DAコンバータスペシャル@浅草銀幕ロック

DAコンバータ:鈴木新ss 高岡大祐tuba
guest:後藤篤tb yannick dupont ,laptop


浅草銀幕ロックで恒例やってるDAのライブにゲスト二人参加。
雷門の前でヤニックと待ち合わせをして店へ。
仲見世通りを通って。


ちょっと早く着きすぎたかで店はがらんと。
ヤニックを食事に出しこちらは待機。
今日はじめて会う月曜店長と挨拶。
ほどなくして新君も統括店長ロン君もやってきた。
ヤニックは今日は打楽器を一切持ってこずmacbookオンリー。
新君の持ってきてもらったケーブルで直にPAに繋ぐ。
管楽器三人は生。


ヤニックのちょっとしたサウンドチェックだけで相当面白いことになっている。
程ほどで止めておいて後は見てのお楽しみに。


少し押しで開始。
これからがミラクル。
管楽器がおずおずとはじめるとPAから妙な音がビートが。
ヤニックの操っている画面が見える位置にある僕ら。
いろいろなパラメーターが立ち上がっている、それらを順次コントロールしていき
植物的な感じで面白いサウンドが育っていく感じ。
生音トリオはビートに乗っかっている、というわけでもなく
のびのびと即興演奏をしている状態。
覗き見る画面にはシーケンスのようなものが現れている、
そこをまるで絵を描くパレットのように使っているヤニック、
ありものの音をシーケンスで組んでいるのではなくて
あくまで今その場で作っている感じが強い。


あるとき突然サックスの音がずれて聞こえ始めた。
あれ、と思ったらヤニックがmacbookについているちゃちいマイクで
音を拾って加工しているようだ。
結構音がいいんだけどローファイなサンプリングが面白い。
かなり変てこな加工が順次行われる。
演奏家が増えた感じ、これは面白い。
僕の音は楽器の性質上前に届きにくいので
たまに折を見てベルを彼のほうに向けてみたり。
生音トリオは俄然遊び始める。
時間が進むにつれ複雑な、しかし快感度高い音を作っていくヤニック。
キーボードをまさしく鍵盤のように、ドラムパッドのように
マウスをテルミンのように操り変幻自在。
なによりコンピューターミュージック特有の機械操作感よりも
肉体性を持った演奏なのは彼が卓越したドラマーであることも
関係しているのかもしれない。
どうも生楽器と機械だと構造が「下ものと上もの」になりやすいのに
この場ではそれはドラムとキーボードの関係、程度のもの。
非常に楽しい。


ぶっ通しの演奏、大拍手。
この浅草らしいほがらかなバーでは場違いかなあと思ったけど
大受けだった。感謝。
アンコールまで来て、ビールを飲むヤニックを待たず三人で演奏し
もちろんヤニックも乗り付けて参加。
これも大喝采


非常にビールがうまいライブ。
肉体性を持ったpcちゅうのは面白い。
後藤君も新君も興奮気味。
やっぱやる人間次第だな、管楽器だってつまらない奴はざらにいる。

ヤニック、グレート。
これから彼は2ヶ月日本に滞在する。
あちこちでこれを見せれると思うと楽しみだ。