到着/(追記)ベルギー二日目

daysuke2007-08-21

取り急ぎご報告に
ベルギーはブリュッセルに到着しました。
友人たちの手厚い歓迎を受けました。
こちら、寒いですわ。コート、革ジャンが必要。
詳しいことはまた。
本日、いきなりレコーディングの仕事が入りそうです。


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追記です。


物凄いゆっくり寝た気がする。
朝10時くらいか、起きたら特に誰も居ないのでなんだかんだ。
パン一枚かじってネットなどしているとマチューが迎えに来てくれた。
今日は彼とレコーディング仕事だ。
彼の連れられて路線バスのようなものに乗る、
その直前に今回のツアー日本橋の美しいフライヤーを
地面に落としてしまい、二人で焦り拾う。
やっとこさ乗りつけると、隣に居たおばさんが興味津々、普通に会話してそれを渡すマチュー。
何気ないことだが、素晴らしいと思う。
日本にない、普通のことだ、他人に興味を持つということとそれを素直にあらわすということ。


ところでいくら?ときくと、いいよいいよ、とのこと。
「運が悪くなければ大丈夫だから」と言われたままに何も払わずに降りる謎。
降りてすぐのカフェに入りまずはカフェ。
喫煙は外でしか出来ないので表の席で、すぐに今日のレコーディングの説明を受ける。
有名な漫画のタンタンの財団が新しく作るアニメに音楽をつける仕事で、デュオ。
3,4曲あるという、いきなり彼がアコーディオンを出して路上で曲説明。
ベルギーのミュージシャンはめったに楽譜を用意しない、コードの説明もおざなりで
ひたすら耳コピー、それは心許ないのでメモを取る。
そして久々に聴いたマチューの歌声、やはりドキッとする。
すごいんですから、彼の声の力は。


彼の友人でタンタン財団のトマという恰幅の良い男性と会い、軽く打ち合わせて近所のスタジオへ。
美容院の奥に一戸建てのスタジオがあった。samesame-studio.
軽く映像を確認すると、子供が壁に落書きして警官に落書き返しで怒られる、というかわいいアニメ。
音楽は独立して録音する。
簡単な調整の後、練習と録音。
大体簡単なのだが、アコーディオン右手早弾きと同じフレーズをスピード変化しまくりながら
ニゾンでtubaを吹くところが難しい。
ガラス窓にファントムのように写る彼の顔の合図が頼りだ。
ハードディスクレコーディングながら、アナログ録音のような一発取り。
結構時間かけて数曲録音。
即座にトマからギャラを頂く。
これで当座の食費が助かるというもの。メルシー。


マチューとはいったん別れトマの車でエリック邸へ。
こちらではナビは取り外しておくようだ、盗難対策だろう。
簡単にベルギーの歴史観などを講義してもらう。
彼はタンタン財団で働いていて、ちょっと裕福そう、韓国人の奥さんがいるらしく
アジアには知識があるが、僕のストレッチ体操を太極拳と間違っていた。
エリック邸の近所のカフェでマチューと再会。
やはりうまいぜ、トラピストビアー。
そうするとヤニック、エリックたちと一緒にラジオ番組に出演していたデグ氏とやぶっち、ミチさんが
帰ってきて、さらにフルートのコンタンやダニエルも合流。
再会を大いに喜び杯は進み会話も弾む。


いったんエリック邸に戻るとここの他の住人たちなんかも交えて賑やかに和やかにパーティー
サックスの巨人(身長2m9cm)グレッグもやってきた、抱き合う、デカイ。
日本からのお土産の酒などもまわし飲み。
僕はあまり呑まずに作業などする。
しかしいい加減腹が減りまくったので、ダニエルと彼のガールフレンドと三人で買出しに。
「ベルギーのバッドフード」を買いに行こうと。
知らなかったのだが、ベルギーは世界一のポテトチップスの国だそうだ。
ここでいうチップスはフライドポテト。
小雨が降っている中を徒歩で向かう。
やっとたどり着いたらトレーラーのような店で数人若者が雨の中群がっている。
カルボナ(?)というソースがブリュッセル名物らしくてそれをお願いする。
その間に雨脚はひどくなってきた。
「ポテト、雨、これがベルギー」だそうだ。
ダンの彼女は南フランス出身だそうで、この気候と野菜の良くない食い物はとても嫌らしいのだが
それを余りあるほどにベルギー人は人間がgood、とのこと。
たしかにそうかもしれない。
カルボナソースは牛肉のシチューがかかたようなもので、確かに重い。
フライばっかりのこの店を「アゲモニア」と命名する。


帰るときには本当にひどい雨で、最早笑うしかない。
何故かベルギー人は傘を好まないらしい。
僕もそうだが、これはひどすぎる、ぐちゃぐちゃになった。


「ポテト、ベルギーの雨風味、おまち〜」と馬鹿ジョークをアホ英語でかまして帰宅。
みなでベルギー談義に花が咲く。
ちょこちょこっと酒を回してもらって、大量ポテトは気がついたら「バッドフード」を連発していた
ベルギー人たちがきっちりあっという間に食ってしまった。
色々な音楽が良い感じにかかりまくり、ダンスするもの、談笑、パーティーはバラバラで良い。


気がついたらまあそこそこの時間なんだけどベルジャンたちは引き際を知っていて
0時前後には帰っていく。
最後には日本人ズが残った。
しかし今回の旅の始まり、皆での会話は楽しい、ほんまに。
軽いかも知れんけど、嘘がないのよ。それは一番居心地が良い。
みんなストレンジでクレージーやけどほんま優しいし。
居心地のよい旅はまだはじまったばかり。