深夜のジャムセッション

ライブが無いのにもかなり飽きてきた。


昼間は日常のことをぽつぽつと。
tubaも少し吹いたりする。
夕方前にふと思いついて散策、庶民が通う大型スーパーに向かう。
一月前にブリュッセルの地理を知らないときに連れてってもらったのであやふや。
近所のスーパーは肉が高い、良い肉屋は近くにないようなので肉買いに。
ほぼ毎日菜食なので少し飽きてきたのだ。


人種豊かな大型スーパー。
安売りのフランスワインもゲット、肉コーナーはさすがの充実、一番安い鶏の手羽を買う。
ここはいうなればジャスコ系列か、自社ブランドはかなり安い、それでもベルギービール
一番安いのは一本なんと27セント!
初めてまとめ買いをする。
野菜はカリフラワーとメキャベツが安い。
あれこれ買うと凄い量になってしまった。
ナイロンバッグ(有料)を貰おうとするとbagが通じない、後ろのロシア人のおばちゃんに突っ込まれ
通じたのだが、可愛らしいレジの女の子に「サック!」とは言いづらいではないか。


買う量を失敗した、凄まじい重さ、家までの坂道15分が恨めしい。
汗びしょで帰宅。
ビールを冷やし料理の準備。
手羽、よく見ると羽がまだ結構ついてる、日本ではありえない!
ニンニクとセロリ、玉葱を炒めて、手羽を敷いて、人参ジャガイモ根菜類を、
赤ワインとハーブとトマトでひたひたにして弱火で煮込む。
その間に白かびサラミとチーズで前菜、赤ワインで一人宴会。
かなり上機嫌、出来上がった頃には自分も結構出来上がっている。
マカロニゆでて煮込みを食べる、久々の肉の煮込み、うまい。
階上の同居人にも振舞う、大好評。


ところがメートルが上がりすぎた、まだ早い時間なのに。
少し寝転んで休んでシネマへ向かう。
2回分見ていておなか一杯になっていたので全部見る気は無かった今日。
終了前についてお疲れ様を言い、ヤニックの車に乗って夜のライブ会場へ。
ついてみれば結構家の近所で、リサイクルショップはすぐそこだ。
このあたりにはオルタ美術館があったりして町が丸ごとアールヌーヴォー建築。
ハイソな感じで非常に感じの良いカフェが多い。その一軒。
凄い狭いところだよ、といわれて、確かに狭いけど感じはとてもよい。
少し仕切られた奥の部屋には楽器がセッティングされている、見たこと無いくらい小さなドラム、
見たこと無い大きなトイピアノ、こないだセッションに参加してくれたリンのボイスセット、
それにオモチャ的楽器たくさんのニコのセットだ。


ほどなくして2ndセットが始まる。

楽器は一見オモチャでトイミュージックでもやるのかと思ったらそうじゃない。
即興のパートも多いと見受けられる曲は歌モノで牧歌的な部分もあるが時にはハードコアも顔負けという
激しい面もあり、非常に興味深い。
http://www.myspace.com/crappyminiband
クラッピーミニバンド、これは良いバンドに出会えた。
次のステージのジャムセッションに参加する前に挨拶。
トイピアノにマイク突っ込んでワウやディストーションかけてたpak yan lueはなんとなく
あふりらんぽのオニに似ている感じ、
ドラムのジョバンニは本来はピアニストだそう、ドラムかなりかっこよい音楽的。
ニコとリンはもう御馴染み。


ジャムセッション、なるほどこういうものは日本にはあまり無いなあ。
誰だか知らない人が多数参加する、友人ではヤニックがドラムを借りて参加。
人数も音量も音数も多い、最初の音数が少ないところでは何かが起こる面白さがあったが
無神経に音数ばかりを多くする人やジャズ〜って感じのフレーズ連発で自己主張激しい人もあり
途中で緊張感はなくなった。
しかし面白い瞬間はあったのだが、いかんせん、いろいろ多すぎる。
しかしホストになっているバンドたちはしなやかで強靭でこんなでたらめの中でも結構楽しそうに
演奏している。
僕も途中で演奏止めて飲むほうに専念した。
メンバーと話して、23日の自分のソロライブに全員丸ごと参加を頼むとあっさりOK.
チラシも自分で作ってメンバーも自分で集める、こんなに楽しいことは無い。
いろいろと膨らんだ夢を抱え、深夜のオルタ、サンジルを徒歩で帰宅。