会議、リハーサル、ワークショップ

daysuke2007-09-02

午前はいつもどおり、早起き朝食。
昼頃に続々と皆が集まってきて中庭でミーティングの開始。
明日から皆々それぞれブリュッセルを離れてリエージュなどに向かうので
そのための準備など。
劇団子供鉅人と高岡大祐、マチューは明日から、デグルチーニは明後日にリエージュで車に拾われてhuyへ。
これはブンブンバスツアーというイベントに二日間参加するため。
我々はクレアムという障害者アートのセンターでワークショップをし発表の場を持つ、
デグルチーニやマチューのバンドと合流して週末には大きなイベントに出演、あ、我がソロもあるはずだ。


移動の手配やなんやかやでかなり話がまとまらない、なにせ話し好きなベルジャンは脱線、四方山話は勿論
時系列にのっとって話を進めるのが大変苦手らしく、一日一日話を固めていくのに一苦労。
今日の話をした後に1週間後に話が移ってついでに三日目の話になったときには全部がまとまらないのだ。
ここらへんも日本人は得意な人種なのだと知る。
なんとかかんとかまとめて終了した時には結構時間は過ぎていて、そのまま次はブラックライトオーケストラのリハーサルに参加。
あのむずかし不思議曲のオンパレードを思うと少し気が重い。
リーダーのダニエルの先導で新曲のリハーサルに日本人音楽勢で参加する。
相変わらず覚えにくい曲やってくれるわ、しかし面白い。
これで「お猿の海賊」完成。


ベルギーでの音楽リハーサルで楽譜と見たことは一度もない。
それさえあればかなり効率化が図れるのだが、時間の感じ方は違うし、
一見非効率でも(実際にベルジャンはまえもった準備が大変下手だが)皆で話し合いながら
耳を感性をフルに使って感覚的に曲作りに携わるのは、曲に関する入り方が深くなり非常に興味深い。
それもスタジオ代、なんてものがなく、どこでも練習できる環境のあるここならではだろうが。


なんて悠長な時間の過ごし方をしていたらもう僕は次の予定が。
以前路上演奏後に突入したヴァイオリンのミカエル率いるサロン的オーケストラback to normalの
面々とのワークショップ、ということだ。
ここで一つの問題は、初めての独り電車。
海外の路線図覚えるのが結構下手で、しかもブリュッセルの路線図は最近全面改新されたところ、
地元民でも乗り間違えるという。
駅には卯木の駅や進行方向の指示がほとんどなくて、同じホームにまったく違う番線が時刻表など
あってなきがごとしでバラバラにやってくる。
まあウダウダいっていてもしょうがないので近くのhorta駅に行き、目指す方向へ。
さっそく違う場所が見えるが信じていくと乗換駅、んで2番線へ乗り換えて終点の1個前rabaucourtまで。
なんとか無事に到着。
駅を上がるとマチューと彼女の二人に偶然会うことが出来る。
そのまままずは近くのカフェでお茶。

マチュー曰く「リトルマラケシュ」であるこのへんはイスラム系の人多し。
店員もそちら系の人で非常に愛想が良い。何故か思わずスペイン語で挨拶返してしまった。
僕はミントティーをオーダー。前から飲んでみたかった。
生の分厚いミントの葉を大量に、砂糖も多くて結構刺激的な味。
聞いていた通り、飲むと少しボーッとするんだが、何が入っているんだろう?


ひとしきり和んだ後にマチューと二人で会場へ。
3,4駅移動したら下車してマチュー先導で出口でたらどうも失敗した模様。
どうも全然違う場所なようでtuba持ってかなり歩くのが辛い。
途中にミカエルたちが前に使っていたという会場を見たが、ほとんど城くらいの教会か、
とてつもなくデカイ建物からまた歩いて今の会場はここ、という場所に到着。
メゾンドクラシオン(創造的メゾン)という名前の元駅舎だったという建物。
ここを本拠地に彼らは活動しているらしい。
(前回の演奏場所はなんと見返るの私邸だそう)


ついていきなりビールの歓迎、さすがベルギー。
ミカエルたちとちょこっと話。
メンバー全員即興の経験はあるとのこと。
ワークショップとはいえこちらでは深度深い研鑽会のようなもので
本来WSというのはこういうもので、日本のものはほとんどがただの「教室」だ。
たかが文化教室がワークショップを名乗っているのはとても情けない話だ。


27日には彼ら含めたメンバーとこの場所で合同コンサートがあるのでその準備を兼ねる。
まずはピアニストが持ってきたというレゲエ風の新曲に参加。
今日の編成はリーダーのミカエルのヴァイオリン、ピアノ、バイオリン、チェロ、バンブーサックス、
鍵盤ハーモニカ、ギター、トロンボーン、ダイアトニックアコーディオン、極小アコーディオンのマチュー、
そして僕、このメンバーが円周上に並んでいる。
曲のリハは結構たらたら流しっ放しででやるので少々だれる。
この後にやったマチューの「daysuke」という曲もやるが、ちょっと垂れ流しすぎ。
少しサジェスチョン入れて変更したり。


もう終了間近、というところで、これで終わるとなんだかなあなので提案。
僕が中心に座り円周上時計回りに囲んでいる人を相手にデュオを1分ずつすばやくやるというもの。
これで個人のやり方が見える。
決め事のない演奏に関しては慣れているようでそれぞれのやり方でやっていく。
時計回り=clockwiseと名付ける。同じような方法でのもう一つ別のものも。
これでWSは終了。
メンバーの一人が車でサンジール地区にある我が家まで送ってくれた。
礼と挨拶をいい帰宅。
空腹をいさめるべく朝から仕込んでいた野菜たっぷりのスープとベーコンステーキ蒸し野菜添えを。
むさぼった後には明日からの旅の準備をパッキング。ほとんど全てを持っていかないといけない。
寝る前にデグ氏とヤブリンコが飲んでいるバーへ一杯。
リンゴの種の成分入りというやたらに酔っ払うビールを飲んで会話を楽しむ。
バーの閉店まで粘り帰宅して就寝。