GYRO+鬼怒無月@早稲田sabaco

daysuke2007-01-16

GYRO:高岡大祐blowbass 沼直也ds
guest:鬼怒無月g


今年初の沼さんと共演。
3ヶ月ぶりに鬼怒さんも。
場所は前回同様早稲田のsabaco。
今年初のsabaco岡田さんにもご挨拶。


セッティングしてからの音確認だけでひと汗かいた。
凄いスピード感、本番はこれに熱が加わる。
夕食を済まして待機。


sabacoには珍しいお客さんの層もちらほら。
鬼怒さんのプレイが間近で堪能できるとなればなおのことだ。
今回客入れの音楽が任天堂の人気ゲームwiiから出ていて
これが結構腰砕ける音だったので止めたら鬼怒さんが昔語りをしながら
BGMを弾いてくれた。なんと贅沢。
そのまま開始。
打って変わる。


GYROは僕と沼さんを基本としたビートのある即興演奏が主。
最近はゲストを入れてやることが多い。
僕は二人をエンジンだと考えている。
後の周りの装備によって速度も機能も変化する。
鬼怒さんとやるときには超ハイスペック仕様だ。
速度も強烈。
あのスピードと対等に吹こうと思うと我が体は音を上げ始める。
限界ぎりぎりで動作しなくてはいけない体のパーツが軋む。
喉が張り裂けそうになる。
舌が千切れそうになる。
循環呼吸による高速運転は諸刃の剣だがこれは絶対に自分だけのもので手放せない。
ひたすらきつい、しかしひたすら何かが良い。
命を削っての演奏といって間違いではない。
どうもこういうと精神面のことばかり思われるようだが、違う。
実際に心臓が止まりそうになったり血を吐きそうになる。
でもそれを内側にぐっと留め、爆発しそうになる内圧を肺で圧縮し全身の筋肉で弾ませ
小さく絞られた口唇の隙間から噴出させ振動を伝える。
凄まじいスピードで変化していく音の粒と同じスピードで感じて考えて動かなくてはいけない。
でも絶対、良い。


細かい演奏を伝えることが出来ないので今回は自分のことで日記〆。
異常な疲労、極度の緊張、しかし楽しい。
命の削り節、blowbassをどうぞ聴きに来て欲しい。

(写真は激しすぎるタンギングでず周辺がずたずたに裂けた舌、この日ではない)