New Orleans Electro@山梨大聖寺

daysuke2006-12-16

NOE:辰巳光英elc-tp 後藤篤elc-tb 高岡大祐blowbass 岡地曙裕ds


年に2回の高岡企画@山梨大聖寺ライブ。
前回のPOCで来訪したときにすでにこのアイデアが頭をもたげた。
躍らせたい・・・。
NOEを持ってきたい。
それが現実となった日。


どうも予定が狂ったのは数ヶ月前。
山梨から他の地へ旅をするはずだったのが急遽中止になった。
それゆえに独り強行軍となる。
朝、大阪を出発。
贅沢だが時間と体力を考えて仕方がない、新幹線移動。
静岡で乗り換えて富士まで東海道を在来線で、さらにそこで乗り換えて
身延線で身延へ。
大阪から東京行くのの倍ぐらいかかってるなあ。


身延駅で乗ってきた列車は25分待ち(!)その間に降りて
大聖寺和尚・石田永明さんと待ち合わせ。
お変わりなくお元気のようだ。
そして数分遅れでやってきた岡地さんとも合流して和尚カーで寺へ。


車で東京からやってくる後藤辰巳組がなかなか来ない。
どうもかなり遠くまで目測を誤って通り過ぎてしまったようである。
高速からほとんど一本道のここを見失うにはそれしかない。
ずいぶん引き戻して無事合流。


手分けして運び込みとセッティング。
今まで6回きている僕参加ライブの中で最も大掛かり。
何せホーン3人ともアンプ使用、ドラムありだ。
ステージとは言わないが床にはコンパネを引いてる。
僕と岡地さんが後方に並びフロントにホーン二人。
辰巳さんの持ち込みアンプがやたら強力。
木造のお堂のせいか鳴りが非常にマイルドでよい感じ。


チェックが終わったら控え室のコタツでほっこり。

軽い飲酒なども始まる。
このバンドなら緩やかに飲んでも大丈夫。
ここに身延名物重ね湯葉が到着。
一口食べた皆の驚く顔、いつ見ても楽しい。
普通は薄い湯葉を作るときにすばやく重ねて、ほとんど豆腐のようになるまで
積んでいったこの重ね湯葉
地場産の水と大豆のよさと技術。
ずっしりとした口の含みとほどなくして口の中で重くとろける大豆の甘さ。
軽くわさびしょうゆつけて食うととてつもなくうまいご馳走である。


いつもどおりライブ前にすでにライブが終わったような気持ちになっていまう、
ここの控え室。
お湯割りも進んでしまう、やばい。
適当にとどめる。


続々常連さんがやってきてご挨拶。
もう何度もお世話になっている、ありがたいお話。
一番の常連の一人である内藤さんが足を骨折されていた。
うわあ、痛そうな治療跡、お大事にです。


少しだけ押して開演。
いつもどおり涅槃版画をバックにキンキラの祭壇をサイドに
ちゃぶ台の並んだ座敷状態を前にしたライブ会場。
和尚の前説から受け継いでスタート。
自分が連れてきたというのもあってこの日のMCはなんとなく僕に。


始まると同時に音量に少し驚いた皆の顔。
そう、ここでのライブでボリューム最大である。
座ったままお客が少しずつ揺れていくのが広がっていく。
グルーブ。


1部の後半でトラブルが発生。
果たして何が起こったのかわからないけれど、どうも途切れていく
僕のアンプからの音。
生音でカバーするにはこのバンドではバランスが悪い。
一人抜け出して和尚に頼んでドライバーを用意してもらって
マイクの電源供給部のバッテリーを交換。
したのだが、これもどうも原因ではない様子。
1部はこのままとりあえず勢いを借りて何とか終了。


自分の用意の予感と言うのは恐ろしい。
一日だけの旅で僕にしては極端に荷物が少ないのだが
その中に家を出る2分前に何か変な感じに導かれて
詰め込んできたshure58(いわゆる普通のボーカルマイク)と
長いマイクケーブル。
マイクの壊れる予兆などはなかったのだが直感による準備。
2部はこれをtubaのベル奥に差し込んでこもった音だが復旧。
再びぶっ飛ばす。


あれ?どうもマイクもアンプも原因じゃないようだぞ?
後に岡地さんいわくドラムの振動に追随して音が途切れていたという証言アリ。
しかし不安定ながら遣り通す。
なにせ演奏は素晴らしい熱気。
お客さんも1部後半あたりから立ち上がり始め2部にはダンスが始まる。
そして、アンコール。
これは和尚に捧げようとwhat a wonderful world、
僕が思う数少ない身近で本物の平和主義者である彼がこそ
こう歌える世の中であって欲しいと僕は思う。


そして最後の盛り上がりはブラックバードで。
ここでキタ
会場全員が踊り狂い、何より僕が心の底から見たかった
石田永明踊り狂いの図が眼前に!
これが欲しかったのだ。
飛び回り座敷中を駆け回って踊り狂う和尚と皆。
最高のシーン。


ふらふら限界になるまで演奏するのがNOE。
控え室に少し戻って、大仕掛けの代償として長い片付け。
明日の出発の段取りも考えてすぐに積み込みしなきゃ。
だいぶたってから元控え室今は宴会場で乾杯。
隣町のうまい出来立て日本酒に舌を打つ。

大勢の居残り客さんたちと飲む飲む。
石田さんのコレクションを聞きながらというのがまたなんとも楽しい。


お客さんもほとんど帰り、この屋根の下に泊まるものだけが残ったのが
もうすでに2時は超えていたはず。
僕は明日身延発の始発で大阪に向かわなくてはならない。
無理やり自分を奮い立たせて布団を敷いて逃げ寝る。
おやすみなさい、ありがとう。


笑いあり涙ありNOEの写真や和尚の日記あり
大聖寺 http://www2.ocn.ne.jp/~daishoji/index.html