リエージュ三日目、モロッコレストラン、サロンオケ

daysuke2007-09-05


朝起きたら子供鉅人を見送って少ししてからマチューとクレアムへ。
途中で昨日寄ったカフェへ寄り道。
ロッココーヒーを貰ってホット一息。
日本橋ブックレットを壁に貼り付けて近所の人たちに宣伝。


クレアムに着いたら8日に公演する演劇の仕込みやリハ。

クレアムにいるのが落ち着く。
ここは禁煙だというのもあるけど、いろいろホスピタリティも
万全で、楽。


夕方に待ち合わせたグナワミュージシャンのアーメッドさんとお茶。
彼の前で少し気が引けたのだけれどもマチューのお供でビールを。
そしたら彼は「酒は2ヶ月前にやめたんだ、大酒飲みだったんだよ」
ムスリム、だよね、ちょっと驚き。
そこに偶然リエージュの人が混じって色々話し。
アーメッド、無条件に我々のツアー日本橋
http://www.myspace.com/pontdujapon
に協力してくれる、ありがたい。

ちょっと嫌そうなお店を説得してポスター張ってくれた。


いろいろとグナワミュージックの秘密や日常を教えてくれる。

彼はお父さんがモロッコでのこの音楽の中心人物だったそう
82年にベルギーに来てからこちらで活動。
どうして?と聞くと、モロッコの政治が悪くなったから、とのこと。
日本人には「政治が悪くなったから外国へ行く」という概念はほとんどない。
いろいろあったみたいだけどここリエージュでご機嫌に暮らしている模様。
ロックやブルーズ、ありとあらゆる音楽家と交流を持っているそうで
ジョニーコープランドとまでやったそうだ。


グナワは簡単に言えばモロッコに連れてこられたアフリカ各地の
黒人奴隷由来の音楽だそうだが、そういうわけで
ブラジルやアメリカのブルーズなんかにも共通点は多いらしくて
よくそういったミュージシャンがグナワを聞いて驚いている、そうだ。
そこらへんで、なにかが震えるのかもしれない、我らにも。


ともかく興味深い、日本にはまだ情報は少ないんだよ、というと
いつか一緒にやってみたいね、とマチューと僕に。
そりゃ、いい、夢がまた一つ。


彼が尽力してくれた我らが大阪谷町ガレージパンク・ボリショイズ
http://www.myspace.com/bolshoiz
のライブをリエージュで来月一つ、取ってくれた。
ありがたい、メルシー。


そういやなんだか知らないけどこちらで好評ボリショイズ。
ベルギー発のバンドになって凱旋するか。


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夕食はアーメッドお勧めのモロッコレストランでクスクスを。
おー、グレイト、な量、味。
羊のステーキにはクミンがたっぷり効いていて、野菜たっぷりのスープと一緒に
皿一杯のクスクスにかけて食べる。
めちゃくちゃくうまい。
素朴な素材の味満点。
猛烈満足。

その後はまた別の場所へ。
リエージュでもサロンオーケストラのリハを鑑賞。

こういうのがどこにでもあるのか、ベルギー!

そしてみなが強いベルギービアで乾杯。
会話を楽しむのがこちら流。

そういえば気がついたのだが、こちらではミュージシャン同士、
別にライブなくてもしょっちゅう会って話をして交流している。
というか普通に遊んでいる。
日本ではライブのときくらいしか会わない、とかまったく普通だなあ。
まあ我らが谷町ピープルはちょっと別だが、比較的こちらに近い。
みんなチャリの範囲に住んでいるし、しょっちゅう会う。
コミュニティが機能しているってのは、やっぱなんかあるなあ。

ともかく勧められるままに飲んでいたら久しぶりに酔っ払った。

フランス語の会話に入れないので暇に任せてマチューのピアノに任せて
ユーフォニウムを借りてセッションしていたら
オケの主催ベロニカがサックスで参加してきた。
こんなのが普通な感じなのも、面白い。こうありたい。


結構遅くまで遊んで宿舎に帰ると、ここはパンクのライブハウスなので
がんがんやってるけど、構わず撃沈。