ヤニックと2連発

daysuke2007-03-16

この日は予想を越えるハードスケジュールとなった。


一つ目は大阪現代美術センターでの近代大阪映像探訪音楽会。
[大阪・アート・カレイドスコープ 2007]関連事業 ってやつで趣旨はこんな感じ。


+++++++++


「近代大阪映像探訪音楽会」
20世紀大阪の映像と即興音楽のコラボレーション。
様々なスタイルの音楽家達が無声映画の弁士の如く、無音の映像を前に演奏し、
懐かしい大阪の風景に新しい息吹を吹き込みます。
映像には、貴重な大阪の風景として、戦前の派手な建築やイベントの映像、50年代の
大阪市内の様子、60年代後半の下町に住む家族のプライベートな記録映像など
その映像の質感や空気感を含めて味わい深いものが多数流れます。
ご期待ください。


出演:
HACO(エレクトロニクス) 小島 剛(コンピュータ)
磯端 伸一(ギター) ウォン・ジクスー(ヴォイス)
高岡 大祐(チューバ) ヤニック・デュポン(打楽器) from ベルギー


+++++++


まずヤニックとドラムの置いてある伽奈泥庵で待ち合わせ。
悩んで移動はタクシーにする。電車プラス100円くらいだもんね一人につき。
谷四のでかいビルの中、大大阪といわれたころの大阪関連展示。
これが随分面白い。大阪は戦前東京より人口の多い世界で6番目に大きい都市だった。
その頃の記録物多数。
僕とヤニックは一発目、大阪の市内観光のような映像。
川の流れ、車の運び、動物園。
チンパンジーがうまそうに煙草を吸っている映像に驚いた。
移動している感じというのは即興もやりやすい。
しかしほぼ始めてみる映像なので展開も勿論分からず絶えず緊張していなくて弾けないので
なかなか難しく感じられた。
見ていた人は単純に楽しんでいたそうだ。


続きセットを見ることも出来ず転換で楽器荷物を入り口へ移動し
(この時点で次のセット予告時間まで後45分)
ドラムの梱包、慌しくタクシーを捕まえヤニックの滞在先であるポコペンに急ぎ
走って積み込みして荷物をまとめ梅田へ地下鉄で向かう。
予告時刻ギリギリに走りこんだハードレインはまだまだの出番で落ち着き。
この時点でかなり消耗していた。


2番目のユニットは前から噂に聞いていた山口のデュオ・フラテンなんで見る。
これが抱腹絶倒に面白い。
忙しく転がりまわるドラムにたまにいやになるくらいさわやかになるギター。
挑発的なボーカルと超絶的な楽曲。
ヤニックが大喜びで見ている。
「大阪で見た中で一番だ!」と絶賛。
僕は来月彼らと本拠地山口で共演する模様。


なんかこれで二人とも気合が入ってデュオに臨む。
僕はblowbass仕様でベーアン使い。
前もそうだったのだがなんでかパワーの合致がうまく行かないココの。
しかし気合は十分。
ちょっと気合入れすぎちゃったかしら私たち。
フラテンに何か影響されたのがそのまま出ちゃったかも。


演奏を終えてお店に仕切りを任せると参加型セッションとのこと。
ちょっと疲れもひどいし自発的って感じはそろってなかったが参加する。
フラテンの一楽君、小島君、タケボウさんに草壁カゲロヲ氏、ヤニックも途中から参加。
ちょっと散漫かなあ、もう少し集中できる何かを作ればよかったか。
ノイジーにぐずぐずになってしまう箇所が多かった。
最後は音出してる人にお任せして物凄い地味なフィードバックしてしてなかった俺。


終了後ビール。比較的空気も楽だったこの日のこの場所。
満疲れではあるがこの日はヤニックの大阪滞在最後の日。
拠点のひとつ伽奈泥庵に立ち寄りお疲れ様の乾杯。
彼は明日バスでこちらは青春鈍行移動でそれぞれ上京する。
僕は自己防衛本能に身を任せ少し早めの2時に退散。
久々の旅の準備が忙しく眠れず。