印度洋セッション

daysuke2007-04-21

高岡大祐tuba

井上経康(g)児玉哲子(g)山本達久(dr)一樂誉志幸(dr)小島誠也(g)


とんでもないライブになった日。


達久くんちで目が覚める。
ごそごそとして昼頃に行動開始。
ニールセンラブの映像などお宝映像をたくさん見せてもらう。
その後、達久君お勧めのラーメン屋さんへ。
三九ラーメンは久留米直系豚骨ラーメンで特徴は麺が柔らかい。
柔麺が好きという達久君。うまかった。


んで準備して印度洋へ。
ここは前回近所のFAMに森本アリ君と出たときに挨拶だけきたところ。
いま若い世代の音楽の台風の目のような場所。
マスター印度さんにご挨拶。店内のサインが壮絶だ。
僕は灰野敬二さんとナスノミツルさんのサインが書いてあるベースアンプを使うことに。
今日の出演者が続々登場。昨日も来てくれていた井上君はFAMでタイバンのときにファミコンを演奏していたのが記憶に残っている。
主催の小島君の素っ頓狂な高い声がこの日始終こだまする。
紅一点の児玉さんは初対面。いやあ皆さん若い。
すっかり俺、おっさんだなあ。
今日はblowbassセットのみで勝負、というか本当に勝負事にように一人ずつと
タイマン即興するというプログラム。これはなかなか鋭い。
しかもあの複雑怪奇な凄い演奏をするFRATENNにゲスト参加して彼らの曲をやることに。
リハではおじさん必死。
おそらく世界一誤魔化すのがうまいtuba吹きである高岡大祐最大の苦戦になりそう。


ここは一番腹ごしらえをすべしと達久君を誘って回転寿司へ。
105円均一でお安く済ます。


まばらな客席の感じが申し訳ないなあ。
そうそうたる面子が来ているここにしては知名度もないワタクシのこと。
ふらふらと集まってきたので少し安心。
最初はわがソロ20分。
カットアップ的スピードtubaソロと吹き語り。
しっかり笑ってもらったので良かった良かった。
そしてまず一番手は主催である小島君。
エフェクターと床に転がる小物。
すばやく思いつき開始と同時にtubaのベルを頭にかぶって歌っていたので状況はよく分からなかった。
走り逃げ去るように高いテンションで通す。
途中小島君が床のビニール袋を漁っている姿がやばかった。


お次は一楽誉志幸君。
ここで事件は起こる。
微細なビートと疾走感、昨日ほどつき寄り添うわけではなく違うアプローチで併走する。
途中で入ってきた酔客、体が斜めになっているが無事受付終了。
演奏は疾走し続ける。
酔客が入ってきて5分ほどたった後、向こうのほうから
ドーン
と巨大な音。なんだなんだ。
なんだかトイレのほうが騒然としている。大騒ぎに発展。
どうも先ほどの酔客が思いっきりぶっ倒れたらしい。
この間も二人は演奏を止めない。
よっちゃんの方を見たけど彼はうつむき加減に黙々と走る。
騒ぎはどんどん大きくなっていく。どうやら動かせない模様。
しかし演奏を止めない二人。
そのうち救急隊員が担架を担いでやってきた。
もちろん演奏止めない二人。もう滅茶苦茶だ。
なにせ演奏のテンションがどんどん上がっていく。
隊員のうち女性が非常に不審そうな顔をしている。
そりゃあなあ、ドラムとtubaの高速インプロなんて聞いたことないだろうしなあ。
階段を上がっていて酔客と隊員たち。
姿が見えなくなってから僕は「ピーポーピーポー」って演奏。
ドップラー効果も追加。
アホ倒れ、いやアホだ俺。


あまりの白熱に予定外にここで1部は終了。
よっちゃん、なんと気がついていなかったらしい。
でっかい音がしたなあ、くらいで、大物だ。
しかしチャージ払って5分で帰られるとは。


2部の最初はFURATENN+高岡大祐。
曲は「オトナシイオトナラシイ」。
前もって曲のデモを貰っていたが覚える気にまったくなれなかった。
変拍子とかそういう問題じゃなくて1曲の中に複雑すぎる展開。
濃密なリハーサルを何十時間もやり何十回も本番をやってきたものの感触。
それにうわべであわせても面白くない。
こちらはこちらの味で勝負だ。
すんごい大変。なので立奏に切り替え。
なんとか止まる所は止まった、位。
二人には喜んでもらえた様子、
大汗かいた。


次は児玉さんで彼女はエフェクターに繋いだギターと歌。
突然大根がどうのこうの、と歌を投げかけられたので即座に対応。
tuba通してこちらもあれこれ大根話をでっちあげる。
なんだか変な方向に向かってきたが全然力は抜けない。
変な精神力で押し通す。


この次は休みなくすぐに入ってきた山本達久君とのデュオ。
彼との演奏の感じはかなりしっくり来る。
一番一緒にやりなれた感じがある。
不穏なビートと高速ビートが縦断する。
いい感じだ。


この日最後のデュオは井上君と。
もうここらへんで結構どっかがゼイゼイ言ってるんだけど意地っ張りなんで出さん。
井上君の最近の音源はマイスペースで聞いていて大変興味があった。
MIDIを使用したギターでこれがどえらいかっこいい。
ギターをダダダと弾いているのにまったく違う音が凄い速度で出てきたりする。
僕とのデュオではまるでこの日の最初のセットか、というくらいいい意味で探りあいながらの演奏に。
丁寧だ。
かといって楽ではない。
これにてこの日のセット終了。
もう汗まみれである。ビールがやけに美味い。


この日の話題はやはりあのぶっ倒れ騒ぎ。
演奏のクオリティも上向きだったのがおかしい。
打ち上げはFAMへ。
入ってびっくり、何故か店員が裸。よくあることだそうだ。
おいしい大盛りのご飯をたらふく頂いてみなで楽しく打ちあがる。