富山へ移動、リハ。

久々に富山へ。
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サンダーバードの禁煙指定席は売り切れで随分と早くから並んだ。
自由席はそこそこの混み具合。
富山に着いたらサックス吹きで今回のスタッフでもあるノブに迎えてもらった。
早速現場へ。
駅からほぼ車で1時間の距離にある、立山のほう、おおやま水辺。
快晴の中の車中も楽しいが、着いたら絶景。

常願寺川の上流、昔は日本一の暴れ川として知られたこの川のダムを舞台に行うのだ。


そのすぐにある小見地区コミュニティセンターでリハ。
大勢のスタッフと出演者、しかしなぜか面通しも紹介もなかった。
これが第一の謎。
しかし個人的に挨拶まわりなど。
東京からさがゆきさん、NYからマリンバの名倉さんは初対面、富山でおなじみのベンちゃん、
そして東京からきているトンデ空静は舞踏、地元バレリーナのみなさん。
ボランティアやスタッフなど数限りなく。


最終仕上がりの台本に目を通す、とはいうものの台本をもらえないのはなぜだろう。
結局本番終わるまでの間に手元に台本が届くことはなかった。
さっとリハをして終える。


合間の時間に本番現場に戻り川にひざまで入った。
冷たくて気持ちが良い。たくさんのおたまじゃくしが居るのが面白い。
たまらなく気持ちよい。


夜にすぐ近くで盆踊りがあるよ、ビールただらしいよ、という噂につられて行ってみた。
これが最高の収穫、ほとんど前夜祭的盛り上がりを見せた。
これ以上小さいのはない、というくらい小さな寺(神社かもしれない)に2階建ての大きくはないやぐら
そのまわりで10人に満たない盆踊り。
ビールを見てたらすぐくれた、張り紙には「無料」とある。
少ないけど子供たちから老人まで、本当に楽しそうにしている。
焼きそば、枝豆も、いうと全部無料なんだ。
「素人だからまずいかも知れんけどな」と言われるがとても美味しく頂く。


盆踊りが衝撃的に凄いものだった。

やぐらの上に二人の男性、一人ずつ交代ではあるものの、歌い続ける。
太鼓も楽器もカラオケもお囃子隊もなし、男アカペラ一本勝負で何時間も歌い続ける!
寄進や寄付があったときにはそれを即興で混ぜながら歌は進む。
踊りのほうはやぐらに反時計回り、上半身と下半身の動きがかなりバラバラで
歌と手拍子と動きが際限なく平行してずれていくというとてもユニークなもの。
誘って一緒に行った舞踏家たちがたまらずすぐに参加するも、なかなか形にならないほど。
最初は飲んでいた、人前に出るのは苦手なのだが、あまりに面白いので踊りに挑戦した。
隣のおにいさんのまねを必死に、1時間も踊ったらやっと少しこつが分かった。
しかし地元の、特に女性の踊りは素晴らしく綺麗だ。


合間にはここの地酒である立山を頂いて話を聞く。
この常願寺流域のお祭に欠かせないこの歌い手たちはもう最後の二人だそうだ。
平均年齢65歳(聞き間違いかもしれない)の小見部落の欠かせないお祭。
8月16日のこの日、毎年のことらしく、僕たちはとても幸運だ。
本当に素晴らしい、祭のための祭。
帰るタイミングを考えていたら、「22時半頃に踊りが変わるぞ」と言われそれは逃せんと。
変わる直前には歌までが「変わるぞ変わるぞ」とあおり始め、ぱっと変わった瞬間に
本当にまったく違う動きに変わったのだ。
少しだけ河内音頭にも似た回転する動きを伴う、これが難しくて今までのをやっと覚えた我ら
全員アウト。
しかし見ているだけで楽しいものだ。酒がとことんうまい。
この後には有名なおわらの踊りがあってそれで終わるということだ。
結構な時間になっていたので少し早めに退散。
初日に素晴らしいイベントに会えてとても盛り上がる。
駅前ホテルで撃沈。