pontdujapon@Cifas

daysuke2007-08-28

長い一日の始まり。
本日はlesistesのマチュー主催の大イベント。
昼12時には集合ということなんだが独りで6時半に起きてしまう。
ここのところ早寝早起きの習慣がついている。
階下に下りると昨夜のパーティーの痕跡、凄い数の空き瓶、何故か椅子の足が1本
机に乗っている。なにがあったのか?


軽く朝食のつもりがセロリと玉葱のスープを大量に。
サラダのあまりでサンドイッチを作っておく。
12頃にマチューやってくる。彼の友人で今回大協力してくれているノエ(♂)という人の車で移動。
シトロエンの大きなバンで、バンド旅向けだなあ。
大きな荷台は2段に別れており上段にはマットレスが引いてある。
今回使用する楽器郡をエリック邸から大量に積み込む。
一路市外環状線を走って会場へ。

会場はやはり古い建物で、がらんとしてだだっぴろい。
劇場ワークショップなどを行っている場所らしく、地下には大量の資材が埃の中に埋もれている。
掘り出していくのは、大きくて汚いカーペット鉄のフレーム、木のパネル、いわゆるコンパネ。
とんでもなく古いエレベーターなどを利用しながら主に人力で持ち上げていく。
カーペットは床に裏返しで引いて(煙草の匂いがつくから、というがその前になぜポイ捨てを止めようとしないかは謎のまま)
部屋の響きを押さえ、2箇所にステージを作る。
あてずっぽうなので決行時間がかかってしまう、ここらへんは日本人の仕事は繊細だと思う。
フレームを適当に組み合わせてパネル(ところどころ腐っていて大変危険)を引いてその上にコンパネを乗せる。
なんとか二つのバンドが乗れるような形になってきた。


途中でのんびり休憩あり、中庭の雰囲気も良いし、なにより古い町並みは良い感じ。
この辺はムスリム街だそうだ、そういった顔、お店が並ぶ。
皆が買ってきたサンドイッチに仰天、フランスパンのようなものに野菜、肉などの具とともに
大量のフライドポテトが挟まっている。
さすが主食はポテト、しかもフライド。アゲモニアである。
皆から余ったのを捨て猫のように貰うとそれだけで腹いっぱいである。
ちなみにこのブリュッセルは国際ポテトチップス(こちらではこう言う)大会があっていつも優勝、
と冗談ばかり真顔でいうダニエルの弁だから本当かは分からないが、とにかく自慢らしい。
カルボナード、というソースがあってこれは地元モノか、牛肉シチューのような重いソースで
結構いける。ほかにバンザイってのとサムライってソースがあるらしいけど未食。


少し忘れ物をしたのでエリックと一緒にノエの車に乗せてもらう。

巡回コースでアコースティックのでっかいベースアンプ(僕用)やキーボード備品など集め
僕らの家にも寄って各種集め、最後に子供鉅人が稽古しているポイントゼロという劇場で
彼らと道具を拾っていく。
このバンは相当な数の人間と荷物が詰める、鉅人の二人の若者は荷台上段のベッドへ、
ついたころには真っ青な顔で車酔い。シトロエンは全てが柔らかい。


会場ではやっとPAの設営が行われているところ。

3人ばかしのエンジニアが取り掛かっている。
よく思うのだがこういう作業は日本人は向いているのだと思う、欧州では日本人演奏家
現地エンジニアのトラブルをよく聞く、常識が違うのだ。
腕はまあまあ、なんだが、なんだかなあ、というところもある。
数人はワイヤレスマイクで、これはちょっと音が良くないから好きではないのだが楽だ。
マチューのアコーディオン僕のtubaにはラベリアマイクというよくネクタイにつけて会話を取る用の
マイク装着、アコーディオンには結構良い、tubaには微妙。


ありとあらゆる段取りが押し押しで結局開演時間過ぎてぼちぼち客が集まってもチェックをしている状況。
空気の悪さも手伝って少し辛くなってきた。
50分近くか、遅れて開演。
子供鉅人主催マー君の奇矯なオープニング挨拶からミチさんのウクレレソロ、そしていきなり
我らボリショイズ、ヤニックとのトリオセット。
終盤にも用意されていたはずのボリショイズ2曲が急にキャンセルされたのでこれだけの出番、
なので全開全力。突然の爆音、しかも変な編成でパンクロック。
ステージを向こうに受け渡してles istesの演奏、これに急いで参加、その後はデグルチーニ
またles istes、デグルチーニとピンポンのように二つのステージを演奏が往復する。
実は大変なのは僕で、そちらにも参加しているのであっちこっちいったりきたりして演奏する。
結構ハード。
間には2回大きな時間をとって子供鉅人の芝居あり、波多野さんが参加する場面も。


なにせタダでさえ空気が悪い場所な上にそこでかなりの人数が煙草を吸いまくり
猛烈に調子が悪くなってきてしまう。
しかし出番は一番多いのでめげてもられない。マチューたちのステージでやる時には
間近に喫煙者が居たりするので音量で撃退するしかない。


だんだん集中力が落ちてきてしまう、なにせ物凄い長い時間の本番なのだ。
やっと全部が終了した時には0時は軽く回っていた。
3時間以上も続いていたいたことになる。
いろいろと自分には過酷で、成功を素直に喜ぶ気力がないのが正直なところ。
ステージの撤去を明日に回させてもらって、なんとか軽く楽器の積み込みなどをして
帰途につけたのは2時過ぎ、14時間以上従事していたことになる。
帰ってふらふらなのだが、あまりの空腹と疲れのために野菜を煮込んでこういうときのために
買い込んでおいたインスタントラーメンをすする。
半分寝ながら食べてお先に就寝。