ちそく谷合奏団定期演奏会@丹波篠山たまみず幼稚園

昨日は6時半起きで丹波篠山へ。
大阪環状線からだと京橋で乗り換えると後は東西線直通でそのまま。
昔は汽車で大阪まで3時間半かかったというから今は便利だ。


たまみず幼稚園での定期演奏会
この知足谷合奏団との関わりは昨年この地で長らく続くクラシック音楽祭に出演したときから。
着物姿で自作の三味線を交えて元気に歌う子供たちを見て楽しんだものだ。
そしてこの音楽祭周辺でまさに「けったくその悪い」話を聞いて激怒。
クラシック至上主義の田舎者どものクソタレのような言い訳、
子供の学歴しか眼中にないクソ親どもの腐臭、
加えて個人的に祭りサイドに高岡大祐中傷の電話が入るなど
いまだにはらわたが煮えくり返るようなことども。


んのなかで合奏団はとてもいい感じだったわけですが
これも前述の腐れクラシッカーやクソ親とか腐臭スタッフとかに
蔑ろにされているようにしか見えなかったワシ再激怒。
周囲の理不尽な無理解などに耐えてがんばってきた
指導のいよだれいこさんと合奏団にエールを送りいつか必ず力になると約束。
それが現実になったのがこの日だった。

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本当は前日から泊り込みで準備に参加するはずだったが
先日の事情により都合つかず。
会場である幼稚園で再会を果たし準備へ。
演奏は2セット、アンコール付。
非常に楽しい演奏会だった。
詳しいことは書く気にならない。書けないと思うからだ。


ただ、当日の朝7時に気絶しそうな疲労の中、
半ば無意識で書いたというパンフレットのいよださんの
言葉が全てを表していると思うので
全文をここで紹介する。


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「本日は、ご来場くださり誠にありがとうございます。」


「ちそく谷合奏団」は子供たちの合奏団だと、よく思われています。
でも私にはその意識ははじめからありませんでした。
結成時に、たまたま小さな子が、多かっただけです。
そもそも、子どもって幾つまで?大人になったら、こういうのん気な合奏はしてはいけないの?
「大人もおられるんですね。保護者の方ですか?」


 音楽を続けていていつも思います。
音楽は情操教育や、癒しや、そんな様なところに留まるものではありません。
その潜んだ力によって、私は何度もひどい精神状態から救われたし、
今回、遠方から無償で来てくださったスタッフと、
ゲストの方を動かしたものも、私達が拙く演奏した「音楽の力」です。


 住んでいる地域や年齢にこだわらない出入り自由の合奏団は、
時に沢山の誤解も生みました。
困難な状況になっても、私がずっとおもっていたのは、
「音楽は楽しい!いつかわかる。」
それだけです。

 そして沢山のご協力も頂きました。
いつも公民館で練習させて頂いた大谷の住民のみなさん、
そして今回遊戯室を快く提供してくださった「たまみず幼稚園」の関係者のみなさん、
裏方をして下さった大事なお友達のみなさん、
心からありがとうございました。
では、みなさん、またどこかでお会いしましょう。


「音楽は宝探しに似ている。掘り下げれば掘り下げるほど何かが見つかる。
 人は音楽の世話になり、音楽によって徹底的に作り直される」
                  ライ・クーダー


            [ちそく谷合奏団] いよだ れいこ

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出番のない間、ずっとこの文章を読んでいた。
やっぱり足を運んでよかった。
無論ノーギャラで持ち出しであるが
善意とかサポートのためには僕は絶対に貴重な時間を割かない。
金や時間や手間に換えがたい、大きく得るものがあった。
(普段は金と次の仕事を得るためにやる)
皆の笑顔やなんたらなんかではなく
いよださんも書いている通りの「音楽の力」だ。


この第2回の定期演奏会で知足谷合奏団はいったん幕を閉じる。
孤軍奮闘だったいよださんの苦労を考えると
「続けて欲しい」とは言いたいが言いづらい。
それより彼女はすでにもっと次のことを見ていると思う。

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たぶん日本中にこういうことはたくさんあるのだろうなあ。
打ち上げの席で話し合ったが日本では
「好きなことをやる」ということが生活やなんかの余りのことのように考えられているのだろうな。
理解されない。
この日のレパートリーにもあったキューバなんてまともな楽器なんてほとんどなくて
生活猛烈に苦しくても好きな音楽やるのか。
そういうことはもうこの国では理解されることもなく、叩き潰されるか拡散させられてしまうんだろうな。

自分自身が音楽を続けること自体がおそらく嫌気のさすようなものにたいしての
戦線布告で戦いだ。
しかめっ面で戦うのではなくとにかく爆笑しながら戦おう。
合奏団の未来を存続することを阻害した全ての事柄に
一生涯はれない憎悪と呪いをかけておく。


僕が感動するのは「音楽の力」と「そこへ立ち向かう不屈の意思」だ。
この日は本当に得るものが多かった。