東京out-1@高田馬場プレイス

後藤篤tb 佐藤帆ts 高岡大祐tuba


朝7時おきでバス上京。
今回はCDも持ってきたがずっと前に使ってたMP3機も持ってきた。
音質から考えるとこういうのは玩具。
プレイヤーというよりはただの音楽耳栓。
しかしニーナシモンと12歳のスティービーが耳に優しい。
今時の分離バキバキのイヤフォンよりもカセットウォークマン時代の
ちょっとええののほうが(貰いもん)元がアナログの音源をMP3化したときに
心地よく聞こえるような気がする。


快適に東京の着、馬場へ。
早く着きすぎて開店ギリギリ前に到着。
店長と入店。


プレイス初登場の佐藤帆君と最近常連の後藤君とトリオ。
先月始まった後藤君の新バンド「東京out」のメンバーである。
ちょっと不安な客入りからスタート。
僕以外の二人はあまり舞台でしゃべらないので僕が口。


最近決め事なしのライブでドロドロとはじめるのがイヤなので口切にすぱっと吹く。
即座に入ってくる二人。
いいじゃんか。
二人ともファンカーである。
だらだらしない、音量もスピードも大事にする。
打楽器なしでもまるでそこにいるんじゃないかってくらいビート。
リズム隊(通常はベース、ドラム、ギター等)が普段いる演奏で
自分をその上に乗っかって演奏しているだけの意識の持ち主だと
こうはいかない。
いわゆる普通の「歌手」タイプ、だとリズム隊のいない演奏だと困るのだ。
ほら、ちょっと、アタシがうまく歌えるようにさ、ちゃんと土台作りなさいよ、
ってな意識だとそれに依存しきった演奏になってしまう。
与えられるのを待つばかりの人と、この日みたいなことは出来ない。
ただ単にリズムをやるんじゃなくて、自分の演奏を共演者に「与える」人とうまくいく。
自分はニューオリンズ音楽で育った、あそこはみんな「打楽器の意識」。
やっててよかった。


ここプレイスですから飲みに飲んで。
しかし寝不足で長時間移動から乗り打ちのこの日。妙に酒が効かない。
うまいはうまい。なのでハードリカー専門に切り替える。
ブラックウォッカ、これはなんだ?
するする飲んでしまう。
こういう薬草系、好みだ。


んで2部、ここらでやっと演奏中に声が出る。
見たことない人はよく分からないだろうけど
僕は吹きながら良く声が出る。
声と音をブレンドすることもあるけど、そうじゃなくて
単純に息を吸う間に合いの手のように声が出る。
これがものすごくジャズっぽくなくて、表の看板「ジャズライブ!」には悪いんだが
楽しい。


2部の最後になってとんだハプニング。
アンコール的にまさかのリクエスト。
あの、あれですよ、有名なアニメの、そのジャズっぽいのの、ほれ、泥棒の。
がちょちょちょ〜〜〜〜んんん。
思わず全員総崩れ。
あれをやるのは・・・かっこ悪い〜〜〜んだな。ダサダサ。
超営業曲、ここまで全編ドフリーにファンクかましてた我らにまさかのカード。
でも断るのもダサい。
そりゃあもう猛烈にスピードと勢い重視でこんなのほかにねえだろうちくしょうめいと
崩しまくって吹き。
サビなんて誰もちゃんと知らないから三人で立ち上がって歌いましたよ。
「男には〜」・・・。
でも面白かった。
この3人、ええわ。


というわけで引き続き飲み、誰かさんの
「今夜は帰りたくない!」という叫びに乗じてオールナイトロング始発まで焼肉。
近所に安安があるのが悪い。
この後、僕は寝るタイミングをなくし、経済のあれやこれやで難儀し
結局大阪出発から40時間、寝るタイミングを失って置き続けてさまようことになる。