daysuke session@cafe murmure

daysuke2007-09-24

朝昼食など普通に過ごす。
今日は昼間はミチバンドのレコーディングを階下のスタジオでしているので
1階で静かにpc作業など行う。
こちらにきてマイスペースを色々といじっている。
ベルギーを中心に結構反応があるのが面白い。
これで個人的にもボリショイズも活動の幅を広げていきたいと思っているのだ。


少しスーパーで買い物などをして待機、ヤニックの車で出発。
ちなみに彼は車なしで、毎回色々なところから借りている。
今回は今日のライブの後にベルギスタンというバンドで南フランスに直行するらしく
それようの車。
こちらではミュージシャン向けに車や機材を格安でレンタルしてくれるアソシエーションが
あるらしく、この大型車もそうらしい。
つくづく音楽環境がちがう、この国は。


ヤニックの家に荷物取りに寄った後でカフェミュウミュウへ。
こないだBLO見に行った場所だ。
まだ設営中なので腹減りのヤニックと彼お勧めのピザ屋へ行く。
僕は減っていないのでコーヒーだけ、彼の頼んだピザの切れ端を頂くとなるほどお勧めなだけあって
結構美味しい。
ハムなんかは大型骨付きのかなりよいものから切り取って使っている模様。
結構時間があるのでミュウミュウに戻ってもジュース飲んで話。
ベルギー裏話、かなり楽しい。


普通にカフェのお客が集まってきているところでフレッド登場、挨拶をする。
彼とヤニックは長い友人でヤニックをバンドをやっていたらしく、
小柄なヤニックが長身のフレッドを部下のように使って遊ぶなど、非常に仲がよい。
二人とも明るくて音楽にシリアスなナイスガイだ。


セッティングをする、フレッドは上手でサックスとバンスリ(印度の横笛)を用意。
真ん中でヤニックはドラムとエレクトロニクススタッフを用意。
下手で僕はテーブルにblowbassセットとディレイ、ミキサーにコンタクトマイク、水コップ。
この店のPAはオーディオ程度のものでパワーが無いのが少し心配だったがサウンドチェックでは問題なし。
すでにお客さんは結構居て拍手を貰う。


ライブはじまるまでバンドメンで表で話。
フレッドの話では彼には神戸にいとこがいて、彼のお母さんはステンドグラス職人で、
というあたりで、それは森本アリだ!ということになり、信じられない偶然に二人とも驚く。
「俺は絶対に日本に行かねば!」と盛り上がるフレッド。


そうこうしているうちに時間は開演に。
今日はヤニックの終わりの時間もあるしベルギータイムではないのだ。
ほぼ定刻少し過ぎで開演。
客席はなかなかの入り。
すぐに三人で始める。
ヤニックはいきなりシーケンサーを音源にして緩やかなループを作る。
こちらは何で出したかよく分からないようなドローン。
フレッドは彼らしい力強いプレイで。
全部決め事なしなのでここで言葉にすることは出来ない。
自分としては日本でNOEやGYROなどでやっているような少し曲的なスピード重視の即興になったと思う。
1部の後半で真横に居るはげた白人男と白人女が、まさか、と思う声量で雑談を始めた。
信じられん、が、これがベルギーでよくあるライブの風景。
しかし演奏がやりにくくてかなわん、邪魔すぎる、ここで会話をする意味がさっぱり分からない。
tubaのベルをハゲ頭に向け生音でボリュームを上げて吹き散らかす。
幸か不幸かこのときの曲調は明るいストレンジなサンバで陰惨にはならなかったものの
ハゲが頭抱えてしゃがみこむまでやった。


ここで休憩で、もうすでに汗ビショビショ。
表に出て軽くビールを貰い、メンバーと次の戦略を立てる。
そうしているうちに数名の日本人チームとリエージュからあのグナワのアーメッド、
他多数友人たちが現れた。
ヤニックたちの友人のギタリスト、クレモンも初登場、2部は参加してもらうことに。
この彼、なんかのび太君みたいで、結構押しの強いベルジャンの中では特異キャラ、
カウンターでなかなかボーイに相手されずにあたふたしているのがおかしい。


2部は考えがあって最初はソロでやらせてもらうことにした。
自己紹介をして「ポエム読みます」と。
卑怯なのは承知だが日本語でやらせてもらった、「ベルジャンの謎」
なぜベルジャンはライブ会場で大声で喋りあう?
会話の邪魔そうな顔するなら別にそこで話す必要も無かろうに、なぜだ?
出入り口に固まって通行に邪魔な状態で会話をするのはなぜだ?
でかい音量で演奏すれば喜び、小音量なら馬鹿デカ声会話、馬鹿じゃなかろうか?
客観性というものを今度教えてあげるからとりあえず今は聞いてみたらどうだ?
物事にかならず意味性を持たせようとする諸君、
いつも深読みばかりしてくれていてありがとう、
特に意味も無いのにディープリーダー、おかげさまで我らの演奏は意味を持つ。
みたいな、まあもっと滅茶苦茶だったけど、英語も混ぜて。


おかしなもんで、演奏だとくっちゃべってるのに、意味分からなくても言語を使うと
シーンとなるのもこの人たちの特徴か。
おかげで集中して見てもらいました、そのまま全員そろそろと参加してきて演奏。
クレモンのアンプが遠くて少し音が聞きづらいけどなんとか耳をそばだてる。
遠くから輪郭が見えてくる、これで演奏するのも大変だけど面白い。
何も予期していなかったのレゲエのようなものになるのも一興。
高速な手拍子がどこか客席から始まり全体がぐわあああとなるシーンも。
まだまだいけるな、というところで幕。


相変わらずお客と距離を取らない演奏をしたが好評の様。
熱烈にブリュッセルに住むように進言してくる人など、熱狂的な人もいる。
みんな勝手気ままに違っている。
ここらへんでそろそろということで強いビールを頼んでみる。
ウェストマルからはじまって他にもトラピストを数種。やっぱうまい。
ヤニックは一足先に退散。
残った客たちやミュージシャンと話しこむ、たくさんの連絡先が手に入った。
再演の話もあり。


みな仲間たちが三々五々帰っていくが一人日本人の中で残り飲んで
グレッグの兄貴のイヴォーンに車に乗せてもらい帰宅。
そしたら結構皆居てパーティーの予感。
今日はテンションも高いし参加。
気がついたらフレッドたちミュウミュウに居た面々も駆けつけてきた。
野菜のストックを引っ張り出してきて15人がたっぷり食えるスープを作る。
すでにディスコ状態と化したここで振る舞い、巨大ボールが空になったのを見届けてから
皆が踊りくるって居る隣の部屋で耳伝をして熟睡。