秋の実り、音の収穫祭ラスト@富山ヴィレッジゲイト

daysuke2006-10-25

深井宣光ts 高岡大祐tuba
熊田清美(島歌)


さあ、いろいろあった日です。
簡単に書きますがその前に。
10月30日現在、高岡大祐の掲示板は一時停止、
ブログ関係のコメントトラックバックも一部停止しました。
再開のめどは立っていませんがやむをえない事情により。
どうもこの日に鍵があるようです


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さあて、最後。
ちょっとこことのところ魚を食いすぎて体が偏っているようなので
最後の昼食にはmeybeを選ぶ。
何度もライブでお世話になった、本物の雑貨屋さん。
ここのご飯はなんか体が綺麗になるようで嬉しいもの。
ご飯の大盛も嘘じゃない、大盛で嬉しい。
食べ終わるのがいつも惜しくなる。
ごちそうさまでした。


で、ヴィレッジゲイト、通称・村に入る。
前日のライブの安定感を打破するために気持ちの確認は
ノブとしてきた。
曲の刷新と気合の刷新だ。


昨日はウォームアップもできずに即演奏で最初の方のに不満があったので
じっくり時間をとってアップをする。大事だ。
リハ終了後は一人ぶらぶら。


今日は商店街が開いているので、
熊ちゃんお勧めの雑貨屋さんをのぞく。
富山の雑貨はなぜかレベルが高い。
革小物がめっちゃいい感じ。
ちょうど困っていた名刺入れとキーケースを選ぶ。
凄い色だ。


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30分押しで開演、なかなかの盛況。
ここではノブが毎月ソロライブをやっている。
最後も熊ちゃんから。
ここは沖縄料理もやってる店、乗りは・・・北陸だなあ、
まじめに聞いてくれるのは嬉しいけどしんとするのも困るとは熊ちゃん弁。
2曲終わり。


昨日の安定感から逃れようとするのか、
ノブもなかなかにトライを繰り返す、頼もしい。
攻め味もいろいろある。


まあいろいろあったのですが、ここで例のアレ


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ノブのオリジナル曲、トンプキンパーク、これは彼が今年2月に
NYに行ったときに憩った公園の名前で、動物好きのノブが大変喜んだ
犬がたくさんいる公園だそうで、
45カフェでもやったけど、ここで突然ノブは犬の人形を取り出して
電池入れて歩き回らせ始めた。

45カフェの時は良かったのだけれども
この前の時点で沖縄の曲やってたときか、
急に曲のテンポを落としたら客がだれ始めた。
まあしょうがないか、いや、そんなことはない、
景気のよい曲は聞いてゆったりは酒のつまみか、
とたんに皆がタバコを吸いだした。
経験上、集中力が切れたときにタバコを吸う客が多いのを知っているので
まあ気分はよくない。
極上の演奏は喫煙の機会を奪えるのだ、ごく自然に。
まあそういえば俺らがたいしたことなかったとも言える。


で、犬の人形だ。
勿論曲は演奏しているが、犬のぬいぐるみを見るのに必死だ、お客。
たかだかおもちゃの人形だが、音楽を聴く集中力はその10分の1も
払わないもんだ。
まあ俺らの音楽が犬のぬいぐるみ以下だったかもしれない。


しかしまあ気分はよくない。勝手だが。
序破急でいうところの破がほしくて、
自分のソロコーナー前に壊れない程度に軽く犬のぬいぐるみ2体を蹴っ飛ばす。
「聴いてくれ」みたいな事を言った後にすぐにソロ
tuba beat box的な勢いと攻撃性あふれる演奏。
これもまずかったか。


休憩中に友人たちと喋っていると初見のお客さんから話がくる。
金払ってきている客の気分の悪くなるようなことをするな、というような
凄い剣幕である。
演奏はいいんだからあんなことはするな、とのこと。
いや、あの、なんていうかな、言うことがない。
あちらの激怒はさら増していき、もはや怒鳴りちらし
あの初対面の人にそんな口の聞き方するのはどうかと思うんですけど、
といったら目くじら立てられたり。


激怒隣ちらしがその後に続いて、席を立ちお帰りになられるが
携帯電話も上着も忘れているので、あ、お忘れですよ、と
普通に声かけても怒られた。


なんであんなことするんだ!
って言われると素直に思うので、
なぜあんなことをしたか、考えてみてください、としか答えようがない。
そんなこと分かるわけない、って言われるような人に何を説明しようか。


後になって考えてみると、いい人過ぎたなあ、俺。
店のこととか富山のやさしい雰囲気にほだされていたのかもしれないが
俺はもともとそんな人間じゃない。
たぶん俺は音楽とかしてるし一見人当たりがよいようにも取れるから
いい人に見えたんでしょう。
違う、俺はそんなんじゃない。
人の気持ちもなんとも思わない、暴力だって辞さない
反社会的なことにほとんど何の禁忌もない人間なんだ。


むしろ動物は好きだ。
人間の方が嫌いだ。
これは俺をよく知る人には知れたこと。
弱いものが嫌いだ、強いものが好きだ。


まあ、しくったな、とは思うが反省はしない。
反省する人間なんて最低だ。
反省するようならやるべきではない。
反省なんて裁判でよい心証を得るための仮面だ。
反省なんてせずに人殺しは死刑になって地獄へ行けばよい。
そう思っても良い位のときに人を殺すのではないか?
俺は人を殺したくない。
そして俺は反省しない。


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まあこんなこともありまして、
ま隣にいた友人はぽかん、と
何が起こってるのかわからないとのこと、
突然怒るんだもん、そりゃあそうだ。
怒ってよいのは人形の持ち主である、ノブである。


だが彼は怒らず(そりゃあムッとはする当然)ソロを。
今まで彼の一連のソロはカバー曲だったが
昨日からの話の思いからか、即興をすることになった。
そりゃあね、つたないよ、届かないこともいっぱい、でも
それでも今の自分のままであがこうとする彼の潔さはちゃんとしてる、
見よ、その雄姿を。


僕は、ええと、なにやったっけ?
for youかな。吹きたかった。
主にノブに向けて、即興もなしに。


2部の最中も1部ショックの余波か客が結構帰りに帰る。
こんなにたくさん客が帰るのは初めてかなあ。
まあバカバカ煙草すいながら別に関心もなく居るだけの人もいるし
帰る人も居る。
演奏はあんまり記憶にないのが残念だが、確かノブの挑戦は続いていて
ほほえましかった。


最後の方に、あれだ、凄い静かな演奏しているときに
携帯でメールか何か、ピコピコピコピコやってる男の客が居て
それが嫌で嫌で、そいつが目立つように僕は何度も抜けて
そいつの音が会場に聞こえるようにしたが、そいつも
その連れたちもまったくそのまま、ということもあったなあ。
ノブの美しいメロディー、環境的に台無し。
「携帯の音はお切りください」なんてこのくらいの規模の会場で
いい年こいた大人に言うのは馬鹿のやることだと思っていたが
ごめん、馬鹿を軽く見ていた。
ピコピコピコピコ。
どんな場にも子供は居るもんだ。
板に乗った人間はなるべく怒らないほうがよいに決まっている。
そういうときにはそっと周囲の大人が注意してあげるもんだと
勝手に思ってました、ごめん。
暴れまくって頭割ってやればよかったんだ、皆。


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微妙な感じで幕。
でもこれで終わりさ、ありがとうノブ。
俺は俺の好奇心で富山に来ている、その中心にあるのがノブだ。
ありがとう。


こんなでも残っていたしぶといタフな客さん達と飲み会に入る。
あにいが作ってくれたアレ、絶品でしたぜ。


この後腹ペコ海賊組は、近所のおいしい飲み屋さんへ。
うまいうまいとやっていると、村長さんらも駆けつけて乾杯。
ありがとう。


そしてさらにノブを引っ張りまわし、
僕が一番好きなスペイン料理屋ミカサノミヤへ行ってご挨拶。
12月にはここで初めてのソロをやらせてもらう。
そして勿論飲む。
大好きなcavaのハーフボトル一人で。
ノブと深く話し。
これから彼と俺、どこへ行こうか。
空が白むまで。