ミーティング、雑事、back to normal
慌しい一日。
朝は起きて自分のことを色々。
昨日の夜にマチューから突然言われて2時からグレッグ邸で全体ミーティング。
明日のアントワープの移動や29日のファイナル公演についてのいろいろ。
まあ細かいことはグダグダ。
マチューはほんとに細かいことには向いていないと思う。
いつ終わったかいつも分かりにくい会合を切り上げて早めに家に戻る。
忙しすぎて洗濯が出来ていないので急がねば。
コインランドリーで専用コインを使用(ミチさんのあまりを譲ってもらった)、
思っていたよりも早いがそれでも一回の45分はかかる、これで7kg3ユーロ。
ついでにこの天気の悪いベルギーで必須の乾燥機、1回7分30セント、4回はかけないといけない。
電気モノに関してはこの国はけして安くない。
稼動中に軽く買い物に。
ハムとチーズなど必需品、安売りのワインも。
一度戻り乾燥かける。
戻ったらすぐに今日の現場であるメゾンドクラシオンに向かう。雨。
波多野さんと一緒にトラム(メトロ)で、会場パンフにある駅より近い駅発見。
ベルギーでの道案内は結構よく分からないものがある。
メゾンドクラシオンは公営の文化施設で古い駅舎を改造したもの。
結構立派な建物で昨日同様ステージが設置されている。
やはり軽くビールを飲んでからギリギリの時間にリハーサル。
波多野さんが見てけたけた笑っている、このバランス。
結構沢山お客さんが集まっている中、開演。
1部の最初はステージにオケが板つき、さあ演奏、というフリだけして
別の小さいステージに居る僕がソロを開始するというもの。
面白いが少しチャイルディッシュな仕掛けだ。
客のほとんどがステージが見えない、石造りで天井が高いため音はよく響くが生音、
音量振り絞って循環音併置的羅列ソロ。
10分ばかしやったら終了して拍手頂き、オケステージへ。
そこでclockwiseと名付けたセットをする。
当初はサークルに並んで時計回りに一人ずつが僕と短いデュオをして回るというものだったが、
それを覚えてないのか忘れているのかリーダーミカエルは普通にセッティングを済ませてしまい、
動かせず、しゃあないので大体時計回りで一人ずつ指定してデュオをまわしていくことに。
基本的にここのメンバーはアマチュア普通にアマチュアだが即興演奏の経験はあるということ。
テクニックはばらつきあるもののそれほど無い、楽しそうにはやっている。
いろいろなタイプがいた、自分は結構毎回を違うタイプの演奏をするように心がける。
一人30秒程度に限定したものの結構長くなってしまった。
次は僕が組み合わせを決めて行うdaysukeセッション。
僕はほぼ全部参加。
最初はdaysuke/christina(vo)philippe.
不思議系ハイソプラノとテクは無いが熱いボントロ。
お次はlore(vl)marie(cello)francoise(accord),daysuke.
弦と持続音的なアプローチが出来るセットを考えてみたが、意外とそうはならず
それが面白かった。音も上品で好み。
次はこのback to normalのリーダーである見返るたっての願いで波多野さんとデュオ。
これだけ僕が不参加。
ヴァイオリンでやる普通の音楽。別に即興である必要ない。
終わった瞬間に「クラシックみたいでした、クラシックみたいでした」。
次はgeraldine(melodica)xavier(g),daysuke.
やたらにソフトで明後日なアプローチのゲラルディーン、コード進行していないと不安でしょうがなくなる
ザビエル、ドレミが嫌いな高岡大祐。
なんか、曲みたいになった。
pierre-jean(p)martin(g)に波多野さんと僕。
雰囲気は大物のピエールジャン(ピアノは結構うまい)とルックスは馬鹿テクギタリスト、マルタン。
ふたりとも結構、いやかなり人の演奏に対応するのが不得意でそこに日本二人。
かなりどうでも良い演奏。
最後はjudical(per)gilles(bamboo-sax)michael,daysuke.
リズム楽器担当なのに超リズム音痴の自作系打楽器奏者ジュディカルとおそらくこの楽器以外は出来ないだろう
ジル、そしてリーダーにして熱血学級委員長みたいなミカエル、ワシ。
ジュディカルがあまりにびくびくしてるので打楽器的アプローチすることに。
まあなんちゅうか本中華な演奏。
これで1部終了。
休憩中に話を聞くと面白かったらしい。
僕は気を使いすぎて楽しむところまでいけなかったか。
本当ならどんな状態でも面白いものに持っていけなければならない。
このあたりででぐっちゃん登場。
初めて一人で電車乗ってきてほとんど初めてのお使い状態のドキドキ。
2部は彼らback to normal(よく考えると変な名前だ)メインでそこに僕とマチューが参加するもの。
最初は彼らの曲、ミカエルの指揮などで。
ここら辺は気楽だ、ワイン貰ってちびちび飲んでりゃいい。
バーテンの手伝いで来てくれた番長ジムと遊んでおく。
途中でマチューが入るシーン、歩きながら方々でアコーディオンを弾き声をユニゾンするだけで
響きがかなり面白い。やっと面白いことが起こった。
呼び出されてdaysuke登場、マチューの曲をオーケストレーションしたものを合奏2曲。
隣のフィリップは足でどかんどかんリズムを踏みしめないと演奏が出来ない困った奴で
板張りの仮設ステージが揺れるので迷惑なのでやめてくれ、というとそんなの初めて言われた、と
リハ中に言われた。ほんとに凄い揺れて、迷惑この上ない。
結局本番では踏みまくり、なえー。
演奏は普通。技術的には全然。リハよりはだいぶマシか。
これで今日の出番は終了、3部はコンタンとエリックの80年代ポップデュオ「グリュケントップ」が控えている。
これがとても楽しみ、なにせ昨日はあまりの混雑で聞けなかったから。
吉野家の衣装を着込み颯爽と現れた光り輝く彼ら。
80年代はリアル青春時代なのだがレパートリーがかなり異なっている。
大体同世代のお客たちは大騒ぎで踊る騒ぐ歌う。
個人的にはマイケルジャクソンにやられた。
レストで乾杯。
そういえばリハ頃からマチューが壁に落書きを始めてそれに誰彼なしに参加して
壁が凄い落書きの集大成になった。
終わったらかなり遅い時間、帰りの算段はどうだ?と聞いたら勿論用意なんかされているわけがない。
当てにしてたらいつまでたっても帰れないのは目に見えているので
ミカエルに話してタクシー代出してもらって日本人三人で帰る。
楽しい、ってはっきり言える瞬間はほとんど無かったなあ。
なんやかんやごにょごにょ飲んで就寝。