昼間ピクニック、夜はライブ@RTT

daysuke2007-09-22

朝飯には昨日の残り物をガッツリ食べる。
満足満腹。
集まった人たちに昨日の話しなど。


昼には近所のピクニックに誘われているので単身出発。
月末から日本に旅するという写真家のミレーナ主催だ。
目の前の通りを突き当りまで歩くととても大きな公園、通称forest。
文字通り大きな森の中にある公園はからっと晴れた晴天で美しい。
太陽に焦がれるベルジャンたちがのんびりと週末を楽しんでいる。
あまりに広すぎてどこに彼らが居るのか分からない、しょうがないのでミレーナに電話。
ここよ、という声、一番拾い芝生の広場の鶏舎から手を振る彼女。
最初は二人の友人と彼女だけだ、ベルギー式挨拶を交わして座って会話。

ミレーナはチリ系女性で、音楽家の写真を撮影している、月末からヤヒロトモヒロさんや金子飛鳥さんの
バンドのツアーに同行して日本を旅するという。
日本の情報を面白おかしく、ベルギーの感想も交えて、彼女の手作りのキッシュをいただきながら。
このキッシュが滅法うまい。
アップルと洋ナシとシコン(チコリ)とブルーチーズのキッシュはデザートと料理の中間で
不思議な味だけどたまらなく美味しくて感動。
どんどん集まってくる彼女の友人たち、子供づれや家族連れ多し。
そのうちジュースはビールになり、さすがのチョコケーキなど手料理の持込で座は盛り上がる。
リエージュの公演を見たという人もいて感謝、感想を聞いたり話は盛り上がる。


名残惜しいがライブの準備があるので先にお暇、みなさんに挨拶して感謝を述べ
エリック邸に戻る。
集まってきたBLOやデグルチーニのメンバーと積み込みなどの作業をしてRTTへ。
僕はダニエルの車に乗っていく。
車中で彼の話を聞く。
スコットランド人である彼のものの見方は少しベルジャンとは違っていて興味深い。
よいところばかりではなくてこの国のことがもっと知りたい。


到着したら積み下ろし、このあたりは治安もあまりよろしくないのでさっさと。
裏手に出るとあのブンブンバスが停車していた、主の姿は無く休んでいるバス。
他にも朽ちかけたバスや明らかにここで暮らしている車など、無法な風景が非常に面白い。
このRTTは不法占拠のスクワットかと思ったらそうではなくどちらかというと大阪のブリッヂに近いといわれた。
建物の荒々しさや住人のふてぶてしさ逞しさが好ましい。

セッティングを待つ間、この自由な雰囲気の裏庭でのんびり。

セネガル人シモネタ番長ジムの友人が不思議なバリトンホーンを持ってきた。
ここはさすが管楽器の国、ベルギー。
ちょっと借りて吹いてみると悪くない。
ジムは僕らに大きな絵をくれた。これがまたかれらしくていい絵だ。



サウンドチェックにはとくに参加する余地も無く、僕は一人のんびりする。
しかし腹が減ってきた、このあたり、荒涼として店らしきものもないが、
鼻を利かせて歩き回りアラブ人街の中のスナック(軽食屋)を探し当てサンドイッチを頼む。
相変わらず頼み方がよく分からないがなんとかかんとか。
あいだに例のフリッツ(フライドポテト)が山ほど挟まった通称Mitraillette(機関銃)。

ジャンクだなんだとやいやい言われる食い物ですが、腹ペコの時には悪くない。
ものすごい満腹感を与えてくれる。


帰るとBLOの面々はなんとライブの直前にキッチンを借りて料理をしようとしている。

これには自炊キチガイの僕も恐れ入った。
ホーとパスタ、野菜の煮込みかけを少しだけ分けてもらう。


開演時間1時間押してスタート。
最初はデグルチーニ、デグ氏から直前に参加要請アリ、数曲準備。
満員とはいえないけどかなりよい感じの入りの客、この会場に雰囲気ぴったりの彼ら。
何故か会場内に大きな犬が数頭、犬まで熱心に見ている。

紅い照明が全てに映えて、決まってる。

真ん中の1曲と最後のほうに参加。
気持ちよい。


変わってBLO,彼らの曲はかなり聞かせる曲が並ぶのだ。
今回のサウンドエンジニアは彼らが最近専属で頼んでいるそうで、かなりうまい。
環境が非常に重要なこのバンド、ここ数回見ているライブの中でも一番良い感じだ。

最後の最後に参加、スペースバニーは演奏するのも楽しい曲。
アンコールでデグルチーニメンバーも呼び込んで大合奏で「サルの海賊」。
大盛り上がりで幕。


終演後はビール飲んで盛り上がる。
昨日のライブで見た面々も見に来てくれていて非常に楽しんでくれた模様。
こちらではライブは3から5ユーロ、会場での飲物は今回かなりやすくてビール1ユーロ。
普通は1,5ユーロくらい、さらにおいしいやつは少しだけ高いだけ。
みんなが気軽に音楽を見に来れて酒が飲めて楽しめるのは、とてもよい。


ビール全種類、特にウェストマルというジャパニーズお気に入りの10%近くアルコールある濃厚トラピスト、
これをよく飲んだのでビールとはいえ結構酔っ払った。
終演後はPAたちによるDJ、これがかなり狂っていて面白い。
友人たちが踊り狂う姿を眺めながら飲む。
一番最初に出発する車をすかさず捕まえてさっさと帰宅。
又腹が減っている不思議、魚と野菜の激辛スープを作って飲んでばたんきゅう。