谷69@大阪谷町界隈

daysuke2006-11-19

ボリショイズ:アルコデグルチーニvo,g,accord 高岡大祐tuba ワタンベds


んでもってついに谷69!
谷町6丁目から9丁目の間でロックフェスやったらええねん
と、どこぞのアホが潜水艦バーで酔言を垂らしたのが始まり。
まさか実現するとは。
アホ、びっくりである。
谷町の腰の軽さ、ポコペンの実行力の潔さを痛感。


あいにくの小雨の中、早い時間に伽奈泥庵へ。
大阪一はじけてる郵便局員のおっちゃんと再会。
ステージではBUNさんがギターソロ。
なんか異様な緊迫感。

久々に見るBUNさんギターは、音数が多かった。
前に見たときは20分で1音やったもんなあ。


再会のティータイムなど挟んで
グラインドオーケストラちろっとチェックだけ見て
ポコペンへ。


ちょうどオニ(あふりらんぽ)のソロが始まるところやった
狭い6畳間に30人近い人。
玄関にはあふれこぼれる靴の山。
オニはカワイらしいアコギ一本・生歌い。


おおきい。



彼女の音楽の第一印象。
まっすぐ、あったかく、おおきい。
好きなことに微塵も疑いなくいる姿は
この腐った嫌われもんの冷えた胸も暖めよる。
俺の名前も拾って歌にした。
最後の歌、すごかったなあ、サンウェーブダンス
太陽は高そうなスーツも西成の凍えたおっさんも照らす。
俺にも。
大きく揺れる彼女のからだから音が放たれて
暖かい波のようにあたりをぶんぶん揺らせた
めっちゃいい音楽。
また聴きたい。


+++++++++


ここらでチャリを乗り回して
(今思い出した、チャリ伽奈泥庵に置いてきたまんまや)
チラシのコピーとか奔走。
伽奈泥庵に入ったらすごい熱気のライブでそこを潜り抜けて
楽器と荷物救出して徒歩でポコペンへ。


前のセットが終わったところで転換。
僕らの前にやる文通姉妹というユニットが踊るので簡単に。


結構な入り、感謝。
文通姉妹は3人姉妹。
ものごっつい軽薄でアホな格好して変なサングラスで
静かな湖畔歌いながら登場。
hiphopかけて全然見えへんグラフィティかいてアホアホ。
トマト握りつぶして腕力を誇示する。
もう、アホ過ぎ!
こんなものまで出れる凄いぞ谷69!


続いてボリショイズ!
ワタンベ特製の超小型ドラムセットが初登場。
これ、ものすごい音のバランスがいい。偶然。
僕は生で座奏、デグルチーニギターアンプに直結して
アコーディオンは生、ご近所さんエディがマイクスタンドに
なってくれて拡声器をマイク代わりにシャウト。


お客さん、唖然。
こんなちっこい、アコースティックなパンクバンド。
ポコペンに凝縮した熱。
歌詞はほぼグルチーニ語。
界隈のもんには馴染みの言葉。
意味は誰も知らない。
俺とワタンベのバック抜群。
6畳間に響き渡るお茶の間動物パンクバンド。
手ごたえ十分のライブだ。


+++++++++


で、かたして友人たちと歓談してから伽奈泥庵へ移動。
これがどえらい大雨の中。
ヨーコちゃんと相合傘で歩く夜の雨。


伽奈泥庵で少々ゲンナリ
あかんねん、俺。
元々DJがかけてる曲を我が物顔で乗りまくるっちゅうのが。


なんかフロアは盛り上がってるが俺は盛り下がってる。
空気も悪いし何度も表に出る。


この後には出演者によるジャムセッション
それの仕切りをやってくれと言われていたのだ。
やる気出ーへんわ、って顔してたら
マスターが「おごるがな!」
ビール飲みたかったけどキックが足りん、
泡盛のてんこ盛りにする。
ぐへーっ、と飲んでガソリン燃やす。


なかなか終わらないパーティーノリに少々業を煮やしたところで
それが伝わったのか音が小さくなっていく。
俺がアホみたいなMCして煽ってセッション参加の呼びかけ。


集まったのはds、key2、b、g、俺。
調性の指定だけしてゆったりとしたテンポのシャッフルから。
ワタンベをうまくおだててテンポを急変させて煽る。
飛び出した各人にそのままソロに突入させる。
bのクニさんと僕のツインベース状態。


マイク振り回して誰ぞ入らんかあ〜、言うたら
嬉しい飛び入りにぶっきら兄弟のキョンキョン
猛烈色っぽい即興演歌ポップスを繰り広げる。
これは、すごい良かった。


後は高速にしてひとしきり盛り上げ。
ダンドリスト、こういうときに渋さで学んだことは役に立つ。


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終演後はお疲れお疲れ。
皆とどちゃどちゃと杯を酌み交わす。
スーパー手作り超ゆるゆるロックフェス・谷69
最初にしたら上等ちゃうかな
いろいろあっても音楽を楽しむパワーはずっと続いてる。


まず好きなことがある、だからやる。
おもしろそうやから、やる。
コレ基本でしょ。


どこぞの寄り合いみたいに
町おこし村おこしのためにやってる音楽祭は好かん。
音楽がほんまに好きでやってないの多いもん。
俺、そういうの嫌いや。
(ああ、また嫌われるなあ俺)


音楽に対する限りない愛をこそ基本にしたい。
それがあったら何でも出来る。


+++++++++


雨はぜんぜんやまない様子。
三々五々散会していくアホどもの群れ。
俺も一人帰途へ。
無性に腹が減ったので近所の24時間食堂、
うのせ卵焼き、あ、なんやこの14時から11時まで
エビス生210円って、のんでまうやんか。
ここで撃沈しそうになるほど独り酔い。


谷町に乾杯
ありがたい、我が地元。