灰太郎トリオ(ボリショイズ)@谷町・伽奈泥庵
灰太郎トリオ:
華村灰太郎vo,g 今福知己b ツノ犬ds
ボリショイズ:
アルコ・デグルチーニvo,accord,g 高岡大祐tuba ワタンベds
これから二日巻続くボリショイズの熱い夜、初日。
伽奈泥庵へ急ぐ。
灰太郎トリオがつく前にリハをしようということで。
ワタンベ氏がドラムスを組んでいる。
今日の本番ではツノ犬さんのセットをお借りすることになっているのだが
それまでに明日のポコペンで初めて使う自作のスモールドラムスを試用。
フロアタムの中にスネアもタムもミュートまで入ってしまうコンパクトサイズ。
これがあれば電車移動も可能という代物。
そこに遅れてやってきたアルコデグルチーニ氏は何故かびっちりした7:3別け。
往年のミスターオクレを滅茶苦茶柄悪くしたようなスタイル。
しかし気を緩めると年相応のおっさんに見えてしまうメガネとカーディガン。
来ていきなりワタンベセットに座りドラム引っ叩く。
うわ、すごい図やなこりゃあ。
ここらでツノ犬さんから電話あり、京都早期脱出失敗、
遅刻しますとのこと。
了解了解、その間にリハをしておこうと。
我ら楽譜なんてないし、記憶を頼りにやるだけなんである。
ワタンベ新セットは小さいナリして驚くほどバランスが良いサウンド。
すげえ、これ使えるわ。
ギターアンプが到着していないのでPAに直結してギターとアコ。
昨日も練習は積んでいるので構成は今までの中ではばっちり。
ひとしきりしたら灰太郎トリオ到着。
再会を喜ぶ、今福氏と灰太郎の顔がおかしい・・・。
相当飲んだらしい、灰太郎真っ白今福真っ赤。
小雨模様の中を近所うろうろと。
軽く食事などして会場に戻る。
どうも天気と明日の催しがあって客足が伸びず。
申し訳ない。
だいぶん押してからスタート。
デグルチーニはギターアンプを借りて僕はベースアンプを借りて。
エレキギターなのに何故か低音が異常に分厚いオープンGサウスポーセッティング。
僕は久しぶりにコンタクトマイクでblowbassセッティングだ。
それをちゃんとPAでも拾っているので音の感じは上々。
ギターの低音とぶつかってヘビメタのような異常な分厚さ。
ワタンベはツノ犬さんのセットを借りて広大な太鼓とシンバルの海を
楽しそうに叩いている。
ギターの2曲を連続してやっつける。
途中、ジャジーで(馬鹿みたいだ)レイジーなスローでデグ氏朗読ひと唸り。
この後はデグ氏アコーディオンに持ち替えて弾き語りロック。
元々彼のMDのループを基にしていた曲からループを抜いて人力で。
なんか不思議な音楽だ、我ながら。
ギターやアコーディオンがかき鳴らされる、
ベースは循環呼吸のtuba、ドラムは明らかにジャズの音。
これでパンクやってるんだから、自分でも聴いたことない。
NYのものみたいにお上品でもなく、あくまで大阪のヤカラ・サウンド。
サルとゴリラとクマのサーカス、ボリショイズ。
初めてかというくらい手ごたえのあるライブ。
僕は例によって汗びしょ。
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続いては灰太郎トリオ。
乗りも良いんだが、なんか笑えて仕方がない。
はじめてみた友人たちも転げまわって見ている。
しかしなんちゅう素敵な。
今福さんは本当にウッドベースを顔で弾く、縦横無尽に動き回る、顔。
ツノ犬さん、いつ見てもこりゃあ凄い、本当に。
ワタンベ氏、またも見ているだけで振り回される感じ。
灰太郎は青臭いギリギリの境界線を(たまに青臭いまま)叫ぶように歌う。
余分なものはない。
見ているとあっという間で、嘘、と思うくらい短く感じた。
終わってから灰太郎と話すと、声がほとんど出ない、飛んでいる。
うわあ、凄いなあと思ってたら
「お前らのライブで声出しすぎたんだ」と、嬉しいではないか。
勿論今福さんはすかさず飲んでいるし。
ライブ後の会場、凄い雰囲気が良い。
杯がよく進む。
灰太郎トリオはこの後京都に機材を戻しにいかなくてはいけないらしい。
こちらは明日もあることだし、双方そこそこで退散。
そういえば完全に酔いつぶれていたお客さんが一人気絶して残されていたけど
どうなったんだろう?