谷町ミーティングvol,7@谷町伽奈泥庵

daysuke2007-05-10

高岡大祐tuba 石田幹雄organ 瀬尾高志contrabass NOBU ts


今回の谷町ミーティングは北海道札幌からお越しのお二人を。
その噂で矢も立てもたまらず富山から飛んできたサックスのNOBUも参上。
札幌のコントラバス奏者の瀬尾君とは自分としては気持ち悪いことにミクシィで繋がった。
札幌でコントラバス奏者だけを集めた「漢たちの低弦」というイベントやってて引っかかり
ネット上で連絡とって居ただけなんだけどその行動が面白くてずっと注目。
今回一緒に来阪したピアノの石田君と石田幹雄トリオで大阪の有名イベント春一番に出演。
その残りで大阪滞在して演奏しているのだ。


昨夜初めて顔あわせていきなりディープなプロレスバーで撃沈するまで飲みまくり。
少々の二日酔いをあわせての再会。
この日はあいにくの風雨、強風であちこちのものが倒れている中ポコペンに迎えに行く。
雨の中の移動はお互い大きな楽器はつらいね。


石田君はピアノがないので鍵盤ハーモニカを用意していたが伽奈泥庵にある古いオルガンを使うことに。
電気送風らしいのだがどうも異常に音が小さい。足踏みオルガン以下。
彼の大きなアクションと出音の小ささのギャップ凄い。
瀬尾君はコントラバス、完全に生音だけでやることに。
富山から来たNOBUはサックス新調していた。
早めに入ったので音あわせ代わりにセッション。
こういうことをやるのは結構珍しい。
しかしなんか自然だったんだなこの流れが。


昨日より気温は10度も下がり強風雨の中、お客さんは少ない。
しかし、やるさ。
いきなり4人でセッション。
音量はごく小さいといっても良い。
この制約が弾みになった。
瀬尾君の演奏は「ベース」ではなく「コントラバス」と呼びたくなる、
この楽器の特性をフルに生かしたものでダイナミクスも大きく、
生音にしてはかなりの響きを持つ。
僕同様お互い「大きなボディを持つ楽器の物理特性」を生かした即興演奏をする。
個人的に非常に好感度が高い。
石田君は本来の楽器でないのが申し訳ないんだけど、その大きなアクションから
彼の求めるサウンドを想像させられ個人的にかなり刺激。
NOBUは久しぶりに聞くと音色で繊細なことにトライしているように感じた。
楽器のせいか、それとも数ヶ月会っていなかった間の鍛錬によるものか。
そのどちらもだろう。


2部になるとほんの少しお客さん増えた。
今度は組み合わせで瀬尾君とNOBUのデュオから。
NOBUの伸びやかな演奏から始まるも瀬尾君の縦横無尽のプレイに(といっても派手なのではない)
音楽のペースはかなり支配されている(といっても独断的なのではない)。
生音の妙だ。
次に僕と石田君のデュオ。
石田君は前述の通りあまり思い通りにならない(と思える)オルガン相手に動く動く。
僕は、えーと何したっけ?
1部同様たくさん歌っていた気がする。


最後に4人全員でやっているときにいかにも堅気、というお客さん3人来場。
ああ、まずいかなあ、カンパ制でカフェでやってるしね、でもいいや、と
気にせずに自分たちのペースでやる。
終わりません、終わりませんよ、というくらいにどんどんと音が続いて随分と長かった。
終えたらそちらのほうからどえらい拍手。まさかのアンコール。
そりゃあもう、ねえ。いたします。
さっさかさーのさっさっさー。


その人たちに話し聞くと一人の男性がもう大のフリージャズファンだそうで
はじめてやってきたお店で演奏が聞けて大変嬉しいとご満悦。
なんでも昔大駱駝鑑におられたとか。わお。
こんなこともあるものだ。とてもありがたい。


手ごたえの大きかった4人は腹も減ったので打ちあがりに。
ごめん、このへんは夜は弱いのよ店が。
いつもいく深夜打ち上げ用に店へ。
接客が年々悪くなりサービス面失礼極まりないのだが安くて盛がよいのだけが取り得。
しかし皆、俺より若くてよかった。
楽しく飲食。