session@L’oss amole BXL

daysuke2007-10-16

朝、何度か目が覚める。
7時くらいでは外は暗い。

皆で起きて朝食を。
今日も快晴のリエージュを眺めてアーメッド自作の庭で。
彼は音楽も楽器も家も料理もなんでもかんでも自分で作る男の中の男。


とにかく気持ちが良い。たまらん。
ぽかぽかの陽気の中、くつろぐおっさんパンクトリオ。

そのうちジムとレジスもやってきた。
このメンバー、本当にいいなあ。
マチューはどこかでニャックニャックなのでいない。
陽だまりの中、ずっとみなで会話を楽しむ。
昨夜酔っ払って帰ってきたレジスは
「いまからメキシコ、アカプルコにもいく」といってきかなかったらしい。
ジムが「オーマイゴッド」を連発して爆笑している。
 


渋滞に巻き込まれる前に帰るほうが良い、というジムの判断で
昼早めに出発。
別れ際にみなでアーメッドへの限りない感謝を伝える。
彼が我らに、僕に伝えてくれたものは計り知れない。
ボリショイズに新しいパワーを与えてくれた。
去り際に、何かが気になっていた。
彼の生き方は僕の師と言っても良い。
今年急逝された富山のやまとあつしさん、何かが彼とだぶる。
なにもかもが違うようで、何かが通じる。
言葉にならない気持ちに襲われる。


車内ではぽかぽか陽気でうつらうつら。
レジスはお父さんがシトロエンのメカニックで本人は元空港の職員とかで
カニック関係強く、車の運転とてもうまい。
過去の未来のようなシトロエンブリュッセルまであっという間。


このまま遊びに出かけるボリショイズの二人と分かれてこちらはライブの準備。
こないだ一緒にやったマルティとクレモンと、ヤニックでやることになっている。
迎えに来たヤニックの車で会場へ向かう。


ヤニックも初めての会場らしく迷う。
何度も迷ってやっと着いた場所は、これは分からん!という奥の奥。
こちらでは珍しい地下のライブハウス。
表で今日のタイバンのアクセスbに出会う。


なかはビロード張りの古いジャズライブハウスって感じでクロークとか物々しい。
広めのステージに配置。
楽屋もなんだか雰囲気あり。

ここでウェスモンゴメリーが演奏したらしい。
後で聞いたら今はキャバレーなんだって。


いつまでたっても客が来ない。
周辺も寒々しいしこれは・・・。と思ってたらボツボツやってきたので開始。
最初はアクセスのバンド。
ベースサックスドラムのトリオ。
アクセスのベースはいいのだが、なんだが全体的にとてもジャズでちと漫然。
悪い音楽ではないけどちょっと退屈なのだ。
長い。


我ら始める前にクレモンとマルティを呼んで話す。
今日のテーマを決めたい、それは
「I love jazz but...because...」
この点々の部分がやりたい、といった。
ただの思い付きである、目が点になる二人。
しかし少しヒントを与えると食いついてきた。
ジャズが好きだから、ジャズはやらない。
耳栓を忘れたヤニックのプレイも冴える。
クレモンは見掛けモヤシのび太だが違う世界へ演奏を持っていくサウンドに挑戦。
マルティはスマートにしたドラびでおさんみたいなクマ男でキャラ被る。
ただの熱いブロウだけでなく音色に対して熱意とこだわりあり。
音量に限らずソロパートの部分の最後は片膝床に着いて息が絶えるまで演奏する壮絶。
楽しく、思い切って演奏させていただいた。


最後にセッション、って全員。
さらにここにサックスのフレッドが加わって大所帯。
7人での演奏。
出始めは何が起こるか知れず、この感じが非常に良かった。
リードを取るわけではないがお互いのキャラを感じ取っていい感じに音楽が進んでいく。
ここは凄い楽しんだ。
ちょっとダンスなテイストもはさんでみたら客席も踊り始めた。
たまりません。


しかしおー、ここで終われるな、ってところでジャズの悪癖、フレーズは最後まで、が出て
終わらんことが続く。
途中で個人的にはだれてしまった。
まったくサックス吹きという人種はかなわんなあ。


けっこう疲れてしまったのだがここではトラピストの至宝ロシュフォールが飲めるので嬉しい。
歓談もおおいに、おそおそに幕。
かなり疲れが出たので独りで早めに就寝。