the 井上 show@

井上経康MIDI-g,etc 高岡大祐tuba 井上卓vo,g


2週間ぶりに大阪に帰ってきてすぐにライブ。
山口からツアー中の井上経康君と和歌山在住の鬼才・井上卓さんと僕。
会場であるサオマイにてセッティング。少し遅れて入ったらもうすでにチェックは始まっていた。
ほどなく僕のチェック、そして卓さんの。
食事は取らないという卓さんを残してツネ君と二人で近所で飲食。
いろいろ音楽談義。


少し押して開演。
トップバッターはツネ君。
彼独特のMIDIギターによるソロ。
今回はギターが前回と違い、普通のギターにギターシンセが仕込まれている。
会場の雰囲気か、ライブの感じが少し硬い印象。
しかしいつ見ても面白い。


続いては高岡ソロ。
今日は久々のPA出しで、最初にいくつかエフェクトを混ぜて使っていたのだが
後半ではそれを止めてみた。
どうもエフェクトがあることで足を引っ張っているような気がする。
どうも最後まで燃焼しきれなかった気がする。
やっぱ生に戻るか、ソロは。


トリは井上卓。
この人が出てきただけで雰囲気がぐっと変わる。
「みんな、友達になんかなられへんよなあ〜」とアジリのようなものから入る。
ここから井上卓ワールド。
まるで1曲が1本の映画を見るような世界。
ちゃんと言葉を聞き取った上でその歌唱力と、ぶん殴るようにして弾かれるギターの魅力が生きる。
パフォーマンス、魅せ方も堂に入っていて、ソローティストの誇りが感じられる。
個人的には大阪南部人の感じ(柄の悪さ)がたまらなく、少し懐かしいのも嬉しい。
なにより迷いも衒いのないエネルギーがぶつけられる様は悪漢、いやいや圧巻だ。


最後から2曲目でツネ君と僕が入りトリオ。
これが筆舌に尽くしがたいスゴイ曲。
ツネ君はいきなりシャウトし僕はフリーに吹きまくり。
曲の上でフリーをやるというのはこのくらい世界観のある人となら成立すると思う。
非常に楽しかった。
最後は彼らしいソロで〆。


なにより卓さんとの共演が印象に残った。
またの機会をぜひ持ちたい。