le tour de FUTURO”押忍”@堀江FUTURO

daysuke2007-02-26

yannick dupont(ds,laptop)、高岡大祐(tuba)、小島 剛(laptop)


”押忍”と名付けられているとは勇ましいギグ。
久々に小島さんとの共演、最近すっかり界隈でおなじみのヤニックデュポン。
ベルギーから大阪に来てレジデンツな音楽活動している彼。


この日は連日の深夜にまで及ぶ活動と飲酒と煙草の煙で体が荒れている。
ここ最近の中では一番最悪の体調。
こういうときには体に無理やり元気を出させる韓国料理を投入。
ぐわっと汗をかいて一気に体調かなり復活。


ポコペンに向かいヤニックの楽器一式をピックアップ。
電車に乗るのとそう大差はないのでタクシーで移動。
(ああ、乗りたくない、でもドラムやし)
思えば昨日のラストギグの近所やんか。


久々のFUTURO、マスターにご挨拶。
このお店はレトロフューチャーというのか、雑貨や家具がたくさん。
いつきても気になって仕方がない。
高岡大祐雑貨好き。
小島さんが来るまでゆっくり鑑賞。


小島さん着いたらセッティング開始。
お店には売り物でもあるアンティークなポータブルハモンドオルガンがあって
ヤニックにこれも弾いてもらいたい、それを考慮に入れて。
ヤニックの周りにはぐるりと全部楽器、ドラム、ハモンド、pc。
小島さんはpcと持込のMIDIアナログシンセサイザー
僕とヤニックは興味津々。


サウンドチェック代わりのリハが面白い、止められない止まらない。
即興演奏。ちょっとちょっと本番に取っておこうよ、でも
面白くてつまみ食いが止まらない感じか。
ようよう止めてこちらはヤニックと食事。


この界隈、どんどんおしゃれタウンになっていくなあ。
飯屋探しに意外と梃子摺る。チェーン店を避けてるから。
ぱっとそこらで安い飲める蕎麦屋に入る。
今日はビール一杯だけ。
蕎麦屋で出てきたそばがおいしいとちょっと驚く。ナイス。


開演時間ギリギリに戻るとまださびしい客席。
うむむ、この数日でなかったこと。
少し待つもたいして増えない。開始。


アイコンタクトなんて存在しない、全員てんでばらばらの方向見て。
pc2台のときなんてルックスはまるで作業。
オルガン弾くヤニックは全員に背中向けていることになる。
しかしなんて、サウンド
子供の頃からの単純なオモシロさ、いろんな音がする。
モノクロのキャンディードロップに色がついていくような。
一番前にいる僕には背後からカラフルな音の渦。
時に謎謎サウンド、そして時たまびしっと決まった渋いサウンド
ヤニックのドラムがあることでダイナミクスの幅が広いのがよい。
小島さんのpcプレイはフィジカルな感じだ。
片肘ついてつまんなそうにやるようなひとではない。
今日は特にシンセのつまみぐりぐりなんてしてこの音が凶暴で
おそらく本人にも予想外の流れか、いい。
全員で極度の低音出しているときとかって本当に誰が誰の音を出しているか
自分たちでも分からなかったくらい。
実験的?かな、とても楽しくシリアスな音楽時間の過ごし方。
多分聴いている人にも伝わるだろうこれはこれである種のソウル。


しかーし、この日は動員負け戦。
なんでだろう。
正直言ってこの数日の参加した演奏の中で一番音楽的内容がよいものだったと思うが
まあ概してこういうものなのかもしれない。
僕にとってはあってよかった日だ。


再び帰途はタクシーで。
ポコペンに荷物を積み込んだら一緒に伽奈泥庵に出かけ
先日の労をねぎらいに。
また遅くまで話し込んだ。