない、こちらに怪我があっても「ま、いっか」とか思う。
恐ろしいのは目が見えないことよりもっと大事なことが見えない、目が開かないことだ。
もちろんまだ全部ではないが、音楽と友人はいつも僕の盲を解いてくれている。


いろいろと無い人にも音楽を聴いて欲しい。
そいつはきっと最高だ。
特にこの世知辛い世の中キャピタリズムのバビロンシティ、
お金が無くてどうしてもどうしても見たいという人は連絡をおくんなまし。
なんとかなるし、東京の皆さん知ってた?
俺のライブってほとんどその場所の最低価格かほとんどカンパ制だぜ。
後は見に来る意思だけ。
俺のこと嫌いでも構わないから音楽を好きになったら是非。
(そういや前に「アナタの音楽は心底好きだがあなたのことは心底大嫌いだ」
 って言われたことあるなあ)


楽しみましょう。
今日は浅草にてヤニックと鈴木新君とトリオ、1月以来の再演です。