おおやま水辺のファンタジア

daysuke2007-08-18

http://www.oh-fantasia.net/


いよいよ本番の時。
天気は曇りがちな晴れ。
やれそうだ。


朝飯を食って昨日より早めに入る。
告知どおりだと千人の観衆が現れるということで、屋台やさまざまな催し物の準備が続く。
僕はやることがあんまりないので、チェックや非常に軽いリハ以外はぶらぶらしている。


このイベントは、今年4月に亡くなった、やまとあつし、という心から尊敬している
我が表現の師匠と仰いでいた人が生み出したものだ。
志半ばで、とはいいたくないが、とても力を入れていたこのイベントに臨むに
僕は「弔い合戦にしない、思い入れで仕事をしない」と決めていた。
いまでも彼に見られても恥ずかしくない態度で仕事をしているかどうかは常で
彼のことを話すと尽きないのだが、ともかくプロとしての態度を学んだのだ。
類まれな絵描きで、傀儡つかいと人形つくり、優れた企画者で
気持ちのよい酒飲みで温泉好きで、ほとんど魔法使いと言ってよいほどの人だった。
彼が産んで、多くの人がかかわることでまったく別のものになったと思うこのイベントだが
それによってやる気がなくなったとかそういうことはまったくない。


彼を慕う人、僕が来い来いいってたら来た人、久々の顔にご挨拶。
合間に晴れたときに抜け出して川につかって少し泳いだ。
洗われるように気持ちが良い。


川沿いから見ると上のほうにあたる芝生の部分にサブステージが用意されている。

学校の近くには地元スローフードの屋台が。
ぶらぶら楽しい。

サブステージでのカーニバルと題されたあたりでフラダンスのステージの後に
ベリーダンスのステージがあり、その後にベンノブ高岡トリオで演奏するはずだったが
時間の都合によりなくなってしまった。
その後は富山にかかわりの深いペルーのバンド・ウェイノのステージ。
このあたりで着替えたり待機。ベンちゃんに借りた民族っぽい衣装着ると
高岡大祐、大変胡散臭い人物に仕上がる。自分が嫌になる。


会場は物凄い人だかりだ。
スピリチュアル、と題されたパートに移行する導入を請け負う。
川原沿いに降りる途中の部分でベンノブ高岡で演奏。
スピリチュアル担当の丸山さんに受け渡す。
川原中央でビリンバウや水カンリンバ(丸山さんのオリジナル楽器)、ギター歌などのステージに
有志の子供たち交えた演出。


その後に我らのドラマと名付けられた部分へ。
 
さがゆきさん、ピアノの田村さん、我らトリオは少しはなれて配置。
空静やあんどん部隊、コンテンポラリーダンサーたちとの共演。
山にダンサーたちの姿が投影される。
ドラマの後は祝祭のクライマックス。
合唱隊による大合唱と同時に、ランタンに経路作られた道筋の沿って凄い勢いで
川沿いのナイアガラの滝まで一気に花火が点火。
まるで龍のようで、一瞬、やまとさんがよぎる。
ダムの向こうからは打ち上げ花火が、大歓声。
煙のほうも凄い。


本編が終わりメンバー紹介、さがゆきさんの願いで彼女がスタッフ含めて全員の名前を読み上げる。
我らは星に願いを繰り返し演奏する。
客だしはノブと二人で、ベンちゃんも入ってきてスターダストを何回も繰り返して演奏。
これにて終了。


やまとさんは見ていただろうか、とかは思わない。
もう彼はこの世に居ない、彼が見ていてもいつも胸を張れるかということのほうが大切だ。
これでやまとさんの企画とかかわることは最後なのだ。


ある程度の片づけが済んだら関係者軽く乾杯。
これがソフトドリンクだけなのでまったく意気が上がらない。
気の効いた友人たちの差し入れをこっそりコップに注ぐ。
勿論近辺におすそ分けも。


偶然聞いたのだが市内で打ち上げもあるということで参加。
大人数は入れるので普通の居酒屋、さがさんや馴染みの皆、田村さんたちと会話弾む。
しかし、やはり大人数になると宴会に向かないのが高岡大祐。
無理やり立たされる、いやあああああな、いかにも日本儀礼的なものは苦手だ。
道端で万歳三唱なんて最低で出来ない。

適当なところでドロンしてホテルで撃沈。