ベルギスタンのリハーサル

daysuke2007-10-23

今日は今日とて昼間はリハ。
欧州の最近の基本で中心駅か第2の駅の周辺は逆にスラム化する場合あり。
それが再開発を誘発し物価が高騰するという面も。
そこを逆手にとって治安悪く土地安いところに住むミュージシャンたち。
その一人マニュの家へ。
ぼろんぼろんの石造りマンション、天井高いので5階でも7階くらいの感じ。


明日ゲスト参加するブリュッセルの人気バンド、ベルギスタンのリハ。
http://www.myspace.com/belgistan
マニュは電気系をこちょこちょしてエフェクター作ってた。

2ヶ月でほとんどのアナログエフェクター作りをマスターした才人。

家には70年代かっていうくらい垂涎アナログ機材がたくさん。
ベッドルームでリハーサル。


2tuba、バリトンサックス、ドラムセット、パーカッション、アルトサックス、トランペット。
これだけでベッドルームでガンガンライブ並みのフルボリュームで演奏しても
苦情のかけらも来ないのがブリュッセル

ありえーん。
日本のバンドは金払ってリハスタで練習する、といっても理解されない。
金払って練習?なんで?金払ってライブ?はあ?みたいな。


いやさ、このバンド、上記リンクで聞いてもらえば分かるけど超難易度高し。
数え切れない変拍子・楽譜なし。
腐れ似非ジプシーバンドが鼻息で吹き飛ぶテクニック。
さらに奥が深いミクスチュア具合はさすがのBXL。
さまざまな国の隣人たちが奏でる強力な音楽の要素のシチュー。
こういうふうに高度なテクニックで意志強くナチュラルに混合していると違和感が無い。

日本のミクスチュア音楽は頭でっかちが多くていかん。



重低音と高音しかないアンサンブルは超ドキュウのアンサンブル。
かっこええわー。
明日はベルギーでもっとも狂っているという大学生しか居ない人造都市へ演奏に。
町中が始終酔っ払ってくるって居るそうです、楽しみ。
あ、来年のレコーディングの仕事、くれました。
とにかく毎日、仕事が来ます。
日本だと頑張って獲得せないかん。
ここだとほんとになんぼでもきよる。


なんのちがいや?
ものめずらしい?
んなことあらへん。
このEU諸国はすでに国境は無しが如し、
tuba吹きなんぞ何ぼでも居る。
今まで人とちゃうことやり続けてきて良かったと思う次第。


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夜は町の中心街へ。
おされブティックでなにやらライブがあるということで見に行った。
日本にもあるようなおされブティック。
ミニマルって奴ですが、装飾めんどくさくて放棄しただけ、みたい感じの。
ラップトップ見た瞬間に悪い予感がしたんだけど、


アイパッチしたおっさんがパソコンでカラオケで、照明抱きしめたりしてタダの不思議ちゃん。

ベルギーで見た出し物の中で一番しょーもなかった。
しかも寒いんでパンパンの店内に入ろうとしたら腐れ白人のネエちゃんは人種差別で
(白人は笑顔で入れる)ロックしようとするので野良犬の真似して吼えて入ったら
おされピープルで満杯でムンムン。
むかっ腹が立ったので撮影ビデオ(有名人らしい???)に入る声量で
日本語ちゅうか大阪弁で口に出しがたい単語を連呼。
おっさんのワイフは日本妻とかで日本人もそこそこいて楽しいことに。


居心地よりもとにかく音楽が詰まらんので(ナルシスティックな仕草も)
誘ってくれた人にSMSで
「jikanga mottainai node kaeru」
と送って帰った。
もったいない、は欧州でも通じる場合あり。
(世界語になった、という情報が日本にはあるがあれは完全な嘘)

せっかくだから家まで40分くらい歩いてみた。
小便小僧の前を通り過ぎゴッホの像を見捨てて誰かが叫んでいる裏通りから
商店街を抜けて坂を上る美しい地区まで。


全部チープなカメラで動画で撮ってみた。
途中で友達にあって立ち話して一緒に途中まで帰ってサヨナラのキスをして
美しい市役所にたたずむ金色の天使たちに挨拶して帰宅。


こっちのほうがくだらん音楽にゆだねる時間よりもずっとわくわくする。
この映像、どうしようかな・・・。