ブラックライトオーケストラ/オクトバリスト来日ラスト公演@六本木

daysuke2006-10-26

Mr.Diagonal and The Black Light Orchestra
http://blacklightorchestra.org


Les-septembrist
http://lesistes.collectifs.net/



後にSNSに書いた日記も添付する予定。
そちらのほうがライブの直後の生々しい感想である。

  1. +++++++++++++++


やはりおきると二日酔い。
そんなに飲んだ気はしないのだが、なにせ睡眠が足りない。
あわててパッキング、ノブを叩き起こし(申し訳ない)
車に飛び乗って富山駅へ、切符を買う時間もないくらいなので
別れを惜しむ時間もない。
手短に礼と労をねぎらい、再会の約束を。
次は12月、彼のプロデュースでaloneをやることになる。

  1. ++++++++++++++++


電車の中では目も開けていられないほどの眠気。
この後すぐに録音仕事があるのだが予習が全然できない。
ようよう越後湯沢で乗り換えて新幹線でまた気絶。


大久保に向かい某レコスタで某歌手の録音サポート仕事。
馴染みのミュージシャンの顔が並ぶ。
イデアメモ的なものを含めてなかなかの長尺録音。
しかし俺はこういう弱り目のときに本領発揮、
tubaの部分だけはぱっぱとやりきる。


こりゃ楽勝だぜ、と頼んだ弁当が1時間半くらい届かない事態に困る。
この後ベルギーの友人たちが行う今回の来日ライブに駆けつけたい。
しかし体力の限界、飯も食いたい。
なんとか届いた弁当をかっ込んで六本木へ。


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驚いたことに会場時間近かったがまだやってたリハーサル。
そのまま参加。


ブラックライトは日本でできるレパートリーの総ざらえといった感のある
豪華なもの。
busy beeの最中にエリックとヤニックがおもむろに和服を脱ぐと
某牛丼チェーンの制服に早代わりで一同唖然。
どうなってんだーこいつら。


かわってオクトバリストは会場をダンスホールに変える。
マチューの声が会場を驚きで塗り替えるのを見るのは
僕の喜びだ。
この日のマルタンのドラミングは来日でベストだった。
前日から酒と煙草を抜いていたそうで、もっともである。


  
 
全員合奏の楽しみも最後か。


詳しいことはなぜか書く気になれない。
本当にすばらしい夜だった。


終演後、在日外人主導で俺の薦めた打ち上げ会場変更で移動。
じゃがバターが芋半分で360円もする店に金のないこいつらを連れてくるな、
馬鹿外人どもが、と突然右翼のようになる。
癇に障るやつら、キルビルとブッシュと小泉が来たこの店で罵倒。
あんまりベルジャンと話ができなかったのが残念だった。


朝になって店を出て
明日には帰ってしまう彼らの一人ひとりと熱く抱擁し
耳元で語り合う。
言葉を失うような、嬉しい時間を。
このひとつき半が、僕にとってどれだけ喜びに満ちたものか
伝えれただろうか?
音楽と愛情と。


去り難きを去り、お別れを。
始発まで少しの見直し。


下記は直後に書いた日記。

  1. +++++++++++++++


寝る間もなく朝、富山を出て昼に東京で録音仕事をし
六本木に駆けつけた


ベルギーから訪れた素晴らしい奴らの
今回の来日最後の夜
1カ月半の滞在、本当にいろいろあった
言葉にならない沢山のものを感じた、たくさんの日々


うまく言葉にできない


愛情と音楽について
これほど毎日感じたことは
いまだかつてなかった


別れの日は晴れやかに
全力で演奏することで
すべてをささげた


別れ際
全員と堅く長く抱き合い
ゆっくり話しをした


これが、はじまりなんだよ、と
皆が耳元で。
これがはじまりなら
これからはなんてすばらしいことか。
言葉にできない


天使の声を持つマチューが
信じられないことを僕に言う
ずっと探していた、こたえに
会えたよ
目を見て。


人に僕をツインと言い
兄弟、と語り合う
動く芸術、美の祝福を
光のようにまとうマチュー・ハー


最後に一人歌う彼の背中を
じっと見つめる
そこには白く透明な
翼が見えるんだ、僕には。
翼のかたちをした、音楽が愛情が
ほんとうに見えました。


これ以上言葉にできない
けして言葉にできないことを
もっと感じるようになりたい
次に彼らに会うときに
たくさんのものをあげたい
あげれるようになりたい
嘘偽りなくまっすぐに生きていきたい


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彼らとの再会を、心から楽しみにしている。