音楽ワークショップ「僕を鳴らそう私を聴こう」@神戸ジーベックホー

高岡大祐:司会,tuba 櫻井響human beat box


どうせ調べりゃ分かるから書いちまおう。
NPO「子供とアーティストの出会い」の要請によりやっていた
音楽ワークショップの最終回。
前回同様東京よりヒューマンビートボクサー櫻井響をお呼びして
音楽を聴くこととならすことを身をもって体験してもらうというもの。
内容やメソッドは高岡大祐が作成。


二人とも学校の音楽の授業なんて嫌いだったというところから
成り立っている内容だ。
詳しい内容はもういいので書かない。
非常に僕らしくないことなのだが人の気持ちも分からない癖に
人に気を使ったので妙な疲れ方もしたがやってよかった。


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ともすれば柄が悪くなりそうな口調を抑えるのに終始意識を配る。
150人近い中学生を相手に喋るなんて経験はもうこれで最後かもしれない。
若者に人生の提案なんて柄ではないし音楽って素晴らしいでしょう、
なんてことも口が裂けても言えない。
ある場所では音楽は戦いの道具であったり人を傷つけるためにあるもんだ。
ただ高岡大祐という異常なまでに音楽が好きな人間というものを見るということを体験してもらった。
人間より世の中より何より音楽に執着する恐るべき狂気ではある。
愛があるから音楽がある、なんて嘘だ。
俺にとっては音楽があるから愛情というものを知ったわけで。


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まあいいや。
自殺するくらいなら誰に嫌われようとも自分の音楽でもしてみるほうが
いいじゃないの?とか
人殺ししたり毎日つまらない思いするぐらいなら好きな音楽でも追っかけて
いたらいいんじゃないの?
みたいなことの延長だ。
正直誰しも他人のことなんか知ったこっちゃないわけで
それは私にとってもおんなじだ。


ただ先生とかいわゆる大人とかいわれる人たちを見ていても
なんだか楽しそうな人っていないよなあ、って話した。
たぶんテレビの芸能人にあこがれたりするのは彼らが何だか毎日
楽しそうだからじゃないだろうか?
本当か嘘かは知らないけど。


楽しそうにしてない人のいうことなんて若いうちにそんな
聞かないよなあ、ってさ。
少なくとも俺は聞かない、信用ならない。
なんかアホみたいなことばっか二人でやってたけど
結構俺ら楽しそうでしょうに。
楽しく生き抜くのに音楽って結構有効だと思うよ、と
伝えたかった。
それくらい。


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とにかく変な疲労
まったく俺らしくない。
俺はそこらへんで周りをまったく無視しながら自己流に音楽やって
うまいもん食って酒飲んでたまに喧嘩して
かっこいいヤツラや美しい人たちと話して愛し合って
馬鹿を馬鹿にして大笑いして生きてるのが常態だ。
そこらへんのゴロツキのチンピラに戻る。


もしここを見る受講生や父兄なんかがいるのかもなあ。
こんな奴のいうことは信じられないと思うだろうなあ。
それもまたしかり。


でももしね、
このワークショップを経て将来希望を持って音楽家を目指す人間が出るならば
こんなに嬉しいことはない。
耳を開くということを気づいて世界は感覚しだいで極楽になることを
気が付いてくれたらとても嬉しい。
どんなに周りに嫌われても自分の信じる何かの核が芽生えて
それを大事にして独りで生きていく勇気が生まれたならば
心の底からそれを応援したい。


信じられる自分の感覚を持つということの大事さ。
自分を疑って否定して生きていくのは物凄く辛い。
自己満足をするなという脅迫を乗り越えて
どうぞこの腐った世の中を自分の感覚とともに乗り切って欲しいと
俺は若い人に向けて思うよ。
俺はガキの頃、そういって欲しかった。
音楽だけが光だった。


そうそう、俺の大好きなラサーン・ローランド・カークって
偉大なる音楽家が言った言葉で締めくくろう


LET THE MUSIC BE YOUR LIGHT


ほなさいなら。
やってよかったです。