突然ストリートライブ、ボリショイズ

daysuke2007-10-09

どうもライブがない日が続きすぎて退屈だ。
昼過ぎにセネガル人シモネタ番長ジムに連絡。
我ら、番長に会いたし、連絡待つ。
あっという間に何の前触れもなしに番長登場。
遊びの達人ジムならではのエスコートを希望すると「そのために来たぜ!」と。
あわてて準備してスープを食べてもらっている間に支度完了。


まずは歩いてフリマ広場のschaffへ。
ここでは14日にライブをする、そのチラシを渡して刺青の兄ちゃんらに宣伝。
変な帽子被ってるいかつい兄ちゃんの写真を撮る。


ここからさらに歩いて向かう。
歩くのはジムの得意技、っていうかどこまでも歩く。
一番の観光名所の小便小僧を通り過ぎてグランプラスを通り

ブーズ(証券取引所)とセントニコラ教会の角でストップ。
ここがベストプレイスだぜ、と。
うわ、超観光地だ、チョイ苦手。
なんか学生みたいな白人男が一人でヘロヘロとサックスでスタンダードジャズを吹いている。
ジムが交渉して終わったら交代してもらうことに。
胸には朝日繊科学、というドカジャン。


鉄の柵を椅子にしてスネアにシンバル一枚くっつけ転がしキャリーにタムを一個引っ掛ける
物凄い簡易セットのワタンベ。
僕は当然生で、デグルチーニはなんとちょっとのオモチャと完全生身だ。
曲をやったりワタンベとデュオになってフリーをやったり。
観光名所に繰るような連中が音楽聴くはず無い、と思っていたがそれでもなかなか立ち止まる。
なかなか金は思うように入っていないが、まあいい感じ。
途中でクラリネット持ったフランス人の若者とさっきの朝日ドカジャンサックスが飛び入り。
二人ともかなりヘロヘロ(クラのほうが幾分マシ)だが彩りにはなる。
デグルチーニは物凄いやりにくそうだ、そりゃそうか。
まあこちとらはもともと路上上がりで慣れているといえば慣れている。


けっこうへとへとになって終了。
終わってみたら意外や意外、CDも売れるし在住邦人ハマちゃんはビールくれるし。
そのまま4人でマチューのうちまでメトロで移動して飯を頂く。
ちょっと出かけて前に行ったモロッコカフェへ。
いまは回教徒はラマダンで断食、とはいえ日没には凄い勢いで飯を食う。
断食破り=ブレックファストにはハリラという豆のスープを食べるのだ。
これは施しなのでそこらじゅうでタダで食べれるとのこと!
憧れのモロッコフード、気のいいバーテンに頂いて、非常に美味しい。
ありがたくごちそうさま。

再びマチュー邸に戻ってマチューが支度して
息子アンジェロの世話をしながらおかゆのようなものを作ってくれた。
即興料理だよ、と、これが優しい味で美味い。
マチューは僕が飯を食べているところを見るのが好きだ、という。


マチューは子供の面倒で外に出れない、景気付けにロシア直送のウォトカを頂く。
これはうまい、結構酔っ払う。
その勢いで今度はアフリカンバーへ行こうとジム。
この地にはアフリカンバーというのがマトンゲ(アフリカンコーナー)にある、そこへ。
今回僕は時期を逃していたのではじめてアフリカンバーへ。
駅から降りて結構近く、中の人の9割はアフリカ人だ。
ジムはさすがに人気者である。
僕らはなんだこいつら、って感じで見られるがジムのお導きで中へ。
太った白人ママから早速ビールの差し入れ、凄い量。

黒人の店員兄ちゃんはちょっと迷惑そうだ。
とりあえずやれやれということで一曲。
そしたらすぐに苦情が来たそうでアウト。
しかし店の人も客も好意的でライブ次にしないかと。
その日は僕はライブがあるので無理だが二人に任せる。
デュオ・・・。僕が見たいわ。


さらいやってきたビールで腹が一杯になってきたが移動、次へ。
またお勧めのバーへ、今度はアフリカンではないがお洒落で素敵。
小音量で、ってことでちゃらちゃらとやって。
反応が読めないなあ、と思ったがここでもCDが売れてなかなか良い感じ。
なんだか話しているとジムとここの店長の誕生日が明日で一緒!ということになり
そうこうしているうちに明日ここでライブすることが決定!
ただしアコースティック系ノットラウドってことで。
ライブゲットは嬉しい、しかも明日!
ここではすぐにライブやってくれ、って言われる。
日本に比べると皆音楽が好きなんだと思う。
日本人は総体的にそんなに音楽が好きではない、そうとしか思えない。
音楽が好きだったらこうするだろう、ということをこの地では見るし日本ではめったに見かけない。
ともかくいま、ハッピー。


なんだかやたらに愛想の良い見掛けはいかついでかい兄ちゃんレジスも交えて飲む。
ジムの長年の友達だそうだ、非常に楽しい人。
彼のカッコイイ車に乗せてもらって深夜帰宅。
かなりへろへろ、就寝。