ぶっきら兄弟@MAG/十人十音@弁天町バー吟遊詩人

daysuke2007-05-13

昼:MAG:御堂筋アートグランプリ
夜:低音野郎(瀬尾高志contrabass 高岡大祐tuba)井上卓etc


ちょいと眠い目を擦り午前中にアメリカ村へ。
詳しいことは知らなかったけど御堂筋でのイベントにぶっきら兄弟で出演。
昼休みのバーを控え室にして着替えやメイクなど。
集合場所に向かうとなんだか華やかな集まりっぽい。
10年前の職場の連中も仕事で来ていた。
基本的に連中のことは一生嫌いなので気分がめげる。
あんまり同席はしたくないのだ。
近くに居るわけで。
御堂筋と長堀の交差点付近から通行止めの道路封鎖が始まりあっという間にステージトレーラーが
セッティングされ慌しい中、僕らは炎天下の中ただひたすら待たされるだけ。
市がらみのイベントなんだとこの辺りで実感。
開催の挨拶や祝辞などでこのイベントが御堂筋建設70周年を祝ったものであったことを知る。
まわりもった形式の挨拶というのをついぞ聞くことがない身には大変つらい時間。
兄弟たちも同様のようだ。この周りだけやけに柄が悪い。
演説の内容もチャンチャラおかしいものでやれ凱旋門シャンゼリゼ通りより御堂筋は美しいとか
表参道の並木通りよりこちらのほうが立派だとか、いかにも大阪らしいただの身びいきばかりで
はっきりとやる気がそがれる。
嘘つくなや、との声上がる。


かなり待ってパレードが始まる。
部門はファッション、アート、ジャズ(??????????????)を柱にされとるそうで
我らぶっきら兄弟は「アート」である。
大阪が誇る絵師チャンキー松本さんがいるんだからそれはそうだろうが・・・。
まあいいや。こちらは楽しく蒲田行進曲で歩き吹く。
アンプを肩掛けしたボイさんの縦横無尽ギタープレイにやられる。
パレードは誘導の人間も居らずグダグダで自分らで適当に切り上げる。
こういうイベントに俺はまったく向いていない。
少し休憩して今度はそこらへんで適当に頼まれたプレイとか。
御堂筋は縁日が出て出し物多数でPAガンガンでやっているイベントばかりで
ノーPAの我らはやる場所に困る。ようよう勝手に場所決めて演奏開始。
周りの音がうるさすぎる中、小さな電池で動くアンプをマイク頼りに。
そんな逆境の中でもこのバンドは本当に不思議に始めてみるだろう人たちを惹きつける。
はては子供たちも老人も巻き添えに踊りが始まる。
営業臭いところは実はほとんどなくて皆全力自分やり放題でこういう風になるのは稀有で
いろんな音楽体験をしてきた僕も驚き。素晴らしい。
次の出番があるので着替えて挨拶して退散。


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弁天町駅で待っているとコントラバス抱えた瀬尾君登場。
彼のコントラバスには1個の車輪がついているのでころころと転がしながら移動。
吟遊詩人は結構駅から遠い。寂れた埠頭付近を眺めて到着。
この日は出演者10人の5タイバンイベント。
他のバンドの様子を見ると皆がPAを使うので僕らは生でやろうかということで
サウンドチェックはなしに。
余った時間は埠頭の散歩に明け暮れる。
夕食はなかなか開いていなかったくしかつ屋に。
瀬尾君は文化圏の違う土地から来ている上に旅人で話題も豊富で飲んでいて楽しい人だ。
イベント開始時間に戻る。


最初はブルース風ギターデュオ。
BGM代わりに音がダダ漏れの表で聞いた。
2部は井上卓。
この人の噂はそこら中で聞いていたので楽しみに中へ。
これはなんというか凄い音楽で、ギターの弾き語り、なんだが爆音で物凄い迫力。
過剰で異常で常軌を逸した激しい音楽だ。
ストーリーも聞き逃せない歌詞の世界も先が読めなくて思わずディープリスニング。
知人がデスフォークといったのは言いえて妙。
しかしもっと個人的な音楽でかなり痺れた。
今日の大収穫である。
関西に居るなら見ておいたほうが良い。
井上卓(たかし)http://3w.to/t1


次に旧知の沖縄人くでけんによる歌のステージが終わったら我らの出番。
唯一のインストで即興でノーマイク。ここききて異色。
そんなことには関係なく30分全力疾走のような演奏。
図体のでかい楽器二つが異常なスピードで演奏するというおかしさ。
あっという間に終了。


トリのバンドは大音響で外で鑑賞。
イベント終了後は井上さんと初対面。
非常に男らしい人で話も大変面白くて好感度がさらにアップ。
終電危ういのを気にしながらなんとか間に合って帰途へ。