東京out@新宿ピットイン

daysuke2007-01-17

東京out:後藤篤elc-tb 佐藤帆ts,ss 高岡大祐blowbass 宮川剛ds,per
guest:yannick(ds from Black Light Orchestra)


後藤篤率いる新しいバンド東京outの初ライブ。
久々に新宿ピットインに行く。
扇状にセッティング、ドラムが背後に来ない並びは好みだ。
もともと後藤君とはピカイアのサポートやニューオリンズエレクトロなどで共演多し、
宮川さんとはピカイアで、帆君とは渋さで旅した中。
気心の知れた仲間で、どうなるか、始まる前から楽しみ。


モチーフ代わりに後藤君から曲が回る。
はじめてやるものばかりでこれまた挑戦。


開演前に嬉しいお客さん、昨年ベルギーより2度来日して地元大阪を中心に
じっくり滞在して活動していたブラックライトオーケストラのドラマー、
ヤニックが昨日単身来日。
これから2ヶ月間滞在して日本で音楽活動したいとのこと。
急に来てびっくりだけど会えてとても嬉しい。


後藤君のメンバー紹介から一人ずつ板付き。
1部の始まりは決め事なしから。
ぐいぐいとリズムが生まれてからJB'sのpass the peaceへ。
この曲やるの何年ぶりだろう、多分10年以上だ。
帆君と後藤君の音色のコンビネーションがとても良い。
さすがの旧知同士、そしてファンクを愛するもの同士か、
二人とは思えない分厚さ。
ここにくるまでずっとエレクトロニクス経由のパーカッションを駆使していた
宮川さんはこの曲でビシビシッと気持ちの良いファンクを叩いてくれる。
ぐわっと盛り上がる。
曲は繋がったまま後藤オリジナルへ。
ここでまた彼のMC(曲は継続中)でこの曲は彼の父君が亡くなったときに
書いたとのこと。
暖かく大きなレゲエ。
この後は、ええと、アレです。
子供が大好きなアメリカンヒーロー、今は砂漠の王子様の「悪」モチーフ。
宮川さんがニューオリンズ的に引っ叩くファンク。


2部は後藤君が敬愛する故本田竹広氏の曲から、
引き続き僕が勝手気ままにやったフレーズをそのまま生かして
バドの有名なスタンダードを。
こんな古い曲がこんなにファンクだったとは。
1部では楽器の調子が気になっていた様子の帆君もバリンバリン。
人の2生涯分くらいのサックス吹きと共演してもういいや、と
思ってる僕でも彼との共演はいつも楽しい。
それはいつも渾身の演奏をするからだ、ナイスガイ帆。
そしてそのままホレスシルバーのスロー。
このあたりから宮川さんがヤニックをステージに招き本人はパーカッションに専念。
マーシーx3を突然やったのだがここでの打楽器対決が見もの。
キューバでビートを叩き込んできたヤニックのドラムは凄い。
大団円。



終演後はメンバー、ヤニック、友人たちで机を囲んで宴会。
音も気もあう仲間と爆笑と音楽談義。
まだまだ産声を上げたばかりの我ら。
クリアになくてはいけない壁はいくつも見えるがこれからがとても楽しみだ。


(この日写真失念していたので前日に包丁でひき肉を作る後藤君の写真)