アヴァンギャルドセッション@南船場&’s

daysuke2006-11-02

高岡大祐tuba,bass-melodion,voice 登敬三ts 
moody北村turntable ぴょん中島per ワタンベds


12月17日に大阪港のほうで行われるファッションショーの音楽のために
編成された特別編成のバンドの初顔合わせセッション。
僕と登さんは古いがワタンベ氏以外とは知己なく
ぴょん中島(以下なっかん)さんとワタンベ氏は面識はあるが初共演、
moodyさんはほとんど初対面という組み合わせ。


昼間にいろんなトラブルが舞い込んできて心が砕ける。
出発前にtubaのメンテナンスをしていたらピストンに重大な欠陥が見つかり
あわてて修理屋へ。即入院。
ここらへんでかなり気持ちがめげる。
呪われているようだ。


上々台風の西やんにバーターで譲ってもらった古いニッカンのB♭tubaを
チャリキで担いであわてて店へ。
展示の片づけをするのを待ち、セッティング。


ステージ後方でターンテーブルとドラムが向かい合う、
パーカッションは中央に、僕と登さんは前方に。
なっかんは珍しく皮モノ中心の本格的なラテン使用だ。


軽いサウンドチェックでOK。
少しブロックサインの仕方を確認する。


気持ちがめげているときには
体のほうから後方物資支援をするのが一番、
という頭の悪そうな元気の出し方をする高岡大祐は
とりあえず腹持ちのよさそうな食い物をどかどかと詰め込む。


で、本番へ。
9時オープンスタート、少しだけディレイ。
最初はそろりそろりと様子見をするかのように
音量も音数も少ない出だし。
これが普通だと思う。
僕は珍しくtuba以外のものからはじまる。
ベースメロディオン(ベース鍵盤ハーモニカ)でメロディーをつらつら。
すかすかでよい。
即興的に組み合わせやボリュームのコントロール
リズムのあるアプローチとないアプローチなどを軽く指示を出すだけ。
探っている感じが繊細さに反映される。
ターンテーブルの音の意外さは、よい材料だ。
グルーブと意外性と、繊細さと大胆さ。
登さんはやはり強烈だ。
生音の持つもっとも強い部分を活かしきってる。
このメンバー、とても良い感じがする。


休憩を挟んで2部。
2部はリズム二人の共演から。
このやり方が興に乗ったのか、2部は探りあいより
イケイケの感じになって、ほとんど僕が指示をする箇所はなかった。
指示は別にいいのだが、探り合う繊細さみたいなものは反面失せて
少しだけ残念か。
かくいう僕も押せ押せで循環呼吸。
不慣れなニッカンtubaのもつれが逆に僕には素朴で新鮮だ。
押せ押せ過ぎたか2部は登さんの登場シーンが少なくなってしまった。
高速なリズムの連続でそれほどモニター環境がないので
ターンテーブルの演奏が聞こえづらくなってしまったのも。
熱く終演。


初めての顔合わせにしては相当面白かったと思う。
少しあるぎこちなさというか厚かましさのなさが
繊細さを作るところが非常に僕のツボ。
これ、この仕事以降もバンドにしたいと思うくらい。
12月のファッションショーの材料としては申し分ないものを感じさせてくれた。
ポテンシャル、高いぞこれは。


なんだかんだでペロッと飲んでまたしてもチャリキ漕いでどこまでも。
やっぱライブはいいもんです。


*写真は関係ありません
 大阪はごみの分別があんまりありません。
 人間同様に。