佐々木彩子X高岡大祐@池袋バレルハウス

daysuke2007-07-21

佐々木彩子vo,p 高岡大祐tuba


先日の興奮も冷め遣らぬ間にすぐにライブ。
今度はデュオだ。
チャンはギターも持ってきている。
こちらはバレルハウスで初めてのアコースティック。
昼まで友人が新しく作っているお店の大工仕事の手伝いから会場へ。
チャンは先についていてパンにかぶりつきながら準備をしている。
いくつかの曲をリハーサル。
先日もそうだがリハはそんなに重要じゃなくて曲の感じと進行を覚えておくくらいに
留めるのが良い。
出来上がりを先追い予想しながら演奏するのはつまらない。
僕の場合曲を把握するの早いほうなんだけど忘れるのも早い。
演奏する段になるとテンポすら忘れていることもしばしば。
だからこそいつも新鮮さが保てるというと言い訳がましい。


いい感じで埋まっている客席。
セッティングは生ピアノ、声とギターにマイク、tubaはアンプラグドだ。
初っ端はチャンのソロから。
ギター弾き語りのソロ、懐かしい曲。
もう温まっているムードの中に入って合奏。
どこをどういう感じ、と説明することの必要性を感じない、
信頼感の篤い演奏だ。
それは安定しているということではなくて、逆にどうなっちゃってもいいや、という
崩壊もOKというようなもので、この感覚は大好きだ。
なにせ、歌モノよ。
先日パーカッションのベンちゃんと三人でやるシーンがあり
そこでピアノなしで声、打、吹のスカスカアンサンブルやって
それよりずっと空間の多いデュオ。
コントラバスのようにこちとら音に伸びが無い。
それでも良いのかと思うことは思うのだが、良い、とはっきり言われることは珍しくて
こそばゆいがとても嬉しい。


2部の最初はお互いのソロで。
こちらから、RRKのファンクをメドレーして聞いたことのない面々多いので久々に吹き語り。
途中でチャンが飛び込んできて2番の歌詞を歌ってくれて、アンサンブルにまでなった。
チャンのギター弾き語りは、シャウトが広がると不思議に内面に向かいかきむしるよう。
本当の意味でエモーショナル。
再びデュオに戻り熱く。
アンコールまで頂いてやったのは数年ぶりの彼女のインスト曲「ナラヤマ」。
あの頃よりずっと強く遠くへ行く感じ。
歌うように吹く自分が以前よりもずっとゆったりと長く構えれるようになっていることに
この時気づいた。
変わらない事と変わる事の楽しみ。


非常にすがすがしい気分でライブを終えたここはバレルハウス。
マスター園山さんはちょっとたまらん感じの人で、旧知の友人もそろいしかもさやか姉さんまで
いてるこの環境は、酒が美味いに決まってる。
青酎を飲み、園山さんの即興料理が冴えわたり、さらにブラスロック系の名盤DJに踊り狂った。
夜はぐるぐる更ける。