デグルチーニトリオ@ベルギーBUreX

daysuke2007-08-23

朝起きると特に人はいずひっそりとしている。
シャワーを浴びて下におりると三々五々人が集まってくる。
まず最初にあったのはポコペン弟のかんちゃん、そして皆も。
ブラックライトの面々やマチューたち。
朝ごはんをつまみながらそこら辺でミーティング。


今日はデグルチーニの初ライブということもあって彼らはリハに余念がない。
いつでも階下のスタジオに入れるというのはとても嬉しい。
僕はネット作業を色々やっていたりうろうろ。
26日には僕名義のセッションがあるということで、それに関しても考えなくては。
エリックは昼間に生徒が来てどうやらジャズのレッスンを行っている。


どうやら1回の応接フロアでも楽器をやっても良いらしい、さすがだ。
階下のスタジオにジャズのリアルブック(色々な曲のテーマが集められている)があったので
それを借りてaの項目から黙々とさらっていく。
半分運動のようなビバップの曲の指慣れしない進行をアスリートのようにこなしていく。
久しぶりにやるこういう遊びはかなり楽しい。
時間を忘れて没頭する。


しかし楽器を吹くと腹が減る、ジャガイモとニンニク玉葱をいためてオイルサーディンで簡単に味付けしたもの
とパンで食べる。
人に食わせるようなものではないが自分にはこれでよい。


準備のために出発するデグルチーニを見送り、こちらはちょっと夕休み。
どうせ夜は長いだろうから昼寝。
目覚ましどおりに起きて降りると誰も居ない予感。
これは・・・。置いていかれたか・・・。とおもったらヤニックが飛び込んできて安心。
会場ではセッションがあるかも、ということで楽器を担いでいくことに。
残り組と別の場所に泊まっている子供鉅人(谷町カフェのポコペンの劇団)の面々も合流。
2台の車に分乗して会場へ向かう。
ブリュッセルの中心街を抜けて工場跡地が目立つ地区へ。
会場も工場跡地のようなところで、ステージがあるラフなディスコのような場所だ。
エレキギターエレキベースジャンベなんかのセッションっぽいのが行われている。


ちょっとした会議を行って今後のツアーの進行に関する方向性を固め
会場に戻ると皆は食事をしていたのでおすそ分けを頂く。
炊き込みご飯のように見えたタイ米状のものは実はパスタで触感が面白い。
それにラムを焼いたものが乗っていて、しっかりうまい。
軽くビールも頂いて満足。


会場ではジャンベ叩きたちのいつまでも続くようなだらっとしてセッションが続いている。
世界中どこでも一緒なんだよなあ、こういうのは。
少しするとデグルチーニのライブだ。
マチューによる紹介の後にドレスアップした3人の登場。
ここのところは6人編成でリズムも強化されたこのユニットだったが、
今日は奇しくも初期メンバーによる演奏。

実はとても楽しみにしていた。
彼らのCD-R作品に見られるあの響きは大好きなのだ。
会場が聞いていたより少し広いのが少し大変ではあるが、結構な感じの観衆の反応も上々。
もとよりこちらの人たちはがやがやとしながら、曲が終わると大拍手、というのが多く、
その距離感にまごついているかのような面があるものの、とても良い感じの3人。
1時間近いステージとなるとダイナミクスの変化に多少難を強いられるが、それぞれが担当楽器を
くるくると変化させるので飽きずに聞いていられる。
だんだん前に来てじっと聴きこむ人の姿も増えてきた。
そして終了。


突破口にして我らの中での最初の公演は成功だと感じた。
終演後のほうが客のレスポンスがはっきり分かるのもこちらの特徴か。
会場をうろつくに良い感じである。


ステージングのこともあって相談の結果、明日のデグルチーニ公演に
ゲスト参加することにした。願ってもない。


こちらもうろつき色々な人を紹介され挨拶など。
ライブの後はDJタイムになっており、ちょっと期待していたアフタージャムみたいなものは
ないということ、少し残念。彼らの演奏を見て演奏したくなった。


会場で思い思いに歓談している人を眺めながら、こちらは少し時間をもてあます。
こういった場所では世界中どこでもそうなる。
なにより、非常に喫煙者が多くてどこにいっても苦しくなってきた。
久々に喉の状態が物凄く悪くなってきたので外で空気を吸う。
ほどなく帰ろう、ということになってまたしても車に分乗する。


エリック邸に帰宅して、少し乾杯に出かけようかと。
あのすぐ近所の400種類ビールのバーへ。

初めて店内に入り皆で乾杯。
店内には凄まじい数の空き瓶が並んでおり圧巻。
メニューの分厚さがハンパではない。
オススメの中から僕は強いものを選ぶ。
「黄金山」という名前らしい、とてもうまい、きつい。
こちらではビールはがぶがぶ飲まないようだ、日本に比べるとちびちびという感じだが
日本の大量生産のものは喉越しくらいしか楽しみがないが、
こちらのものは味わい深くゆっくり楽しめる。飲みすぎないでよい。
少し煙から距離を取る席を選んでゆっくりと楽しく宴会。
あてに出てきたのが、結構強烈なチーズを甘いジャムと食べるというものでこれが大変うまい。
思い思いに楽しんでいる皆を見るに楽しい。
店内の照明が落ち閉店の予感を見て帰宅。
歩いて1分という素晴らしいロケーション。
帰ったらもう即寝。