路上へ@ブリュッセル

daysuke2007-08-25

起きたら朝ご飯、その前に買い物。
スーパーで買い物は2回目、野菜をまとめがい。
セロリが安くてたっぷりだ、しかも苦味もえぐみも強くて良い感じ。
牛馬が喰らうほどのサラダを作る。ドレッシングも。


午後からエリック邸で全体ミーティング、

マチュー指導の下、路上用のリハーサル。
昨日にもかいていたが、彼の音楽はどこかトランスミュージックだ。
アコーディオンが、声が鳴り響くと、脳の奥がざわざわする、
興奮するのだ。


準備して町へ繰り出す。
劇団子供鉅人は仮装麗しく、我ら楽隊は
マチュー、エリックaccord ハタノアツコvl ヤブリンコcl
高岡大祐tuba デグルチーニper

トラム(路面電車)に乗り込む、少し驚いた顔の乗客、
しかし皆がニコニコとフライヤーを手にして熱心に
マチューの話を聞いてくる。


町の中心街らしき場所は、観光地らしく人種豊か、
とにかくここまであるか!というくらい、カフェがある。
ケースを背たろうて、ストリート、ゴー!


カフェからカフェを渡り歩く我ら、でこぼこ地面をすばやく、
子供鉅人は舞い踊り、若年18歳二人組みは紙袋かぶって
犬に吼えられ逃げ惑う。
2階の休憩を挟み、2時間弱か。
反応の上々、カフェに押し売りに演奏する人って
実は結構居るんだけど、そいつらは押し付けがましい上に
たかり、我らは我らを知ってもらうためにやっとる。
結構演奏はハードだ、しかし、なんと楽しいことか!

ある1軒のカフェは、大喜びで全員にビールをご馳走してくれた。
しみる、ベルギービア。メルシー。

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涙出るほど嬉しくなった瞬間もあった。
マチューの住んでいる地区、彼曰く「マラケシュ」のあたりは
アラブ系の人々が住まう地区で、治安は良くないらしい。
町の色、古さが違う、川を渡ってすぐの場所で、人気あまりない、
はじめると、あちこちから笑顔の顔の浅黒い人たちが出てくる。
好奇心、だ。
極め付きは、ゴミ回収車の労働若者たち、
向かいからやってきて、オウオウ!イエイイエイ!
仕事しながらノリノリでやってきた!
通り過ぎる、去っていく、素晴らしきすれ違いに大感動。

ベビーカーの赤ん坊を我らの隊列の中に置いていくお母さん、
赤ん坊は目を白黒、笑う母。

マチューが呼び鈴を押す、その間も我らの演奏は止まない、
扉が開くと演奏したまま階上へと上がると、わお、
広いサロンに沢山の人、そしてオーケストラが!
演奏はまったく止まらない、そのまま歌いまくるマチュー。

そこに居た演奏者たちも巻き込んで、大変なことに。

Maison de la Création、という場所(人々かもしれない)、
酒が振舞われ、リーダー、ミヒャエルvlの指揮の下、
作品を発表してくれる。
自前のサロンオーケストラ!

おー、ヨーロッパだなあ。
子供たちまで熱心な観衆(誰よりも早い拍手は彼らのだ)

突然呼び出された、「daysuke、マチュー、我らと一緒に!」
うわははは、歩き疲れと酔っ払いでちょっと自信ないぞ、しかし、
要望あればいつでも演奏する旅なのだ、
演奏された曲は「daysuke」我が名を持つ曲である。
オーケストラの面々も参加してくる、波多野さんや皆も。
デグルチーニが吼える、ヤブリンコが踊る。

客が皆立ち上がって踊り始める。

これは全て自己紹介の前の話。
人心地ついて、名を名乗ると
「君がdaysukeか、何度も何度もマチューたちから聞いていたよ
 君があの曲の名前のもとなんだね!」
来る前から、自分のことを知っている人がたくさんいる不思議。

わさわさご飯が振舞われる、ボイル海老やクスクスサラダ、豆類や
パンにチーズ。
基本ベジタリアンでもOKのような、あっさりした味付け。
驚いたのはチーズ、ヤギのものとブルー、目をむくほどうまい!
ワインとビールはどんどん抜かれ、振る舞いは止まらない。

このタイミングで(結構ヘロヘロ)、デグルチーニから
「やろや!」の声。
やりますとも、数曲、完全生音で。
これも反応上々。CDも売れていく。

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ベルギー人たちはおしゃべり大好きだ、真剣に楽しく話し合う。
僕はBLOリーダーのダニエルと馬鹿話。

9月中に二人でコメディーショーをやる企画する。
内容は、頭に精神があると言い張るヨーロッパ人と
精神は胸にあるという東洋人が、二人とも首を切り離して
第一部 首ショー 第二部 ボディーショー
をやるというもの。
プロット立てたのは僕。アホか。
ほんまにやりそう、ブリュッセルコメディアンデビュー。

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帰る間際、オーケストラの人たちは
「共演を楽しみにしているよ」とのこと。
来月にこの人たちも、daysukeディレクションのセッションを行う。
ミヒャエルは帰り際に
「食べ物が少なくて、ごめんなさい」
えーーーーー!みんな腹いっぱい食べたよ。
ほんとにこちらの人たちは、もてなし気質だ。
数十人分のご飯を振舞うのは日常茶飯事か。

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篤く礼を、感謝を、喜びに。
「住んでしまいたいなあ」とはデグ氏と我が弁。

心地よい疲労につきあっという間に子供部屋にて就寝。