fanfare du BELGISTAN@Louvain-la-Neuve

daysuke2007-10-24

久々に昼間はゆっくり過ごす。
今日の集合時間は8時と格別に遅いので気楽。
雑事色々と済ませてのんびり。


ちょっと早めにマニュの家に向かう。
車がもう来ていてこれに全員乗り込む。
ルーピー女子二人(嘘)入れて計10名。
欧州の車はデカイ。


行く道すがら出演イベントについて話を聞くがいまいちピンと来ない。
70年代に新しく出来た殺風景な大学都市Louvain-la-Neuve 。
とにかく誰に聞いてもここの話を聞くと「狂ってる」といわれる。
なんだろ?

ここかから少し某SNSから引用。

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fanfare du BELGISTAN
http://www.myspace.com/belgistan
みんな凄腕、景気の良いブラスバンド
腕がいいってのは正しく演奏できる、とかじゃなくてね
魅せる、埋もれない、届く、かっこいい、ねえちゃんにもてる。


もはや管楽器の奏者に興味を持つことはほとんどなくなったが
このバンドとやるのは物凄く楽しかった。
小型ベードラのようなものを両手に太さの違うバチでたたきまくることで
ほとんどドラムセットと対等の多彩なサウンドを出すジェレミー
ジプシーゆかりですっかり欧州では定番になったこの楽器「タパン」
たのしい〜、身も心も躍ります。


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問題は出演したところ。
そこにいく、というと、皆がベルギーで最も狂った場所だという。
Louvain-la-Neuve
発音難しいので日本語に出来ない。
新しいルーヴァン、もともと世界最古の大学都市だったルーヴァンから
70年代に主に宗教上の理由でカトリックが分裂して新しく作った町。
町の全部が大学。
殺風景なコンクリートの町、何が狂ってる?


いっていきなり洗礼。
綺麗な駐車場、階段が何故かずーっと全面水浸し。
これ全部、ションベンやんかいさ・・・。
表に出ると若いベルジャンが発狂したように飲みまくっている。
夜中だというのに人の海。
年に一度の学園祭らしいのだ。
それ以上にメインイベントは「自転車レース」


これがまともではない。
24時間レースなのだ。
なんだ、そんなの、と思う方、甘い。
この自転車レースは「24時間無休飲酒自転車レース」
つまり24時間、自転車に乗って酒を補給しまくって乗り続け飲み続けるという。
町中がそのテンションで、20代前後の人生で一番アホな時期を過ごす奴らが飲み続ける。


演奏以外では表を歩きたくない、というメンバーに詳細をインタビュー。
普段物凄いハードな勉強の日々に追われている学生たちのフラストレーションが爆発。
このレース、毎年勿論のように死人が出る。当たり前じゃ。
24時間飲むだけで死ぬ、それに全力レース。


どれだけアホなことをするか競いまくるコンテストがあるらしくて
その定番は
●ションベンを飲む
●帽子にションベンを溜めて一気にかぶる
●下半身裸の男のチンコ2本を両手につかんだ女がそれをぐるぐる回して「ボート漕ぎ」
●ゲロする、それを食べる、ウンコする、それを・・・。


このはっちゃけ無礼講祭、聞けば400年も続いているという。
ダメだこりゃ・・・。
フランス系カトリックの人たちが羽目をはずすとすぐに
オシッコ・ウンコ・オナラ・チンチンに走るような気がする。
伝統的汚物趣味。


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演奏は死ぬほど盛り上がりました。
最初から観客が発狂している現場ほど楽なステージは無い。
毎曲ソロを回してもらったので爆音暴走吹きで、最後はノーマイクで独り歌いまくって
ガンガンにアゲアゲにして両手広げて前列の女の子全員抱きしめてあわやダイブ寸前。


最初はノーマイク、超寒い野外、少ない客、って文句ぶーぶーだったメンバーも超ご機嫌。

(この観衆で少ないというか!)
「お前どこの星から来たんだ?!こんな馬鹿見たこと無い」
とお褒めに預かりました。

で、来年のレコーディングに呼ばれたので確実にベルギーに帰ってくる約束に。


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と、ここまでが引用。
演奏のことはさておくと、これはひどいよなあ。
あたりはションベンまみれ、吐いてる奴も多数。
学園祭の超狂気バージョン。
警察も多数見回り、10人くらい束になって巡回しないといけない。
ガラス瓶の持ち歩きが禁止(注意された)、けが人と死人がこれ以上増えないため。
うーん、みんな下品だったなあ。


音楽はといえば、僕にとっては久しぶりのパーティーブラスバンド
 
みんなほんとにかっこいい。
生音で何百人か居るお客に届かせようと全員ハンパない音量で吹きたたきまくる。
こういうのは基本大好きなので大盛りにさせていただきました。
こっち来てホーンのプレイヤーでそんなに興味持つ人いなかったけどここの皆は素晴らしい。
音でっかいし多彩だし全員癖があるし。
太鼓陣もマジでいい。
ヤニックはここぞとはっちゃけて踊り倒してた、ジェレミーのタパンは身も心も躍る。
日本の仲良し前提民族系バンドみたいなうそ臭さ(ほんとに嫌いだ)みたいなのがなくて
いうなればハードコア!
そういやフランスの左翼系パンクソングにはやたらに明るいのが多い。
そういうのにも通じると思う。


他にも出ている各種バンドはどれも生音勝負できるのが前提で
tuba多し、大太鼓、タパン多し。
tubaは年代もののへリコンとかまである。

しかし基本的にtubaに興味が無い。
音楽に興味あり。


なんかほんと純粋に楽しんだなあ。
終演後もメンバーはあまり外に出たがらず車に乗ってそそくさ帰宅。
来年のレコーディング、来なくちゃ。