EL SUR@アメリカ村アバニコ

daysuke2007-03-09

横沢道治per pyon中島per 高岡大祐tuba キョンキョンvo
飛び入り:ヤニックconga


南へ向かうバンドEL SURの初のライブ。
場所はアメリカ村のど真ん中、アバニコ。
こんな都会のど真ん中で演奏できるのが不思議な場所。
楽天食堂の跡地。ガキの頃の遊び場のあたり。


リハに入る前にtuba用のストラップを探しに行く。
大阪が誇る優良企業モンベルの本店へ。
アウトドアショップに行くとわくわくする。
最近自転車移動が多いのでそれようにキャリーなども見る。
Lサイズのかばんのストラップが頑強でtubaにぴったり。


お店に戻りセッティング。
アメリカ村ならでは、横沢さんの楽器を男三人で手分けして手運び。
細長く狭い店内を横長に使いセット。


先日の日記にもあるが僕の体の問題があるので恐る恐る事情を説明して
禁煙に出来るかどうかの旨をお店に言ってみた。
快く了承してくれる。ありがたい。
入り口出たところに喫煙スペースを設ける。
開演時間をゆっくりすぎ店内にはキツキツの人たち。
大阪悪友会のメンバーも数多し。
僕の友人の多くは喫煙者なのだ、しかし皆文句も言わず外の喫煙スペースで過ごしてくれている。


ライブは僕が好きで20代の頃よくやったドンのあの曲。
1ホーンがtubaで2per、低音がかぶさるので全体的にかなりはっきりと吹かなくてはならない。
ラテンというか南を志向するバンドには音量は必須だ。
楽器を鳴らさないと意味がない。
2曲目のインドネシアのパン売りの曲ってのが普通にラテンやろうとしてるのと違うセンス。
もうこのあたりで僕は狭い隙間を縫って踊っている時間と歌っている時間が長い。
1部最後の曲は横沢さんの好みオリジナル・アフロペルービアン3拍子。
ファンキーでどこかつっかけるような濃い曲。
横沢さんの唸り声も全開。


2部はなっかんのポエトリーリーディング的なオリジナルから。
なっかんはトレス(6弦だけど3弦ギターみたいなの)を抱え
かつてエメラルドの草原をもった国が星をマントに集める略奪者たちに奪われる話。
ストーリーに沿うように横沢さんと演奏。
お次にはこのバンド名の元にもしたEL SUR。
あの人の曲だ。”南”
金管楽器を思いっきり吹くこと。
自分の言いたいことをはっきりいう事。
学んだことはそんなこと。
とにかく吹くこと。
太鼓二人の荒波に乗り、まくられて吹きまくる。
ここらで2部から自分のソロを終えてやって来てくれたヤニックを迎え
キョンキョンのオリジナル歌。
ベースラインをつける余地がない勢い、太鼓とキョンキョンだけのテーマ、
僕は合間で花を添えるのみ。
ヤニックのキューバ仕込みのコンガ炸裂。
これがどえらいかっこいい。本物だ。
本編最後にラテンと言えば猫でも知ってるあの超有名曲。
はじめてやったのだがこんなに簡単な曲が世界を席巻したというのは凄い。
トレス抱えたなっかんとキョンキョン歌広がり、横沢さんとヤニックは物凄いことになってる。
ベースラインは体に自動的に任せて僕は皆を見聞きし頼むほうに移った。


狭い店内に響き渡るアンコール。
何も決めてなかった、EL SUR書いた彼のほかの曲にする。
ここらへんまでガラス窓の向こうには通行人や柄の悪い友人やらが溜まりまくっている。
ここだけでも、と一気に中に人を招きいれ店内はもっと凄いことに。
吹きまくり踊りまくり歌いまくり叩きまくり。


パーティーは終わった。
純粋に楽しむパーティーバンド。
これはいいものを得たぞ我ら。


そして僕には初めての禁煙ライブ。
なんと演奏のやりやすいことか。
体も、そして気持ちも集中力が切れない。
煙草の臭いが演奏中に感じられると
「ああ、そんなもんか」とどうしても思ってしまう。
呼吸のように煙草を吸う人がいるのは知っているが。
そんな気のそれもなく体もとても好調で良い演奏が出来た。
なによりもお客さんには良い演奏を聞いてもらいたい、
そのために僕のライブにはこれはどうしても大事なことなのだ。


++++++++++


ご機嫌のまま打ち上げ的会場へ。
古馴染みの友人がやっているバーblow。
久々のこまっちゃんに再会。
同い年の彼も偶然長年続けた煙草を止めていた。
打ち上げではさすがに禁煙とはいかないので煙草の煙を逃げながらになる。
歌いまくったので喉はある程度疲れている、そうなるとそれほど酒も進まない。
お湿り程度で頂いて、ここのおいしいご飯を頂き、カワイコちゃんが食べている
スイーツなんかを分けてもらう。
店内で流されていたファニアオールスターズのアフリカ公演のDVDに釘付け。
すごい、熱いエネルギー。


新しい、良い一日でした。