初ソロ@ベルギー・ブリュッセル

daysuke2007-08-26

朝起きると独り。
たっぷりの朝飯を食って、pc作業に没入。
この家には無線LANがあるのだが、たまに繋がらなくなったり安定度はいまいち。
市役所がすぐのところになるから、らしいのだが???
僕の滞在している部屋は家主イヴォーンの息子(12)の子供部屋で
あたりには玩具が散乱している居心地のよい部屋。
4階建ての最上階で、こちらの建物は天井が高いのでそれ以上に感じる、
上り下りに結構苦労するが、独り好きなので非常に助かる。
この部屋だけがベルギーで煙草から逃れれる場所となっている。


出発は夕方なのでそれまではゆっくり、ヤニックの車に迎えられて出発。


会場は19世紀から続く画家のアトリエビルの4階にあるスペース。
フレッドという非常に感じの良い働き者のスタッフがいた。
この建物の風景にデグルチーニは良く似合う。


告知にミスがあったと聞いて不安だったのだが
(マチューの絵は見事だが日付もチャージも書いてないとは)
若者中心に結構良い感じで集まってくれた。
チャージは3ユーロで飲物は上限2ユーロというのがとても良い。

前座に同行のウクレレ奏者ミチさんのステージ。

どうもこの国ではウクレレはマイナーな楽器のようで
皆興味津々、天井の高い空間に響きがあっていて
皆集中して聞いている。


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んで、引き続き高岡大祐。
アコースティックで動く場所もたっぷりある。
自己紹介的な演奏、ここまでスペースがあると体を動かしたくなる、
演奏しながら靴を脱いで蹴り飛ばして、素足で床を踏みしめて
ドラムに共鳴するまで
(波多野さんに床踏み抜くかと思った、と言われる)
そのまま踊っているのと同じようになるまで。
僕の演奏はあまりミスティフィカシオンがない(と思っている)ので
見た目にどうやって音が出ているか分かりやすいせいか、
反応は非常に良い、と思った。
何せこちらの人たちは食い入るように見て、後で大拍手。


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2部は友人たちを招いて組み合わせ即興。
身長2mグレッグはアルトサックスで、少しジャズっぽいか、
しかしフリージャズみたいなものにはならなかったと思う。
エリックのシンセ、ヤニックとのドラムと僕。
ダンスミュージックセットになるかと思いきや
エリックが非常に個性的な音を慎重に選んで出していて
音色に導かれるタイプの音に、断続的にビートを繰り出すヤニック、
音量は最大であったこのセット、細かいことしても伝わらないので
聞こえることを。


このあたりで、3歳児くらいか、のたぶん男女のちびっこが
やってきてた、誰よりも反応良く、こちらを見て大笑顔で
手を繋いで歌って踊りまわり、きゃっきゃ言って喜んでる。
めちゃくちゃうれしい。ほとんど同じになる。
走り回った。


次はマチューとのセット。
アコーディオンをべろーん、と垂らして何するのかな、と思ったら
そのまま床においてしまい、オモチャアコーディオンを使って
なにやら飛び出てくる、うた。
このセットは別にtuba吹かなくても良いや、くらいに思っていたけど
変な感じのtubaになり、おかしい。
ここではあの子達もまったく違う踊りになってくるくる。


最後はグレッグ、ヤニック、エリック、マチューと僕の全員セット。
マチューがやおらテープレコーダーを取り出して回転数を調整。
「これ、東京で取ったんだよ」と、彼。
調整された雑踏の音の中に調性があることを発見。
A♭、気がつくとエリックもそれを見出していてそこから発展。
しかし、そういやマチューはこういうkey苦手っぽいなあ
と思ったら、自己流でその上でG中心に歌い始めて
しかし良い感じのズレズレ。


緩やかに流れたビートに乗って流れは変化し、
最終的に楽曲のように落ち着くのだが、それがまさに
マチューの世界、興奮物質を脳から染み出させるあの
ナチュラルトランスな。
子供たちの反応は最高だ。


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これにて初daysuke名義ソロ&セッション、終了。
まあ上記、言葉で説明できるもんでもなく箇条書き的。
もっともっと、濃密な生のものがありました。


個人的には、久しぶりに演奏前に少し緊張した。
そういや初めてこんなに長いこと英語でMCしたんじゃないだろうか?
大阪人なので笑い取る方向になるのか、んな感じ。
下手糞フランス語挨拶もご愛嬌。


物凄い嬉しかったのは、やはりあの子達で
本気の本気で楽しんで喜んでくれていた、と思う。
何故か日本では見ることの出来ない風景、こちらでは良く見る。
大人たちはぐっと見入って、子供たちは全身で喜びをアピール。
ウィーンの香音のことを、思い出した。


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終わったあとはあんまり良くなくてねえ、
なんていうんでしょうか、こちらで良く見かける光景か
だらだらと楽器を乗っ取ってセッションみたいな、
是非自宅の押入れの中でやっていただきたいような。
うーん、○っぱらぱーはダメだなあ。
なにやってもおもしろくなっちまうんだもんなあ。

親切で働き者で好感度大の店員フレッドはとてもとても喜んでくれて、またいつでもやってくれ
とのこと、それならと、ボリショイズをお願いする。
http://www.myspace.com/bolshoiz
うまくいけば10月に、出来る。


楽しかったライブのご褒美に、フレッドからブリュッセルお勧めビールを
ファニーなラベルを侮るべからず

ちょっとダルな酔いになっていたところ、目が覚めるような
しゃきーん、とした味わい。うまーい。


ちゅうわけで初、終わり。
非常に充実しました。